SAVE JAPAN プロジェクト 2013

鳥取 とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」

ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

幸せの青い鳥に会いに行こう!ブッポウソウ繁殖地訪問

 

■ 当日の大まかなスケジュール

 南部町立法性寺図書館駐車場にて10:00より開催、ブッポウソウの巣箱設置地区へ移動しました。雨天の中でしたが、まずは巣箱の位置を確認して頂き、ほどなくスギの木の頭頂部にパーチしている個体を発見、参加者の皆さんは赤いクチバシが見えたと喜んで、望遠鏡にカメラを当てて撮影するお子さんもいました。双眼鏡や望遠鏡で姿を観察してもらいながら、ブッポウソウの生態、生息環境についてお話しを致しました。
 他、鳥だけでない周辺の生き物への関わりも得た後、法勝寺図書館2階をお借りして、初公開のブッポウソウの剝製見学後、ブッポウソウ○×クイズを実施。
 最後に記念撮影とアンケートタイムで12:00に終了いたしました。

*詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事にでもご覧頂けます。

 
 
【雨だけど青い鳥を探すぞ!】   【見つけた?見えた!】   【アマガエルも見つけた!】
 
 
【図書館にぶっちゃんの剝製が!】   【ブッポウソウ○×クイズタイム】   【最後に記念撮影!】

 

■イベントを実施して

参加人数:22名(大人10名、子ども12名)
アンケート回答者:21名
満足度:満足 80%、やや満足 20%、どちらでもない 0%、やや不満 0%、不満 0% 

 

■参加者の感想

・普段、自分では調べたりしないことも、桐原さんの説明でとても興味深く思えた。(40代・女性)
・人数も多すぎず、観察するのに混雑せすできた。(40代・女性)
・米子からそんなに遠くない南部町で里山の豊かさを体験でき、ブッポウソウも見れたので満足できました。(40代・男性)
・おたまじゃくしとイモリがたのしかった。(7才・2年生)
・ぶっぽうそうがみれてうれしかった。(8才・3年生)

 

■イベントを実施して苦労した点

サトノテのシンボルとなっているブッポウソウ観察会は、2009年から始めて4年目になります。毎回、野生動物が相手なので、必ず見られるとは限りませんと、注意事項として最初にお伝えしていますが、今のところふられたことはありません。
しかし、ブッポウソウを発見できるまでの間が長いと、なかなか説明だけでは持たないところもあり、飽きさせず、みなさんに捜索して頂くご案内の仕方には毎度苦心しております。ブッポウソウが出れば、空気ががらりと変わるので、とにかく毎年ちゃんと姿を見せてもらえて助かっています。
また、今回は、出発時は雨。早めに現場を切り上げて、姿を見られなくても早期撤収を覚悟していましたが、徐々に天候が回復し、じっくりゆっくり観察することができました。

 

■イベントを実施してよかった点

今回の観察会は、新規参加のご家族の方が多く、SAVE JAPAN プロジェクトのことを知って頂く大変良い機会でした。小学校での総合学習でブッポウソウを調べているという児童さんもいらっしゃり、観察会に参加して大変役立ったとのことでした。
さらに、寄付で作らせて頂いたブッポウソウ剥製の初お披露目の場となり、教材として大きなインパクトを与える本物の鳥に、皆さん興味津々にアクリルケースを眺めていらっしゃいました。
ブッポウソウの棲む町に関心を持って頂いた手応えもあり、餌運びシーズンに観察会を実施できとても良かったです。

 

■特に、寄付が活きたなーと感じた点

本企画では、5月に観察フィールドのそばで落鳥していたブッポウソウを速やかに剝製にすることができました。鳥取県内での正規記録としては、4つしかないブッポウソウの剝製のうちの一つで、しかも翼を開いたスタイルのものは、現在本個体のみ。さらに、このブッポウソウは、標識された個体で、ジオロケーターという渡り調査の為の器具を背負っていたオスで、ボルネオと日本を2往復していることが分かっています。個体数の少ないブッポウソウを普及啓発のための教材として素早く剝製にすることがきたのも、寄付のお陰です。今後、町内の公共施設で巡回展示をする予定です。
また、これまでは会長個人の破損した望遠鏡を無理矢理使用して観察会に対応していましたが、サトノテ用のフィールドスコープを新たに導入することができました。明るさも大きさもこれまで使っていたものより遥かによく見え、参加者の方にも喜んで頂きました。今後の調査保全活動にも活用させて頂きます。