SAVE JAPAN プロジェクト 2013

鳥取 とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」

ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

ザリガニを釣って希少種保全へ!

■テーマ: ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

 

■イベント実施日:2013年7月27日(土)10:00-12:30

 

■ 当日の大まかなスケジュール
南部町立法性寺図書館駐車場にて、10時より開催。ライフジャケット、釣り竿、資料、名札の配布、SAVE JAPAN プロジェクトの説明の後、各自自家用車でため池へ移動しました。
まずは記念撮影、釣り方の説明をした後、各自釣りポイントへ。雨天の後でしたが、イベント中はなんとかお天気も持ちこたえました。約50分の釣り時間はあっという間に過ぎて、捕れたザリガニを持って再び集合場所の図書館へ戻りました。会議室ではまとめとクイズと計測。ヤゴを食べてしまうザリガニを駆除(=ザリガニ釣り)することによって、ブッポウソウのエサとなるトンボなどを増やすことにもなり、同時に、カスミサンショウウオやヒキガエルなどの希少な両生類の保護保全にもつながることをイラストや模型でお話しさせて頂きました。今回は特別に飼育個体の7才になるカスミサンショウウオも実際に間近で見て頂きました。
そして、待ちに待った試食タイム。1週間前から泥抜きしておいた240匹、約3キロの塩ゆでしたザリガニをオードブルとして2皿準備致しました。身の剥き方をレクチャーして、いよいよ味わいタイムへ。殆どの方が食材としてのザリガニは人生初のお味でした。
今回釣り上げたザリガニは、106匹、1,406グラムでした。

*詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事でもご覧頂けます。

 
 
【釣り竿やライフジャケット配布】   【このため池で釣ります!】   【池に落ちないように釣ってね!】
 
 
【やった!大物ゲット!】   【わー、これがザリガニなの?】   【ザリガニって美味しいじゃん!】

 

■イベントを実施して
参加人数:56名(大人27名、子供29名)  アンケート回答者: 23+25=48名
満足度: 満足 74%、やや満足 26%、どちらでもない 0%、やや不満 0%、不満 0%、無回答 0%

 

■参加者の感想
・ザリガニ釣りは初めてで、とても楽しく家族3人とても大満足でした。ザリガニもたくさん釣れました。(40代・女性)
・始めのお話しを短くしてもらうとよかったカナ。子供も親も楽しくつれてよかったデス。ありがとうございました。(50代・女性)
・ザリガニの試食がとてもよかったです。(30代・女性)
・まっかちん(=アメリカザリガニ)をとったのがたのしかった。(5才)
・自ぜんがちょっとでも守れたことがうれしかった。(9才・4年生)

 

■イベントを実施して苦労した点
安全管理と、天候が苦労点のツートップです。9才以下のお子様には、ライフジャケットの着用を義務づけし、保護者の方の見守りも重ねてお願いしました。規模が大きい企画の場合は、ライフジャケットが不足するので、マイライフジャケット購入の呼びかけや、緑水園様より補充して頂くなどをして、万が一の備えることにしています。見回りに動けるスタッフも出来るだけ動員できるよう、今回も島根大学の学生さんにサポートして頂きました。また、今回は開催前に局地的な大雨が降り、小雨決行のお知らせを発信しましたが、フィールドに出ている最中に土砂降りにならなかったのは幸運でした。やはり悪天候の時の対応や判断は今も色々と迷うところです。

 

■イベントを実施してよかった点
今回の企画は過去のSAVE JAPAN プロジェクトの中で、もっとも募集人数の多いイベントで、新規参加の方も多数いらっしゃいました。ザリガニ釣りと試食が、地域の生物多様性につながることを多くの知って頂く機会として、夏休みのイベントの中でもインパクトが大きいものだったのではと思います。自由研究にもしようかというお声もあり、楽しみながら、外来種問題に興味を持ってもらえる手応えを得て、実施の意義を実感できました。

 

■特に、寄付が活きたなーと感じた点
本企画では、大量に捕獲されたザリガニを管理するための、プラスチック桶や隠れ家用の塩ビチューブ管などを新たに追加することができ、ザリガニ引き取り体勢としても十分な受け皿を用意することができました。また先にありました、緑水園様からのライフジャケットレンタル代もしかり。釣り道具やエサ、試食のための準備費としても大変助かりました。今後のザリガニ釣りイベントでも大きく活用できます。