奈良 奈良ストップ温暖化の会
室生の里山で身近な生きものと共生しよう
夏休み 生きものみっけと野外料理
■スケジュール
- 10:30
- うだ夢創の里 オリエンテーション
- 損保ジャパン・日本興亜の奈良支店 小林支店長よりご挨拶
畑でジャガイモの収穫体験、里山の食材で野外料理づくり - 12:00
- 昼食
- 13:30
- 生き物調査 講師:平 祥和(大阪府立大学研究員)
- 15:30
- 終了、解散(バスで近鉄奈良駅まで送迎)
■イベントの様子
【受付の様子】 | 【オリエンテーション】 | 【ジャガイモ掘り】 |
【こんなにとれたよ!】 | 【お母さんはサラダづくり】 | 【子どもたちは火おこし】 |
【おいしそうな料理】 | 【みんなで楽しく食べました】 | 【無農薬のたんぼでいきものみっけ】 |
【網ですくって探します】 | 【講師の平先生も興奮。たくさんのいきもの】 | 【川でのいきものみっけ】 |
【親子で協力】 | 【きれいな川のいきものがたくさん!】 | 【集合写真】 |
■生き物調査結果
田んぼの生きもの調査 | |||
昆虫類 | コウチュウのなかま | シマゲンゴロウ | 環境省レッドデータ 準絶滅危惧(NT) |
コシマゲンゴロウ | |||
カメムシのなかま | タイコウチ | ||
ミズカマキリ | |||
コオイムシ | 環境省レッドデータ 準絶滅危惧(NT)、奈良県レッドデータ 希少種 | ||
マツモムシ | |||
アメンボ類 | |||
トンボのなかま | シオカラトンボ(ヤゴ) | ||
ギンヤンマ(ヤゴ) | |||
両生類 | カエルのなかま | トノサマガエル | 環境省レッドデータ 準絶滅危惧(NT) |
ギンヤンマのヤゴ | タイコウチ | コシマゲンゴロウとマツモムシ | ミズカマキリとコオイムシ |
川の生きもの調査 | ||
渦虫類 | プラナリアのなかま | ナミウズムシ(きれいな川に住む生物) |
甲殻類 | カニのなかま | サワガニ(きれいな川に住む生物) |
昆虫類 | トビゲラのなかま | ヒゲナガカワトビゲラ(幼虫) |
ウルマーシマトビゲラ(幼虫) | ||
カゲロウのなかま | キイロカワカゲロウ(幼虫) | |
エルモンヒラタカゲロウ(幼虫) | ||
コカゲロウ類(幼虫) | ||
魚類 | ヨシノボリのなかま | オオヨシノボリ? |
カワヨシノボリ? | ||
コイのなかま | カマツカ |
サワガニ | ヒゲナガカワトビゲラの幼虫 | ヨシノボリ |
■イベントを実施して
参加者数 57人(大人31、子ども26) アンケート回答数 47人(大人26、子ども21)
大人の満足度は満足 18、やや満足 8、計26と非常に高く、子ども対象のアンケートでは、回答した子ども全員が「学校では学べない事を学んだ」と回答しており、満足度は高かったのではないかと推測されます。
■参加者の感想
大人(抜粋)
- 無農薬の食材の美味な食事や、水中生物の解説などとてもためになりました(女性 40代)
- 日常なかなか体験できない事であり、親子で参加することでいろいろ共有できるのもすばらしい(男性 30代)
- 希少動物を知ることができたし、奈良にはまだまだ自然が多いということがわかりとても楽しかった(女性 40代)
- 子どもが非常によろこんでいます。このような活動を通じて,子どもが環境保全に興味を持ってくれると思います。(男性 40代)
子ども(抜粋)
- きれいなかわときれいなたんぼにみたことないいきものがいてびっくりしました(小1)
- さかなをみたりはかせにきいたらいろいろなことゆってくれました。(小1)
- 川でいろいろさかなが見れて見たこともない魚がみれてすごかった。(小3) 川に入って魚を取ったりひるごはんを食べるのもたのしかった(小5)
【実施者より】
■イベントを実施して苦労した点
夏休みは親子向けのイベントが数多くあり、集客が不安でしたが、申し込み開始から多くの申し込みをいただけました。ただ、未就学児や低学年のお子さんが多く、「生き物調査」がどこまでできるかが少し心配でした。
■イベントを実施して良かった点
無農薬の田んぼに様々な生き物が棲んでいることや、川の中には魚以外にも様々な水生昆虫が棲んでいることを学びました、中には希少な生き物も多くいたことも知りました。そして、それらの生き物たちは、自然豊かな室生の里山の環境があってこそだということを楽しく体験することができたのではないかと感じています。 子どもたちのアンケートからも体験を通じた「わくわく感」が伝わり、このような体験を提供できたことをうれしく思います。
■特に寄付が活きたと感じた点
SAVE JAPANプロジェクトの一環として行うことで、県庁所在地の奈良市から送迎バスを出すことができました。
車からのCO2排出は、家庭の二大CO2排出源です。マイカーで移動せず、みんなでバスに乗り合わせて活動することで、地球温暖化防止にも、生物多様性保全にもつながります。 川へもバスで移動することができ、みんなそろって鑑賞や体験に十分な時間をとることが出来ました。
また、生き物調査では、専門家の先生を講師としてお呼びすることができました、先生が楽しく解説していただいたおかげで、参加者(特に子どもたち)の学びも深いものになりました。