SAVE JAPAN プロジェクト 2014

福岡 まほろば自然学校

ふくおかの森で出会ういきものたち

【太宰府】ゲンゴロウだなんてシブい! ~水辺の小さな住人・コガタノゲンゴロウ~

今年のSAVE JAPANプロジェクトも、昨年に引き続き、3回シリーズで「まほろば自然学校」(事務局:福岡県太宰府市)にご協力いただきます。

1回目は、「ゲンゴロウだなんてシブい! ~水辺の小さな住人・コガタノゲンゴロウ~」と題し、同団体の主な活動フィールドである太宰府市民の森で、自らお世話をされているビオトープでのいきもの探しをしました。

”クマちゃん”こと岩熊代表による、オリエンテーション。今回の目玉は「コガタノゲンゴロウ」ということで、探すにあたって、どんな特徴があるか、まずは写真で説明されました。

 

いよいよ生き物探しに、ビオトープへ。小さな池が複数ある湿地であるため、網を片手に、長靴を履いて繰り出しました。

 

探し出したいきものが動き回る様子を、5秒程度の動画でご覧いただけます。

動画へのリンクです。(Youtubeへ)

網をすくえば、必ず何らかのいきものがかかってくるため、子どもたちはもとより、大人も夢中になっていました!!

それぞれにいきものを収集できた段階で、集合場所に戻り、確認し合いました。いろんな種類のいきものがいて、あちこちで歓声が上がっていました。

 

コガタノゲンゴロウが元気に泳ぎ回る様子を、3秒程度の動画でご覧いただけます。

動画へのリンクです。(Youtubeへ)

観察したコガタノゲンゴロウの特徴を、みんなで一枚の大きな紙に描きました。

 

キノコちゃん(同団体の、キノコの専門家)のサポートも手伝って、リアルでありながら楽しいスケッチが仕上がりました!

同じく、いきものの専門家であるガンちゃんから、探し出したいきものの特徴について解説があり、子どもたちも大人も、いきものの体のつくりに感心しながら聴いていました。

 

最後に、クマちゃんが、福岡県が発行している「福岡県レッドデータブック」を紹介してくれました。これは、県内の絶滅の恐れのある野生生物をまとめた冊子で、インターネットでも閲覧が可能です。同冊子の詳細ページへのリンクです。(福岡県の公式ホームページへ)

また、今回は参加されていない身近な人へいきものの大切さやおもしろさを伝えるためのツールとして、お手製の、いきもののイラスト入りのポストカードも全員にプレゼントくださいました。

ご参加いただいた皆さんの集合写真。西日本短期大学緑地環境学科の学生ボランティアさんたちも、力を発揮して下さいました!

いきものさがしには絶好のお天気の中、楽しいひと時を過ごすことができました。

 

■イベントを実施して

参加者数         親子12組 計35名(大人14 名・子ども21名)

アンケート回答数    28件(大人13・子ども15)

満足度           大人=100% (回答13件中、「満足」=11件・「やや満足」=2件)

 


■参加者の感想    ※ご回答いただいた原文をそのまま転記しております。

子ども
  ・一ぴきとれてうれしかった。(小学1年生)
  ・ゲンゴロウをつかまえるの。(小学2年生)
  ・いっぱい生き物を見て触ったこと。(小学5年生)

大 人
  ・たくさんの虫に出会えて楽しかったです。湿地帯の活動に参加してみたいです。(30歳代 女性)
  ・実際にとって目にして、その希少性を教えてもらえたから。(40歳代 女性)
  ・家族で自然体験が出来た。(50歳代 男性)

 

■イベントを実施して苦労した点

・集合場所までの案内(カーナビに表示されづらい場所)

 

■イベントを実施してよかった点

・親子連れでのご参加を主としているため、子どもも大人もそれぞれの目線で、生き物や自然にまつわる多くの気づきがあった。
・現場を熟知されているNPOの高い専門性が安心材料となった。
・ビオトープが行きやすい場所にあり、小さな子どもも保護者の安全管理の下、十分に楽しめた。

 

■特に寄付が活きたと感じた点

・親子で気軽に参加できる地理的条件・内容で、昨年のリピーターの他、新たな参加者も得られた。生物多様性への理解をより拡げ、かつ深めることができた。