SAVE JAPAN プロジェクト 2013

熊本 水と緑いきものネットワークくまもと

身近な有明海でスナメリとムツゴロウム、身近な森のいきものムササビを観察してみよう

ムツゴロウとクロツラヘラサギの観察会

■イベント実施日:2013年11月2日(土)
 *10月5日の代替日として実施

■会場:球磨川河口、鏡川河口及び緑川河口(熊本県八代市、宇土市)

■当日のスケジュール

08:30 集合・バスで移動
09:30 クロツラヘラサギの観察
12:00 天草ビジターセンターで有明海の生きもの学習会
14:00 永浦島でのハクセンシオマネキ観察会
15:00 緑川河口でムツゴロウの観察
16:00 終了後・バスで移動、解散



■当日の様子

当初予定していた10月の開催が台風の接近により延期し、朝夕が涼しくなった11月2日に参加者が熊本城近くに集合しバスに乗車後一路八代市へ。

八代市の球磨川河口には、先発していただいた日本野鳥の会熊本支部長の高野茂樹先生が誘導していただきました。また、プロミナー(望遠鏡)では実際の大きさが退館できないために、わざわざ実物大の模型まで持参していただき、よりリアルな観察会となりました。

世界に2千羽ほどしかいない貴重な鳥です
球磨川河口では1羽しか確認できません。そこで、高野先生の知見では球磨川河口に居ないときは鏡川河口ならいるはず。とのことで、急遽移動しますとそこには6羽のクロツラヘラサギが休息していました。
02 鏡川河口に移動したところ近くに見え満足です
さて、次はムツゴロウの観察と昼食を兼ねて天草ビジターセンターへ移動します。この施設は雲仙天草国立公園を訪れた人に天草の自然や歴史等を紹介する施設で、わかりやすいビデオや展示コーナーがあります。素晴らしい景色を眺めながら昼食を摂りながら、実施団体の「水と緑いきものネットワーク」の理事長の歌岡先生から有明海に生息する生きものの講演をしていただきました。
03 天草の海の生きものの学習です
04 施設内での展示物に興味津々
昼食も済み、次のムツゴロウ観察まで時間があります。その時間を利用して前回観察した永浦島まで移動してハクセンシオマネキを観察します。今回初めて参加した人にとっても貴重な観察です。
05 今回もハクセンシオマネキは静かに観察
さて、干潮時刻も迫ってきましたので、ムツゴロウが観察できる緑川河口へ再度移動します。海の観察会に左右されるのが干潮と満潮です。干潮に見られる生きもの、満潮に見られる生きもの、潮汐に左右される観察になるのがプログラムのポイントです。
06 防波堤から干潟を観察しています
07 水際にいるのがムツゴロウです。わかりますか?
08 ご参加いただいた皆さんの集合写真です
ケガも事故も無く有明海に棲む貴重な生きものを観察でき満足して帰路しました。



■イベントを実施して

参加者数 親子3組 計23名(大人15名・子ども8名)
アンケート回答数 18件(大人12・子ども6)
満足度  大人=100%(回答12件中「満足」=12件)


■参加者の感想(※ご回答いただいた原文をそのまま転記しております)

(子ども)
・ クロツラヘラサギの写真が撮れたので良かった(小学校5年生)
・ お弁当が美味しかった(小学校3年生)
・ バスの中でのゲームが楽しかった(小学校5年生)
・ 海が見れた、海の生き物が観察できた(他1名)

(大人)
・ 3種類の貴重な生物が見れて良かった(30代女性)
・ クロツラヘラサギを初めて見てよかった(40代女性)
・ 予定外のハクセンシオマネキまで見た(40代女性)


■イベントを実施して苦労した点

今年は台風が頻繁に襲来した年でもあり、10月の開催を11月に延期したことで、スタッフ及び講師の先生方のスケジュール調整に苦慮しました。

また、海の観察会のポイントは潮汐に左右されますので干満の時刻に併せたプログラムのスケジュール調整と対象となる生きものの設定に苦労しました。


■イベントを実施してよかった点

日本野鳥の会の協力を得て、クロツラヘラサギの飛来状況や観察ポイントを詳細に設定していただき、確実に観察できるプログラムになったことと、生態系に詳しい講師による学習を行うことができました。


■特に寄付が活きたと感じた点

今回も移動距離が長いことを考慮してバスとドライバーを確保し、安全に観察会が実施できたことです。事故も無くプログラムを終えて安堵しています。