SAVE JAPAN プロジェクト 2014

鳥取 とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」

ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

どんぐりの森で きのこ探し!

■大まかなスケジュール

今回の活動場所は針葉樹と広葉樹の混交林で、町内でも珍しく下草があまりなく、成熟した巨木も見られる歩きやすい雑木林です。この森では多くの希少な生き物たちの生息が確認されていますが、実りの秋ということで、主にキノコの仲間を探しながら、専門家の先生に出会った種類を鑑定して頂きました。

オプションでキノコ以外にも、生きものを捕まえるカゴ罠の設置や、ヒメガマの穂を使った種飛ばしで、森の自然について楽しく学んでいただきました。

09:50

受付開始
10:15 開催の挨拶
10:30 移動
10:45 現地到着。レクチャーの後、森の中で散策。
11:50 先生のキノコの解説
12:10 移動
南部町立図書館で採ってきたキノコの鑑定会と、先生のお話
12:40 記念撮影の後、解散

*当日の様子は「サトノテ・ブログ」でもご覧いただけます。

これがオオワライタケ! ナメコ発見! どんぐりの木とモミの森
先生のキノコのお話 わくわくの鑑定会 記念撮影

■イベントを実施して

参加人数: 21名(内、子ども12名)
アンケート回答数: 19名(内、子ども10名)
満足度の平均値: 満足 88.9%、やや満足 11.1%

■参加者の感想

・きのこがある場所がないので沢山みつけられてよかった(40代女性)
・色々な種類のきのこが身近な所にはえていることが分かり、楽しく山を歩けました(40代女性)
・解説して下さる方と歩けて楽しかったです。帰ってまた図鑑をひらく楽しみもできました(30代女性)
・がまの穂(が楽しかった)(年少)
・きのこをしらべたのがたのしかった(小学校1年生)
・林にはいったのがたのしかった きのこをとることも(小学校4年生)

■イベントを実施して苦労した点

天候によってキノコ類の生え方に差が出てくるので、今回のフィールドも皆さんが楽しめるようなキノコが生えるのか気がかりでした。しかし、下見の時よりも多くの種類のキノコが見つかり、みなさんの生き物を見つける力(=生き物探しセンサー)に助けられました。また、見つかるキノコが多い程、その分、同定・鑑定時間がかかってしまい、定刻の終了ができなかったことを関係者の皆様にお詫び申し上げます。

■イベントを実施して良かった点

今回のフィールドは、かつて地元の方によって頻繁に利用されていた森でした。しかし、近年、山林に出入りをする人が少なくなり、以前は軽トラックが通れるほどの作業道がヤブや低木に侵食されつつあります。今では人が歩ける道幅をキープするのがやっとの状態です。
今回のように、自然体験イベントの実施を増やすことにより、下草の管理やヤブの伐採などを重ねていきたいところです。地元の方や地区の地域振興協議会の方からも放置することを避けたいというお話も聞きました。今回のように森の利用・活用の機会が増え、イノシシの出没やヤブの発達が押さえられることを期待されているご意見もありました。
様々な形で人が適度に利用する一端として本企画を実施でき、主催者として嬉しく思っています。

また、今回の観察では、本フィールドで新しく見つかった菌類も発見され、貴重な記録をとることができました。見つけて下さった参加者の方と、専門家の方の識別スキルに感謝です。

■特に寄付が活きたと感じた点

鳥取県西部でも指折りのきのこ博士・矢田貝先生をお招き出来たことが最大の恩恵でした。他、プログラムに必要な消耗品の購入にもあてさせて頂きました。