SAVE JAPAN プロジェクト 2017-2018

レポート

春日山自然学校プロジェクト

2018年04月21日(土)実施
  • その他植物
  • コケ
  • 市街地・公園
  • 昆虫・その他
  • 森林
  • 種子植物・シダ

レポート

初夏どころか、夏日となった4月21日(土)。アースデイ奈良2018との共催の形で「春日山自然学校プロジェクト」を開催しました。このプロジェクトは、貴重な自然環境が残されている奈良公園の自然にもっと親しんでもらい、自然環境への関心を促すことを目的にしたものです。奈良公園をフィールドに活動をしている3つの団体と主催である「春日山原始林を未来へつなぐ会」の4団体が、それぞれ異なる自然体験プログラムを実施。親子を中心に初夏の奈良公園や春日山原始林の自然について体験していただきました。

当日のスケジュール

10:00 参加者集合・受付
      集合場所 奈良公園登大路園地
10:05 はじめの会、記念撮影
10:10 それぞれのコースに分かれてプログラム実施

      1. 春の春日山原始林を歩こう
       実施エリア:春日山原始林(北部遊歩道)
       実施:春日山原始林を未来へつなぐ会

      2.奈良公園の木と遊ぼう!
       実施エリア:奈良公園・浅茅ヶ原
       実施:奈良県シェアリングネイチャー協会

      3. 春の奈良公園の自然と遊ぼう!
       実施エリア:春日大社境内、飛火野周辺
       実施:奈良自然観察会(NACS-J自然観察指導員奈良連絡会)

      4. 奈良公園の自然と歴史を知ろう
       コース:登大路→戒壇院→大仏池→大湯屋→鐘楼→大仏殿前→南大門
       実施:奈良・自然への感動を伝える会「ならなぎ」

12:00~13:00 それぞれ集合場所に戻り、アンケート記入・解散

実施内容

1. 春の春日山原始林を歩こう
実施:春日山原始林を未来へつなぐ会
春日山原始林を未来へつなぐ会のメンバーがガイド役となり、春日山遊歩道(北部)を案内しました。
途中、足を止めて原始林についての説明をおこないました。

遊歩道の手前で原始林についての説明
新緑の春日山原始林!
ガイドの酒井さん
立ち枯れのツクバネガシ




2.奈良公園の木と遊ぼう!

実施:奈良県シェアリングネイチャー協会
集合場所から少し東側の「浅茅が原」へ移動し、木々と親しむプログラムを実施しました。
ゲームをしながら葉っぱを拾ってじっくり楽しんだり、色々な葉っぱをあつめて、観察して楽したり。
5つのヒントを元に、木を探したりと公園内にいくつもある「木」をテーマに様々な方法で木と親しむプログラムを実施しました。


シェアリングネイチャー

みんなでチーズ!

. 春の奈良公園の自然と遊ぼう!
実施:奈良自然観察会(NACS-J自然観察指導員奈良連絡会)
集合場所から、春日大社の境内地となっている飛火野までを歩きながら木々や生き物たちの観察を行いました。




道すがら:マツ、クスノキ、イチイガシの観察、クロマツの花の観察、オタマジャクシ(ウシガエル)、コガモのお話、ムラサキサギゴケ、ヘビイチゴ、カタバミ。
飛火野:ムクドリ、ツグミ、カワラヒワ、ハシブトガラス、ヨコヅナサシガメ、ルリセンチコガネ、小川でカワニナ、マツバウンラン、ノミノフスマの紹介

4. 奈良公園の自然と歴史を知ろう
実施:奈良・自然への感動を伝える会「ならなぎ」
大仏池と東大寺周辺の文化遺産ガイド、その近辺の植物観察。
子どもさんもおられたので子どもさんへは分かりやすく詳細のガイドは省いて説明しました。
東大寺西門では、ルリセンチコガネを発見し皆さん瑠璃色に感嘆の声をあげ、二月堂裏参道では、子どもたちがカワニナを発見したり、旧シルクロード館横で御衣黄桜を観察、薄緑色のサクラに驚いていただきました。



このイベントで得られたこと

奈良公園がシカだけでなく、様々な自然が残っていることや、特徴的な植物や生き物が暮らしていることを認識していただけた。
当日は、「アースデイ奈良2018」と同時開催ということもあり、自然環境の視点から環境について考える機会となったのではないかと感じた。2017年につづいて2回目の開催であったが、横のつながりを作ることは意義のあることだと感じた。
【各団体からの回答】
・春日山原始林の現状と課題について理解していただく機会となった。
・木のこと、森のことをゲームを通じて知ってもらった。
・奈良公園の植物、昆虫について知ってもらった。
・ナラノヤエザクラの認識を広められた。

参加者の声

  • 自然を観、専門の方からお話も聴けて大変有意義な時間を過ごせました。お子さん達の姿も良かったです。
  • 目隠しで木を触ったのが楽しかった。
  • 昆虫や木の話などとても興味深かったです。
  • 奈良に住んでいながら、知らないことがたくさんあり、歴史やうんちく話を楽しみながら時間を過ごせた。
  • 脱日常生活の経験ができました。

イベント実施結果

参加者数
43名
アンケート回答数
40名
参加者満足度
76%
実施してよかった点
・団体の連携を取ることができた。
・春日山原始林について知っていただけた。
・熱心な子ども達が喜んでくれた。大人も熱心に参加してくれた。
・奈良公園に木が色々あるこt、木と親しんでもらうことができたと思う。春日山のみでなく、奈良公園の自然も伝えらられたらと思う。
実施して苦労した点
・天気が良すぎて暑かった。
・観光客が多すぎて観察に向かない場所もあった。
・参加した子どもの年齢にバラツキがあるためみんなが楽しめるアクティビティ選びが苦労した。
・春日山までの距離があるため、そこまでの移動に苦労した。
特に寄付が活きたと感じた点
事前に各団体にあつまっていただき打合せをすることができた。
同時に4つの団体でプログラムを実施することができた点。
主催・共催
主催 春日山原始林を未来へつなぐ会
共催 NPO法人 奈良NPOセンター
   アースデイ奈良実行委員会

協力・後援等
協力:認定NPO法人 日本NPOセンター
協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社