SAVE JAPAN プロジェクト 2014

山口 山陽小野田市自然保護協議会

山陽小野田市の稀少な動植物を知り、野生生物や自然を保護・保全しよう!

世界に2,700羽しかいないクロツラヘラサギを観よう!カブトガニにも会おう!

◆イベントの概要
冷たい空気が漂う2月の中ごろ、それでもよく晴れて今回のイベント内容にもなっているバードウォッチングをするには「なかなか」の日に、今年度第4回目となるイベントを実施することができました。


まずはいつものとおり、SAVE JAPANプロジェクトのことを改めて参加者の方にご説明したあと、本日の主役のひとつである「カブトガニ」の生態などをわかりやすく理解できる紙芝居の上映をおこないました。
今回のイベント後に参加された方から寄せられた感想には、生き物の生態をよく知ることができてよかったとの声をいくつかいただき、なによりでした。


その後は、地元の市民活動団体さんが運営されている「山口カブトガニミニ展示館」に向かい、実際に飼育されているカブトガニを観察。水槽の中で静かに佇んでいるカブトガニをほんの数十センチの間隔で間近に観られる環境にあり、訪れたみなさん興味深そうに見つめておられました。
その後、屋外でもうひとつの主役「クロツラヘラサギ」などの野鳥を観察するバードウォッチングのコーナーに。本当に観察できるかどうかはフタを開けてみなければわからないものなので不安でしたが、期待どおりクロツラヘラサギの群をウォッチすることができました。加えて、これも稀少といわれているマナヅルやその他カモ類・カモメ類など多様な野鳥を観察することができ、参加者の方々からはとても喜ばれました。

◆イベント当日の様子とスケジュール

0.受付(9:00~9:30)

1.開会、挨拶(9:30~9:40)

まずは主催者側から、改めてSAVE JAPANプロジェクトの
説明と本日のイベントについてご説明。

2.カブトガニ観察会(9:40~11:00)
※下記写真は、「宇部日報」さんの掲載記事です。
 

続けて、上述したとおり「カブトガニミニ展示館」に伺い、館を管理
運営されている「山口ガブトガニ研究懇話会」の方からお話を聞きました。
そこで飼育されているカブトガニを観察している様子が、地元新聞である
「宇部日報」さんに掲載されていましたので、その写真をアップしています。


3.クロツラヘラサギ・カブトガニの生態勉強会(11:00~12:00)

カブトガニ観察会の後は、好評を博している「紙芝居」を用いた
生態勉強会です。今日のテーマであるカブトガニとクロツラヘラサギを
テーマとした紙芝居の上演を通じ、わかりやすく生態を学ぶことができました。
紙芝居の勉強会は過去に何かしらの機会に目にした方もおられるかも
しれないため、内容を新しいものにバージョンアップするなど、工夫を凝らしました。

4.野鳥観察会




最後は、好天に恵まれた空のもと、バードウォッチングを敢行。
当初のお目当てであったクロツラヘラサギを含め、予想以上に多様な
野鳥を観察することができて、みなさん楽しまれていた様子でした。



◆イベントを実施して
1.参加人数:24名
2.アンケート回答数:22件(大人21件、こども1件)
3.参加者満足度(アンケート回答から)
 満足した:62% 、やや満足:29%
 どちらでもない:9%、不満:0%、無回答:0%

◆参加者の感想
○満足した:野鳥それぞれの生態を知ることができました。
 より親しみがわきました。(70代、男性)
 
○満足した:これまで知らなかったことを知ることができて、よかった。(70代・女性)
○満足した:実際に野鳥を観ることができて、、より関心が持てた(60代・女性)
○やや満足した:色々な企画があって楽しかったです。(60代・女性)
○やや満足:自然保護のために何をすべきか詳しく知りたい。(70代・男性)

◆イベントを実施して苦労した点
(今回は少数でしたが)小さなお子さんもいらっしゃるなか、特にバードウォッチングなどは集団で移動する際に、参加者それぞれのペースで動かれるので、やはり「常に1集団でまとまって」という形を維持するのは難しくなります。
したがって、スタッフを何人か要しつつ、緩やかに複数の集団に分かれて移動することになってもバードウォッチができるよう体制を保てるよう気を配りました。

◆イベント実施してよかった点
今回だけではありませんが、頭では「この地域でも珍しい生物が生息している」と分かってはいたけども、実際に目前で生の生物を観ることによってある種の「近しさ」を覚えることができ、参加者の方において地元の稀少生物や自然に対する関心が高まった様子がうかがえてよかったと感じます。
さらに、「自然環境を守るためにはどうすればよいのか知りたい」と保護活動自体にも興味を寄せてくださる方もいらっしゃり、その点も嬉しく思われました。

◆特に寄付が生きたと感じた点
たとえば「稀少生物の生態勉強会」において紙芝居(の上映)という手段を用いていますが、予算(寄付)があることにより「出しもの」のバージョンアップを図ることができ、リピーターの方にも継続的に楽しんで学んでいただけている点がありがたいです。