山梨 キープやまねミュージアム
ヤマネとヤマネのすむ森を知ろう!守ろう!
ヤマネ研究サポート隊!
■実施日
2013年9月29日(日)10:30-15:00
■実施場所
山梨県北杜市 清里高原 八ヶ岳ふれあいセンター
■当日のおおまかなスケジュール
10:30 | はじまりの会・インフォメーション | |
10:40 | 「ヤマネの調査って?」ヤマネ博士・湊 秋作 氏によるお話 | |
11:10 | 研究応援作業①「ヤマネの巣箱づくり」 | |
12:00 | 昼食 | |
12:40 | 研究応援作業②「古くなった巣箱のかけかえ」 | |
14:10 | おとなとこどもに別れての活動 ・おとなチーム:かけかえた古い巣箱の解体作業 ・こどもチーム:ヤマネのすむ森たんけん |
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14:50 | 終わりの会・アンケート記入 | |
15:00 | 解散 |
■イベントの様子
※ヤマネの巣箱は保護に向けた調査のために、各種行政機関から許可を得た上で作成・設置しています。
まずはヤマネ研究者の湊博士からヤマネの調査研究についてのお話がありました。 | ヤマネ研究員から、巣箱についての説明を受けたあと、その作り方についても話を聞きました。 | 続いて、実際に巣箱をつくりました。お父さん・お母さんと一緒にトンカントンカン。 | ||
家族であれこれ相談しながら、形を作っていきます。 | できあがった巣箱には、ヤマネにつけたい名前やメッセージも添えました。 | 皆さんの巣箱が完成しました。これから森にかかっている古い巣箱と交換です。 | ||
調査地ならびにかけかえ方法の説明です。 巣箱をかけてもヤマネはほとんどつかまらないこと、人のにおいを避けるため月に1度の調査日以外は巣箱には触れてはいけないことも知りました。 |
ペアになり、協力しながら古くなった巣箱を新しいものへと交換しました。 | 巣箱の交換後、こどもたちはレンジャーと一緒に森の中を探検。ヤマネの大好物、サルナシの実を試食しました。 その頃…大人の皆さんにはかけ替えた古い巣箱を解体し、リサイクルできる部品とそうでないものに分けていただきました。 |
■イベントを実施して
・参加総数:22名(内 大人13名、子ども9名)
・アンケート回答者:19名(内 大人12名、子ども7名)
・満足度:満足 75%、やや満足 8%、やや不満 8%、無回答 8%
■参加者の感想
・森の中に入って巣箱のかけかえをするのが楽しかった。森の中を歩くのも気持ちよかった。(50代・女性)
・寄付のおかげで貴重な体験をすることができました。ありがとうございます。(40代・女性)
・天気も良く自然の中に来ているのに室内で過ごす時間が長く残念。(40代・女性)
・ストリートキルと動物の吊り橋についてのお話がとても印象的でした。野生の動物にとって一番の敵は人間なのかなと思うと、動物を守るために私たちがすべきことがたくさんあるなと思いました。(30代・女性)
・ヤマネのことをたくさん知れたし、巣箱も作ることができて楽しかった。(30代・女性)
・1日のスケジュールが充実していました。(30代・男性)
・事前準備に多くの時間を取っていただいているように感じました。楽しく参加できるよう工夫をしていただき、ありがとうございました。今後もこの活動が続きますように。(40代・女性)
・心にのこったことはヤマネのすばこをつくったことです。つくるだけかと思ったらかけかえもしたので、とってもかんどうてきでした。少しでも時間があったらヤマネについて知りたいです。(9歳・女子)
・巣箱作りは少しむずかしかったけれど、とっても楽しかった。巣箱かけかえはヤマネがいなくて残念だったけど楽しかった。(12歳・女子)
・こんどはじぶんですきなすばこをつくりたいです。そしてこんどはヤマネにあいたいです。(7歳・男子)
■イベントを実施して苦労した点
・森の中に点在している巣箱をかけ替えるため、限られたスタッフ数でどのように参加者の皆様の安全を確保するかについては、普段以上に気を遣いました。
・企画時点の課題ですが、たくさんの方々に一度にご参加いただけるようなプログラムを実施するようにとのことでしたが、フィールドと対象種の特性上、生息地へのダメージと参加者様の安全管理の面を考慮すると、活動内容ならびに1回の募集定員を限定しなければならない点が難しいと感じました。
■イベントを実施して良かった点
・未就学の小さなお子様から大人の皆様まで、多くの方々に「ヤマネ」という動物の存在や暮らしについて理解していただけたことが、よかったと思います。
■特に、寄付が活きたと感じた点
いただいたご支援は、巣箱の材料費などとして使わせていただきました。本イベントは参加費を無料とすることができ、そのため地域の方を中心に多数の参加者を得ることができました。そのことにより、多くの方々にヤマネとヤマネを取り巻く多様な森林環境、そして清里だけでなく身近な場所にも多様な生物が暮らしていることを知っていただくことができました。
また、案内チラシをたくさん用意することができたので、SAVEJAPANの取り組みそのものについても、多くの方々に知っていただくことができたのではないかと思います。