東京 荒川クリーンエイド・フォーラム
荒川における生物多様性の保全活動~外来植物除去とゴミ拾いによる河川敷の生態系保全~
荒川における生物多様性の保全活動~外来植物除去とゴミ拾いによる河川敷の生態系保全~
■当日の大まかなスケジュール
昨年に続き、葛飾区内の荒川河川敷で荒川の自然に触れ合いながらの環境保全活動を実施しました。
まず、水際に堆積されている漂着ゴミや投棄ゴミを、種類別に調査しながら拾う荒川クリーンエイドを実施しました。実施後には、ゴミが生き物に与える影響などを皆で考え、学びました。休憩時には土手の植物のミニ解説を聞きながら荒川の自然を身近に感じていただきました。続いて、セイタカアワダチソウやオオブタクサなど外来植物の害や見分け方について説明。12月は、茶色く枯れていて他の植物との見分が難しいために、実物を用いて説明しました。説明を聞いた後に、セイタカアワダチソウを中心に抜き取り作業を行いました。外来植物を除去することにより、荒川本来の生態系を取り戻すことにつながります。これらの活動を通じて生き物たちが住みやすい環境づくりに取り組みました。
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損保ジャパン日本興亜さんからご挨拶 | 調べるゴミ拾い | ベンケイガニも生息しています | ||
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ゴミが環境に与える影響を解説 | 休憩時間にはミニ講座も | 外来植物の解説 | ||
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外来植物を見分けて抜き取り | 子どもたちも大活躍! | 記念撮影 |
■イベントを実施して
参加人数: 77名(内、子ども15名)
アンケート回答数: 52名(内、子ども7名)
満足度: 93.3 %
■参加者の感想
・ゴミの多さにびっくりしました。(女性・50代)
・初めての参加でしたが、ほんの少し環境保全に役立ったのではないかとの満足感があります。(男性・50代)
・役に立ったと思うと気持ちが良い。(男性・60代)
・思っていた以上にゴミが多く、普段から気にかけないといけないと思った。(男性・30代)
・知識をいろいろと教えて頂けてよかったです。興味はあっても接する機会が無かったので、今後少しずつ参加できればと思います。(男性・20代)
・グループで協力して作業ができた。(女性・20代)
・子どもたちにもゴミ問題、生き物問題を教えられる貴重な時間になった。(男性・40代)
・河川敷がみるみる綺麗になっていき、やっている感がありました。(男性・40代)
・まだまだ時間・人が足りないと感じた。(女性・40代)
■イベントを実施して苦労した点
・当初予定していた10月実施が12月に延期となり、再度参加者募集を行ったこと。寒い季節となってしまったせいか、参加申込が増えず、実施日直前まで募集を強化したこと。
・河川敷生活者が近くにいて、活動予定域にも一時期テントが作られたため、活動範囲を10月と12月で多少変更し、水際までの通路を新たに設営し準備したこと。
■イベントを実施して良かった点
大勢の方に活動に参加していただき、外来植物を除草することで、わずかなエリアではありますが、荒川本来の生態系を取り戻すことに寄与できました。外来植物の除草は、単年では成果がわかり難いところですが、2年連続して同地域でできたことで、その成果を期待します。
また、参加された皆さまに、荒川の生態系やゴミ回収などの環境保全への関心を高めていただけたことも大きな成果と感じます。今後も都市河川・荒川における生態系保全活動への関心を高め、多くの方々と共に自然環境の保全に努めていきたいと思います。
■特に寄付が活きたと感じた点
活動会場の事前整備、活動に必要な資材の調達および当日の運搬などに使わせていただきました。会場については実施予定の度に入念に準備・整備し、安全面に配慮した着実な運営体制が整えられて、スムーズにプログラムを実施することが出来ました。