愛媛 かわうそ復活プロジェクト
かつてカワウソが棲んでいた!?場所の自然環境調査により、八幡浜の自然環境を考える。
珍しい魚を見つけよう! 魚・新種を捜せ!
■プログラム実施日:
2014年2月15日 13時~14時40分
2月16日 13時30分~15時10分
3月1日 12時30分~14時10分
3月2日 13時~14時40分
■大まかなスケジュール
集合時間・・・10分間 保内商工会館前・栗の浦公民館前集合 行事予定の説明
30分間 川に降りて、採集方法の説明し、実際に一緒にやってみる
30分間 各自で魚の採集、途中からスタッフで種類分け
30分間 魚の解説、写真撮影・おやつ・トンボ図鑑などの配布 現地解散
■イベント概要
参加者全員と集合写真
イベントの内容、スケジュールや注意点などをお伝えしたあと、参加者にバケツや網、トレーなどをお渡しして川に降ります。
長靴などの準備がしっかりした参加者には川の中に入って大きな網で魚を採取していただき、 小さいお子さんを連れた家族連れには、岸の石を引っ繰り返して、石の下に隠れている魚を見つけて捕まえていただきました。 |
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4日間で、のべ14種の魚を確認することができました (最後に記録を掲載) 。その他にもモクズガニやテッポウエビのなかまやシャコのなかまなど、いろいろな生物の観察ができました。残念ながら新種は見つけられませんでした(笑)が、愛媛県レッドデータブック絶滅危惧Ⅱ種に指定されている「クロコハゼ」 | 準絶滅危惧に指定されている「サツキハゼ」を確認することができました。 | 50年前はドブ川のようだった場所が下水などの整備できれいになり、希少種の生息が確認できたことは大きな成果だと考えます (調査した場所のようす) 。 |
参加者も自分で捕った魚の説明を受けるなど観察を行うとともに、魚を触ったりしました。 魚の説明・観察のあとは川に魚を逃がしました。 | ||
どのような種が生息しているかは、複数回調査を行わなければ分かりません。このため継続して調査を行っています。河口域の調査地は2カ所で、それぞれの場所の川底が砂質と泥質で変化があり、違う魚種が観察できておりますので、今回はそれを体験してもらうために2カ所2日ずつの日程としました。冬としては、これより以前は日中に潮がひかないため、休日で川に降りられる、2月15・16日と3月1・2日で予定をして、実施しております。全プログラムに参加した小学生が2名いました。その子達は、次はいつするのか!?と聞かれるほどに、楽しかった様子でした。
魚ではありませんが、モクズガニのメスが卵を抱いているものが多く見られ、命の大切さを感じることができました。(冬が産卵シーズン) ※写真はオスです。メスはかわいそうなので、すぐに逃がしました。 | |
■イベントを実施して
4日間のイベント参加者総数:105人(大人71名・子供34名)
アンケート回答者:77名(大人43名・子供34名)
・参加された方の満足度 :満足度 97%
参加者数 詳細
① 2月15日 31名(大人26名・子供5名)
② 2月16日 17名(大人14名・子供3名)
③ 3月01日 26名(大人16名・子供10名)
④ 3月02日 31名(大人15名・子供16名)
アンケート回答者数 詳細
① 2月15日 22名(大人15名・子供7名 )
② 2月16日 11名(大人 8名・子供3名)
③ 3月01日 24名(大人 15名・子供9名)
④ 3月02日 20名(大人 5名・子供15名)
■参加者の感想
・とても寒かったが、おもしろかった。(小学校4年生)
・巨大ウナギをつかんだ。うなぎをとりたい。(小学校4年生)
・生物を捕まえて皆でみせあって、楽しかった。(11歳)
・子供の笑顔が良い。魚の種類が多い。(50歳男性)
・魚を、捕ったり石をひっくりかえした。魚にさわった。生物なんでも調べたい。(小学校6年生)
■イベントを実施して苦労した点
市周辺への広告は、チラシの配布を手渡しで行ったので苦労しましたが、SAVE JAPANプロジェクトのWebページからの参加者もあり、とても有難かったです。雨の日が1日あり、心配しましたがそれほどの雨にならず、雨具を準備するなどして、無理なく実施することができました。時期的な事ですが、インフルエンザで急遽9名の不参加がありました。とても熱心な家族で楽しみにしていたので残念でした。
■イベントを実施してよかった点
これまで大きな河川では行政などにより調査が行われていましたが、小河川では調査が行われてこなかったため、市民団体で調査を継続していることに専門家からは評価をしてもらっています。またこのような活動をしているために、小中学校の河川を対象とした総合学習の講師として呼ばれることはありましたが、一般を対象とした冬の時期のイベントは今回が初めてでした。近くの小中学校の生徒さんたちが参加してくれて、このような体験を通して、なにげない近くの川に、たくさんの生きものがくらしていることを、楽しく実感していただけてよかったです。このプログラムを通して、熱心な家族・小・中学生など新たな出会いもあり、今後の川の魚や、環境への関心に繋げることができたと考えています。
■特に、寄付が活きたなーと感じた点
学校に直接チラシの配布を行う際に、総合学習等で関係のある先生へは案内しやすいが、そうでない場合は、損保ジャパンさんが支援していただいている事業であることで、安全面などに配慮されており安心して参加できるイベントであることを認識していただくことができました。SAVE JAPANプロジェクトのWebページにイベントの広報もしていただいたので、われわれのネットワークでは広報できないかたも参加していただいた。
1回目の記録
日付:2014年02月15日(土) 13:00-15:00
場所:川之石湾
ウナギ:4,
メジナ:3,
ゴンズイ:1,
アカオビシマハゼ:1,
イソミミズハゼ:1,
クロコハゼ:1
2回目の記録
日付:2014年02月16日(日) 13:30-15:00
場所:千丈川河口
ボラのなかま(幼魚):12,
ダイナンギンポ:1,
アカオビシマハゼ:24,
イソミミズハゼ:2,
ミミズハゼ:14,
ヒナハゼ:1,
ヒメハゼ:1
3回目の記録
日付:2014年03月01日(土) 12:30-14:20
場所:川之石湾
ウナギ:4,
ダイナンギンポ:1,
メジナ:2,
シマイサキ:1,
ウロハゼ:2,
クロコハゼ:2,
アカオビシマハゼ:21,
ヒメハゼ:1,
ゴンズイ:1
4回目の記録
日付:2014年03月02日(日) 13:00-14:20
場所:千丈川河口
ウナギ:1,
ボラのなかま(幼魚):4,
イソミミズハゼ:3,
ミミズハゼ:11,
ヒナハゼ:2,
サツキハゼ:3,
アカオビシマハゼ:19,
ゴンズイ:1,
シマイサキ:2