福岡 まほろば自然学校
ほら、こんなところに! 福岡の「まほろば」で、いきものたちに出会うたび
③「びっくり!西公園のすてきないきものたち」in 西公園(福岡市)
■会 場
西公園
(福岡県福岡市中央区西公園)
■当日のスケジュール
13:00 あいさつ・説明
13:30 ウォークラリー
15:00 解説
15:30 まとめ
16:00 終了
■当日の様子
もうすっかり寒くなり、マフラーや手袋がかかせない季節、それでも少し暖かい日になった11月23日に第3回目が開催されました。今回会場となった西公園は、福岡市のほぼ中央に位置し、落ち着いた雰囲気があってとても見晴らしが良く、博多湾や能古島、志賀島を望むことができます。福岡県内で唯一『日本さくら名所100選』に選ばれており、春には約1,300本の桜が咲き誇り、多くの花見客でにぎわいます。散歩に訪れる人、参拝に訪れる人など、市民に親しまれている憩いの公園です。
今回は「まほろば自然学校」(事務局:福岡県太宰府市)の“クマちゃん”こと 岩熊代表とともに、公園のそばにある西日本短期大学緑地環境学科の学生のみなさんにご協力をいただきました。
日頃から授業の一環で利用している西公園ですが、今回のウォークラリーのために、授業時間を活用して、何度も下見と話し合いを重ねてくれました。
いよいよ本番当日。“クマちゃん”から諸注意を聞き、参加者の笑顔を思い浮かべ、準備のために公園に出かけていきます。
ほぼ参加者のみなさんが集合、まずはご挨拶です。今回は主催者を代表して、損保ジャパン福岡中央支店の東支店長からご挨拶いただきました。そして、東京から駆けつけてくれた、損保ジャパンCSR部の野上田さん、協働団体である日本NPOセンターの深野さんからもひとこと。
クマちゃんから学生の紹介をしてもらい、ウォークラリーの説明です。
まさに山あり谷あり、とても広い公園のなか、5つのエリアに6問ずつ、合計30問がかくされています。基本的に3択問題になっています。でも、ふりがながないので、大人の人に読んでもらわないとなりません。さあ、地図をたよりに、各々公園にスタートします。
公園のなかに隠されたクイズ。偶然、見回っている学生のおねえさんたちに会えたらヒントをくれます。「このトベラの葉っぱの臭いを嗅いでみて」「うぎゃー」「さて、この臭い、何に使ってきたと思う?」「①虫よけ、②魔よけ、③におい消し。さあ、どれだ?」「①の虫よけ!」なんて感じです。ちなみに答は、②魔よけです。
みんなウォークラリーから帰ってきます。早いチームは30分も早く帰ってきました。少し寒くなってきたので、舞鶴館(ぶがくかん)という建物を使いました。障子にプロジェクターで、実際に公園のなかにあったクイズシートを映し出し、みんなでワイワイガヤガヤ答え合わせ。
クマちゃんが「いい?第3問目です。公園のなかにモミジがあったよね。タネを遠くまでと運ぶための仕組みは?①くるくる回る、②くっつく、③シューツと飛ぶ。どれ?」「①番」とか「③番」という声が飛び交います。「答は①番くるくる回るです。」「さあ、やってみせるよ」という感じで、答え合わせが進んでいきます。
鳥のクイズは、“ガンちゃん”こと岩松さんの担当。「何の鳥の羽でしょうか?これがホンモノです。」「答えは①フクロウです。風切り羽根が櫛の歯の形をしていて、音を消すと言われてます。回すから実際にさわってみてね。」みんなソーっと実際の羽にさわってみます。
残念ながら、公園の森の鳥や昆虫たちには、実際に出会ったり、さわったりはできない季節なので、こんな工夫もしながら取り組みました。
最後に、集合場所である光雲(てるも)神社の前で集合写真。この神社は、いま話題の黒田官兵衛こと黒田如水とその長男である初代藩主・黒田長政を祀っている神社です。
私たちが暮らす、すぐそばの都市公園にも、たくさんのいきものたちが暮らしていて、どんなお付き合いをしていけばいいのかを学んだ一日でした。
■イベントを実施して
参加者数 親子21組 計52名(大人33 名・子ども19名)
アンケート回答数 50件(大人33・子ども17)
満足度 大人=100% (回答33件中、「満足」=30件・「やや満足」=3件)
■参加者の感想 ※ご回答いただいた原文をそのまま転記しております。
子ども
・クイズを解くのが楽しかった。(小学4年生 女子)
・西公園の色々な場所に行き、知ることが出来た。(小学4年生 男子)
・クイズを解くのと、自然が一杯で楽しかった。(小学5年生 男子)
大 人
・すごく楽しかった。自然とふれあえた。(年齢・性別無回答)
・西公園を全部まわれたし、普段見れない物が見れた。(20歳代 女性)
・久しぶりに自然と触れ合うことができた。子ども達の満足した楽しそうな顔を見ているとこちらも楽しくなり満足した。(年齢・性別無回答)
■イベントを実施して苦労した点
・連休や他のイベントと重なり、「残念」という声が多かった。
■イベントを実施してよかった点
・都市公園のような身近な場所にも、様々ないきものがいることを知ってもらう機会になった。
・協力してくれた短大の学生にとって、いろんな学びの機会になった。
・参道の商店街組合の方にも参加していただき、今後の可能性につながった。
■特に寄付が活きたと感じた点
・主催のNPO単独では難しかったが、学生を巻き込むことができ、お互いに学びが大きかった。
・参加者に次回の予定を尋ねられ、身近な自然への関心の喚起につながったことが確信できた。