福岡 まほろば自然学校 ほら、こんなところに! 福岡の「まほろば」で、いきものたちに出会うたび ① 「どきどき!虫さがしナイトハイキング」 in 那珂川町 ■会 場 グリーンピアなかがわスキップ広場(福岡県筑紫郡那珂川町大字五ケ山870-2番地) ■当日のスケジュール 18:00 あいさつ・説明18:30 ライトトラップ設置19:00 グループごとにナイトハイキングに出発20:00 ライトトラップ観察・まとめ20:30 終了 ■当日の様子 とても蒸し暑い日でしたが、夕方になると、涼やかな風が吹いてきました。初回ということで、事務局は少し緊張しつつ、受付で皆さんをお迎えしました。今回の3回シリーズでご協力いただく「まほろば自然学校」(事務局:福岡県太宰府市)の”クマちゃん”こと岩熊代表による、東屋内でのオリエンテーションと、いきものの説明の様子。子どもたちはとても集中して聞いていました。東屋でのおはなしに没頭しているうちに、日没の時刻に。宝さがしのように、「スキップ広場」の草むらにまぎれているウサギたちのフンを皆でさがしました。見つけた人たちは歓声が上がりました。外部講師の”ガンちゃん”こと岩松さんが、フンを解体したところ、その中には、たくさんの小さく噛み砕かれた草。ガンちゃん曰く「フンといっても全く臭くなく、フンをしたばかりの時は、とても良いにおいすらするんだよ」。いよいよ、ナイトハイクへ。広場から出て、アスファルトの暗い小道を入っていきました。クマちゃんが、プログラム開始前に虫たちが大好きな風味の蜜を塗っておいたという木の肌には、アリや蛾がたくさんついていました。 さらに小道を進むと、大きなクモの姿が目にとまったり(写真・左)、クツワムシ(写真・右)の大合唱が聞かれたりしました。クツワムシの合唱の音声データ(10MB/QuickTime Player推奨)へのリンクです。クツワムシの大合唱に気を取られていた足元には、タヌキの”溜めフン”(複数のタヌキが同じ場所で繰り返しフンをする習性)もみられました。皆、気づかずに踏んでいたので、「知らんで踏んだ~!」とワイワイ悲鳴が上がっていました。 さらに、カメムシも沢山いました。においをかいだ保護者の方が一言、「クサっ!!」。 小道を奥に進むと、「ライトトラップ」なる、白い布地を電灯で照らしたスポットが用意されていました。めったに見られないような特大サイズのガから、小さな虫まで、たくさん集まっていました。 クマちゃんによれば、「今年のライトトラップは虫が集まらないハズレの日ばかりでしたが、今日はラッキーです!!」 ここで折り返して、再び、スキップ広場へ。(写真・左=クマちゃん)同じ道でしたが、ムカデやシロスジトモエ、ツノトンボ等、さらにいろんな虫たちが出てきていました。 スキップ広場にも、さらに大きなライトトラップが設けられ、出発時に点灯して1時間程が経過し、大小さまざまな虫が集まっていました。ご参加いただいた皆さんの集合写真。来る11月のプログラムに協力予定の西日本短期大学緑地環境学科の学生ボランティアさん4名も、力を発揮して下さいました!けが人もなく、たくさんの虫たちとの出会いがあり、嬉しい限りでした。 ■イベントを実施して 参加者数 親子16組 計44名(大人18 名・子ども26 名)アンケート回答数 39件(大人16・子ども22)満足度 大人=100% (回答16件中、「満足」=15件・「やや満足」=1件) ■参加者の感想 ※ご回答いただいた原文をそのまま転記しております。 子ども ・いつもは見れない生き物が見れて、楽しかった。(小学4年生 男子) ・バッタがよってきたのが、たのしかった。(幼稚園 年中 男子) ・ライトトラップに虫がつかまっていて、見るのがたのしかった。(小学2年生 男子) 大 人 ・図鑑などで見ててもやはり本当にそうかどうかわからず適当に教えてしまうので、子どももよろこぶと思いました。(40歳代 女性) ・新しい種類(知らなかった)昆虫を見つけることができた。子どもがとても喜んでいたから。(30歳代 女性) ・子どもが、生き生きと夜の虫探しに熱中していたし、引率されたガンちゃんクマちゃんが とても虫などに詳しかったので楽しかったです。(40歳代 女性) ・子どもが興奮していた。(40歳代 女性) ・はじめて見る虫達の行動や様子を子供達と体験できたこと。(30歳代 女性) ■イベントを実施して苦労した点 ・天気読み(数日前から、実施時間帯の雨予報が出ていた)・小さなお子様をお持ちの保護者への注意喚起(暗闇の中、側溝や危ない虫等の安全管理が必要な局面が多々あった)。 ■イベントを実施してよかった点 ・親子連れでのご参加を主としているため、子どもも大人もそれぞれの目線で、生き物や自然にまつわる多くの気づきがあった。・現場を熟知されているNPOの高い専門性が安心材料となった。・年間の中でも、ベストコンディション下での開催がかなった。 ■特に寄付が活きたと感じた点 ・NPOの他に、この一連のプログラムでご協力くださる木下緑化建設株式会社のスタッフの方や西日本短期大学の学生さんたちにも同席いただき、実施中、参加者と主催者側との間のコミュニケーションの機会が増幅した。