大阪 鵜殿ヨシ原研究所
世界無形文化遺産・雅楽のヨシ原、鵜殿を育てよう
世界一のヨシ原を楽しもう!~「鵜殿のヨシ原」観察会と雅楽コンサート編
■当日の大まかなスケジュール
10時 集合、開会あいさつ、オリエンテーション
10時15分 「世界一のヨシ原のおはなしを聞こう!」
【おはなしの内容】
研究者・小山所長より、鵜殿のヨシ原や雅楽との関係を伺いました。
10時40分 「雅楽のミニコンサート」
演奏とお話:南都楽所
「いざ、世界一のヨシ原へ!」(観察会)
【観察会の内容】
ヨシ原では、ヨシやオギは4mを超え、他の場所では見られない大きさ。穂色の違いや美しさを観察しました。
11時15分 「ひちりき用ヨシの生育場所の見学」
【見学の内容】
育つ場所と他の場所の違いなどを伺いました。
11時40分 「セイタカヨシの刈り取り(除草)」
【除草の内容】
ヨシ原(草地)を守るために火入れが行われますが、焼かない場所でセイタカヨシが育ちます。刈り取りもヨシ原を守るのに役立ちます。
12時 ふりかえりとまとめ、アンケートの記入
12時30分 閉会あいさつ、現地解散
「雅楽のミニコンサート」の様子。中ほどの縦笛が篳篥(ひちりき)
観察会の様子①ヨシ、オギ、セイタカヨシ
観察会の様子②まとめのお話し
除草の様子、剪定ハサミで刈り取り
全体集合写真
■ イベントを実施して
・参加人数:42名(内、子ども4名)
・アンケート回答者:40名(内、子ども2名)
・参加された方の満足度(割合):満足度 98 %
■ 参加者の感想
●せいたかよしの刈り取りが楽しかった(小学3年生、女子)
●ヨシの種類や利用方法を知れた(20代、女性)
●普段あまりできない経験ができてよかった(10代、男性)
●ヨシがあんなにかんたんにかれるとは思わなかった。知らなかったことが知れてよかった(10代、女性)
●ヨシの生い茂る河川敷で、雅楽を聴くという贅沢で貴重な体験ができました。天気も良くて楽しかったです。ありがとうございました(30代、女性)
■イベントを実施して苦労した点
・活動の内容、3種類(雅楽、ヨシの観察、セイタカヨシの刈取り)の関係を伝えられるプログラム作りや、2時間30分の中でスムーズに実施する時間の調整に苦労しました。
・前日までは涼しくなっていましたが、当日は気温が高くなり、参加者に熱中症予防の水分補給などを重ねて案内しました。
■イベントを実施して良かった点
・今年1月に実施した、鵜殿のヨシ原の中での雅楽演奏が好評で、また聞いてみたいという声が多く寄せられていたので実施ができて良かったです。一方、演奏の方々からも、ひちりきには鵜殿のヨシが最適なので、今後も、ヨシ原の環境保全になることを行いたいとの相談が寄せられました。
・後日、質問や今後の活動の参加申し込みが寄せられました。とてもとても嬉しいです。
■特に寄付が活きたと感じた点
・雅楽の演奏の場所(舞台と客席)の場所づくりに資金が大変に役立ちました。合計60名ほどが座る、10m×30mの広さの場所は、草が茂り薮になっていました。刈り払って座れるようにするには、技術者に依頼して行うことが必要でした。ヨシ原の堤防からも見える場所でしたので、参加者に加えて散歩やサイクリングの方々も雅楽の演奏を楽しまれていました。
・スタッフの人数の確保も十分にできて、安全面や説明のなどの質を高めることができました。