SAVE JAPAN プロジェクト 2017-2018

レポート

十湖池アドベンチャー

2018年07月29日(日)実施
  • 市街地・公園
  • 昆虫・その他

レポート

7月29日に夏のイベントを実施しました。
主な内容は、
・生き物の講話(外来種、絶滅危惧種、ホタル、タマムシ)
・絵本『すばこ』読み聞かせ
・駆除を兼ねたアメリカザリガニ釣り大会
・巣箱作り
・おやつは炭火で『焼きマシュマロ』とスイカ  でした。

当日は台風通過直後で、ビオトープは枯れ枝が散乱し、隣接道路は落ち葉でいっぱいという状況で、来場を予定されていた方々は中止だと思ったようで、参加者は前回の半分程度になってしまいました。
ですがその代わり、今回は高校生ボランティアが何と20名近く参加してくれて、参加者一人一人を丁寧にケアすることが出来たように思います。
何はともあれ、前日まで台風で開催が危ぶまれる状況でしたので、何とか開催出来てほっとしました。

当日のスケジュール

9:00  受付開始
9:40  開会式、紹介&挨拶
9:50  環境講和「外来生物のはなし」
9:55  絵本朗読「すばこ」
10:00  ホタル、タマムシの話
10:10  カワバタモロコの観察
10:30  ザリガニ釣り大会
     ザリガニ計測・記録
11:00  休憩、マシュマロ焼き
11:10  巣箱工作
11:40  スイカタイム
11:50  閉会式・表彰式
12:00  終了・片づけ

実施内容

台風が未明に通過し、なんとか雨も止んで開催できるお天気となりました。
予想より少ない人数ですが、開会しました。(写真はクリックすると大きくなります)

開会式


センダンの木はセミだらけ!!何十匹いるのでしょうか?ジリジリうるさいほど鳴いています。

外来生物のアメリカザリガニの話(なんで今日は釣りをするのかな?)、近くで採取したヘイケボタルの話(遠くのホタルは遺伝子が違うからダメ)、巣箱を作るとどんないいことがあるか(ドイツの男爵のお話!)、そんな自然の解説がありました。

それから、昨年放流した希少種のカワバタモロコメダカはどうしているでしょうか?
団体のメンバーが池に入って調査をしました。

カワバタさん カワバタメス

数匹のメダカと大きなカワバタモロコ1匹を採ることができましたが、残念なことに、同じ小さな池からウシガエルのおたまじゃくしとアメリカザリガニといった肉食の外来種も発見されました。
さらに、何と金魚とヒトが品種改良した野生ではないメダカも発見されました。ウシガエルとアメリカザリガニは勝手にやって来たもので、仕方ない部分があるとしても、金魚と野生でないメダカは誰かが飼育に困って捨てたものであり、保全の努力を水泡に帰しかねない行為で大変困惑し、希少種の保護の難しさを痛感しました。

カワバタモロコ、せっかく生き延びたけれど、この先が心配です。観察した後、池に戻しました。

ザリガニ釣り とれた!
大人気だったザリガニ釣り大会は、スルメを餌にビオトープのザリガニを釣りました。

昨年も同じ時期に何十匹と採りましたが、1年経つと10㎝前後のザリガニが30匹以上採れて、まだまだいました。なかなか外来種がいなくなりませんね…。

巣箱1 巣箱2巣箱づくりは、保護者や高校生と一緒に釘を打って作りました。

マシュマロタイム 
休憩には焼きマシュマロとスイカ。美味しかったですね!

終盤、何度かにわか雨がやってきましたが、屋根の下に避難して終了しました。
今年は台風の影響で参加者が少なかったですが、ボランティアのお兄さんお姉さんがついて、じっくり、のびのびと自然とふれあうことができました。暑い中、お疲れ様でした。

このイベントで得られたこと

この国の未来を担う子供たちに、ささやかながら自然体験をさせることが出来、また、高校生ボランティアの皆さんも、普段接することのない子供達と、一緒に活動を楽しむきっかけを作ることが出来、意義あることのために貢献する充実感を体験することが出来たのではないかと思いました。
その証拠と言っては何ですが、子供達や高校生達の素晴らしい笑顔をたくさん見ることができました。
もちろん保護者の皆様も、嬉しそうに参加して下さっていました。
開催者側としても、地域の子供達と高校生達の、環境&情操教育に貢献することで、他のことでは得られない充実感、多幸感を得ることが出来ました。

参加者の声

  • 環境を守っていく大切さを知りました。
  • 子どもがとても喜んでいた。
  • 楽しませてもらいました。
  • 楽しみながら環境問題や保全活動、外来生物について学べた。
  • 子どもたちの楽しそうな姿が見れた。

イベント実施結果

参加者数
参加者 29名(子ども19名、大人10名) ボランティア 14名 引率教員 3名 他団体 4名 スタッフ 9名  合計 59名
アンケート回答数
21(大人8、子ども13)
参加者満足度
87.5%
実施してよかった点
地域の子供達と高校生達に、学校では体験できない教育の機会を提供でき、教育という観点から大いに貢献できたとの手応えを得ることが出来たこと。
実施して苦労した点
人手不足は悩ましい問題で、準備に関わるスタッフ一人一人の負担は大きい。
草刈等の整備が追い付かず、隅々まで目が行き届かなかったために、ハチの巣を見落とし、当日、アシナガバチに3名(小学生2名+高校生1名)刺されるという悲劇を被った。
特に寄付が活きたと感じた点
・保険を無料でかけていただき、それで実際にハチ刺されで医師の診察を受けた高校生に保険料を給付できた。
・物置を新たに購入出来たことで、備品の管理スペース不足が解消した。
・NPOのビブスを購入出来たことで、誰がスタッフか、お客さんが見てすぐに分かるようになり、かつ、イベントが『恰好良く』なった。

主催・共催
主催:NPO法人 浜松市東区の自然と文化を残そう会
共催:認定NPO法人 浜松NPOネットワークセンター
協力・後援等
協力:認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社