SAVE JAPAN プロジェクト 2013

広島 西中国山地自然史研究会

私たちのすぐ近く、ひろしまの素敵な生き物の世界を再発見!2013

千町原の草原保全~秋の草刈り~


 
■イベント実施日:2013年11月23日(土)


■実施場所:広島県山県郡北広島町の千町原


■当日の大まかなタイムスケジュール

08:40~ 開会あいさつ
08:50~ 草原についてレクチャー
09:00~ 草原の草・雑木刈りの留意事項説明
09:15~ 草・雑木刈り作業及びキッズプログラム
11:45~ 昼食
12:45~ 草・雑木刈り作業及びキッズプログラム
14:00~ 作業終了・片づけ
14:30   閉会(終了後、交流会開催)

 
 

開会あいさつ
(場所:高原の自然観の隣の山麓庵) 

千町原に移動後、
草原の特性についてレクチャー

 

 
 
 樹木の伐採について留意事項の説明  4グループにわかれて、自己紹介

 

 
 
各グループ持ち場で作業開始  キッズプログラム開始

 

 
 
チェーンソー で伐採  手ノコで伐採 

 

 
 
山麓庵にて昼食 地元の素材たっぷりのご飯

 

   
草刈り作業再開(おどろくほどすっきりした草原へ)

キッズプログラム再開

 

 
 
ふりかえり(キッズプログラムの成果共有など) 閉会あいさつ

 

 
千町原で見られる赤い実をつけたカンボク 終了後の交流会ではラム肉のBBQを開催

 

■イベントを実施して

・参加者数:53名
・アンケート回答数:44名
・満足度の平均値:95.5%


 ■参加者の感想

・天候にも恵まれ、草原の草刈りでいい汗をかけた。(60代・女性)
・野バラがたくさん生えているところの草刈りはトゲが邪魔して大変だった。(50代・女性)
・道路沿いからきれいになった草原が観えて、達成感があった。(50代・男性)
・まだ残っている木を全てなくせたら、さらに気持ちがいいと思う。(50代・男性)
・草原の価値(生物多様性のホットスポットであること)が理解できたとともに、なるべく早く草原だったところは草原へ、湿原だったところは湿原へと戻してやらないといけないと思った。(20代・男性)


■イベントを実施して苦労した点

・雪が積もった状態での草刈りは困難で中止が検討されたこと。主に雑木刈り作業に変更して実施できることとなりました。
・午前は気温が低く、午後は雪解け水で足もとが悪かったこと。実施予定だった仕上げ作業(防火帯づくり)は実施しませんでした。
・今回の目標だった来春に行う火入れ時の防火帯づくりはできなかった(*)が、草原の生き物が棲みやすい環境づくりにつながりました。
*防火帯づくりは4月下旬の火入れの直前につくる予定。


■イベントを実施して良かった点

・草原として維持する意義が参加者に理解されたようで、みんなで守らないといけないという一体感や草原に対する親しみが感じられたこと。また、NPOの活動やCSRへの理解が促進されることが期待できるイベントとなりました。
・チェーンソーを使える多くの方に参加いただき、森林になりつつある草原の樹木を伐採することができました。
・樹木を伐採したことで草原でしか生きられない動植物や昆虫が保護され、自然写真の撮影や野鳥の観察などで訪れる方に楽しんでいただけるすばらしい景観の維持につながりました。


■特に寄付が活きたと感じた点

・広報の支援をいただけることで広く一般の方にPRができました。若い世代に草原維持の取組みを知ってもらえる機会となり、今後の活動の促進がされることが期待できると思います。
・チェーンソーやノコギリ、燃料などのイベント実施に係る準備品をそろえるのは大変で、資金援助によりまかなえることは大きなメリットとなりました。