SAVE JAPAN プロジェクト 2013

鳥取 とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」

ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

オオサンショウウオの棲む川で生き物探し!

■イベント概要

南部町立法性寺図書館駐車場にて、10時より開催。SAVE JAPAN プロジェクト、本日の流れと注意点などを説明後に移動。地区の集会所を拠点として使わせて頂き、そこからハンザキ(オオサンショウウオ)の生息が確認されている川へ入りました。
数日前の雨や上流の工事による影響か、増水・濁りがありましたが、心地よい水温と適度な快晴に恵まれ、実に様々な水棲生物を確認することが出来ました。膝上まで浸かって積極的に生き物探しをするお子様が多く、就学前の小さな男の子もトンボや魚に興味津々。
観察の後は集会所に戻り、採集した生き物を分類し、ハンザキのお話を聞いた後、解散。希望者の方には、県内初のハンザキの人工巣穴も見学して頂きました。

*詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事にでもご覧頂けます。

 
 
【ライジャケ着用でいざ入水!】   【ハンザキがいそうな所は?】   【コオニヤンマが帽子にピト!】
 
 
【大きなサワガニも捕れました!】   【カマツカもハンザキのエサ】   【捕れた生き物を確認中】

 

■イベントを実施して
参加人数:22名(大人10名、子ども12名)
アンケート回答者:22名
満足度: 満足 80%、やや満足 20%、どちらでもない 0%、やや不満 0%、不満 0% 

 

■参加者の感想
・こんな体験なかなかできません。(40代・女性)
・オオサンショウウオがいる身近な環境に触れることができ貴重な体験ができました。(30代・男性)
・オオサンショウウオが見たかったなぁ。(30代・女性)
・とんぼがあたまにとまった。(5才・年中女性)
・つかまえたことのないいきものがつかまえれてたのしかった。(8才・2年生男性)

 

■イベントを実施して苦労した点
今回は、これまで実施してきた川のフィールドとしては新規の場所で、駐車場や拠点をどこにするか、生き物探しをする範囲をどこまでにするかなどに、かなり迷ったところもありましたが、地元の方のご協力も得て、民家の敷地内から降りられる階段を使わせて頂き、島根大学の学生さんのサポートも入り、事故なく企画を終えることが出来ました。
しかし、サトノテの活動を始めてから今回初めてデジタルポケットカメラの記録写真のデータを後半丸々失うトラブルがあり、残念ながら横断幕の記念撮影の画像を載せることができませんでした。次回からは2台のカメラで撮影しようと思います。

 

■イベントを実施してよかった点
参加者の皆さんが、川の中で楽しそうにタモ網を持って、採集されていましたので、おかげで水棲生物の記録がまた重なりました。今回は、残念ながらオオサンショウウオには出会えませんでしたが、彼らが生息している川の雰囲気を体で感じて頂く貴重な機会だったと思います。これをきっかけに、川の生き物や護岸のありかたについて、興味関心を持って頂ければと思います。また、オオサンショウウオのエサとなる水棲生物の中でも、トンボのヤゴやカワゲラ・トビゲラなどの川虫類が、ブッポウソウのエサとなることを現場で解説でき、希少種が息づく水辺には、生き物たちの賑わいが要であることを知って頂きました。

 

■特に、寄付が活きたと感じた点
本企画では、2010年に鳥取県環境保全税授事業の支援で作成した「ハンザキガイドブック」の改訂版を増刷したものを参加者の方に配布予定でしたが、印刷が間に合わなかったので、完成出来次第、郵送で全ご家族様にお届けする予定です。あわせてオオサンショウウオの調査用具である計測用のトイやバネばかりなどを購入させて頂きました。今回揃えられた装備で、また継続的にオオサンショウウオ生息地の調査やイベントが充実できるものと思われます。