SAVE JAPAN プロジェクト 2013

石川 金沢みどりの調査会

みる・しる・さぐる 砂浜の環境と生き物たち!

金沢市で知る!クロマツ砂防林とゴロウジマキントキ

■イベント実施日:10月20日(日)

 

■当日の大まかなスケジュール
時間/ 13:05~バス移動
      13:30~県民海浜公園(金沢市普正寺町)
     14:30~移動
     14:45~金沢市海みらい図書館(金沢市寺中町)
     15:25~移動
     15:50~五郎島(金沢市五郎島町・粟ヶ崎四丁目)
     16:40~移動
     ~17:00金沢駅西口

 

■あらすじ
日本独特の風景、砂浜に平行して並ぶ松ノ木。これは私たちの祖先から代々、砂丘から生活を守るために植樹されてきた歴史です。そして砂丘も上流からの供給が減り、その姿も変化の一途をたどっているお話を、現地に向かうバスの中でお聞きしました。県民海浜公園に近い海岸で、このような砂浜の歴史を観察しました。

その後、近くの防砂林を観察しました。いたる所に松くい虫の被害を受けたクロマツがみられました。人の手で作られた自然環境が壊れている姿に、人は研究を重ねて守ろうとしていることを、見学で学びました。

バスで移動し、次に海未来図書館で、この原因と対策について、お話を聞きました。

最後はJA金沢の集荷場に向かい、砂浜を活用した農作物のひとつ、五郎島金時の成り立ちについてビデオ鑑賞し、隣の農園で収穫を体験しました。帰りに、エコクッキングでつくった金時芋をいただきながら、帰路につきました。

■写真

1.あいにくの小雨の中、車中で砂丘の学習を終え、県民海浜公園に到着。

2.海岸に移動します。

3.松くい虫の被害に会い、赤茶けたクロマツが見られました。

4.砂丘の歴史を観察します。
5.砂防林一体はさらに被害の大きな様子がわかりました。
6.海みらい図書館で、マツの中にマツノザイセンチュウという病原体ができ、それをマツノマダラカミキリが感染を広げていること。そして、駆除の方法と病気に強い抵抗性マツを育てているお話を聞きます。
7.移動して、JA金沢集荷場では砂質土壌の環境を生かしてつくられる五郎島金時のお話を聞きます。
8.農園で、金時芋の収穫を体験します。
9.砂がとてもやわらかく、一本のツルを引くと、沢山の金時芋が簡単に取れます。
10.これが収穫した「五郎島金時芋」。甘さ控えめ、上品な味です。砂地ならではです。
11.お芋のエコクッキングの仕方について話をききます。
12.沸騰したお湯で湯がいて、保温シートで水分を飛ばすという方法です。ホッコリした芋をいただきます。

 

 

13.お芋が完成する少しの間を使って記念写真です。

 

 

■イベントを実施して
 参加人数 34人
 アンケート回答数 28人
 満足度 「満足78.6%」 「やや満足21.4%」で合計100%

 

■参加者の感想
・さつまいもを食べられたから。(男性 10代)

・松くい虫の状況や対策、県は何かしているのかしら、とか、TV、新聞で見聞きする程に思いましたが、今回しっかり勉強させて頂き、なるほど県も頑張っていると見ました。参加して良かったです。(女性 70代以上)

・芋ほり体験ができた。試食のいもがおいしかった。(男性 30代)

・講師の熱心な話に引き込まれました。特に砂丘での話、また黒松の虫の話、芋ほり体験も試食も(ホクホクですごーかった。)とても良かったです。盛り沢山でした。ありがとうございます。(女性 70代以上)

・人の手で維持する二次自然について理解できた。里山、里海だけでなく、砂浜についてももっと知らせるべきと感じた。(女性 60代)

 

■イベントを実施して苦労した点
初めての小雨体験でした。野外活動なので全員がカッパや長靴などの準備が大丈夫か、野外テントが必要でないかなど、心配は朝まで続きました。幸い小雨で難を逃れた感じでした。

 

■イベントを実施して良かった点
前回のニセアカシアの衰退といい、今回のクロマツの病気の話といい、人間が作った自然を、人間は守る必要のあることをほとんどの参加者が感じとれたと思います。

 

■特に寄付が活きたと感じた点
今回も、バス移動、五郎島金時の体験と、普段中々出来ない体験をさせていだきました。

ありがとうございました。