山口 山陽小野田市自然保護協議会
山陽小野田市の稀少な動植物を知り、野生生物や自然を保護・保全しよう!
海を越えて飛来する蝶「アサギマダラ」観察会・学習会
◆イベントの概要
秋ならではの快晴に恵まれた絶好のイベント日和・・・とはいかず、数日前から接近してくる台風の影響でどうなることかと思いましたが、やや風が強いくらいで雨もなく大過なくイベントが実施できそうな天候模様だったので、一部プログラムを変えたほかはほぼ予定どおりにイベントを開催し、無事に終えることができました。
まずはSAVE JAPANプロジェクトのことを改めて参加者の方にご説明したあと、今日の主役である「アサギマダラ」の生態などをわかりやすく理解できる紙芝居の上映をおこないました。地元文化に関する情報も織り交ぜながらのお話は、こどもだけでなく大人皆さんにも好評で、上映後「あの話は知らんかったね~」などと大人の参加者同士が談笑する画面もありました。
その後は、屋外に出てアサギマダラが飛来する主要ポイントである「竜王山」のフィールドワーク。上述したとおり、やや風が強い状態だったため、アサギマダラの飛来を観察することができるか若干の不安もありましたが、日頃より少なめではあれど、数羽のアサギ色をした蝶がふわふわと優雅に飛ぶ姿を確認できました。
あわせて、スタッフにより、アサギマダラが好むフジバカマを中心とした竜王山の様々な草花についての解説があり、みなさん熱心に聞き入っておられました。
フジバカマを前にして集合写真を撮り、下山してイベントは閉会。心配だった台風の影響もあまりなく、イベントはつつがなく終了しました。
◆イベント当日の様子とスケジュール
0.受付(9:00~9:30)
1.開会、挨拶(9:30~9:40)
まずは主催者側から、改めてSAVE JAPANプロジェクトの
説明と本日のイベントについてご説明。
なお、当日は台風が徐々に接近しつつあったことに配慮して、
当初予定していた午後からのオプション企画は中止させて
いただく旨のアナウンスも行いました。
2.アサギマダラの生態学習会(9:40~10:00)
続けて、本日イベントの主役である「アサギマダラ」の生態について
楽しく学べる紙芝居の上演。
地元で活動されている「山陽小野田市語り部の会」さんの語りにより、
地域文化の紹介を交えたアサギマダラの様々な知識を学ぶことができました。
3.アサギマダラの観察会(10:00~12:00)
生態学習会の後は、アサギマダラの飛来スポットとなっている「竜王山」に
のぼり、折々で見かける豊かな植物の解説を交えながら、実際に
アサギマダラが飛んでいるところを観察しました。
やや風が強かったのですが、アサギマダラの美しい姿を目前で観察できました。
4.閉会
◆イベントを実施して
1.参加人数:20名
2.アンケート回答数:16件(大人14件、こども2件)
3.参加者満足度(アンケート回答から)
満足した:71% 、やや満足:29%
どちらでもない:0%、不満:0%、無回答:0%
◆参加者の感想
○満足した:アサギマダラや飛来地である竜王山の植物について学ぶことができた。
スタッフの方の説明がとてもよかったと思います。(50代、女性)
○満足した:きれいなアサギマダラや紙芝居を見られたり、色々な植物についても
話が聞けて、とても勉強になりました。(30代・女性)
○満足した:年を取るとともに周りの自然の大切さや魅力をかじるようになり、
今日も興味深い時間を過ごせた。地球の自然を守らねば、と感じた(70代・女性)
○満足した:アサギマダラの生態がよくわかった。アサギマダラの飛来が増える
ように好物である植物を植えてみたい。(70代・男性)
○やや満足:自然に関する詳しいことを、少しだけかじることができた。(60代・男性)
◆イベントを実施して苦労した点
上述したように、数日前から台風の影響を常にチェックしながらイベント開催の可否に
ついて慎重に検討しました。前日の団体で一部の内容を修正しながらも実施を決定し、
当日の早朝からも念入りに天候状況をにらみながらのイベント開催となり、その点で苦労
しましたが、無事に終えられてよかったです。
◆イベント実施してよかった点
アサギマダラ観察会は昨年に引き続きSAVE JAPANプロジェクトのイベント
としては2回目となりましたが、イベントを重ねて実施してきたことにより、徐々に
リピーターも増えてきました。それにともない、地元の自然環境がもつ豊かさとおもしろさに
関心を持ってくださる方も増えてきている感もあり、特に継続してイベントを実施することの
メリットを感じています。
◆特に寄付が生きたと感じた点
本イベントに沿っていえば紙芝居の上演が該当しますが、協力してくださる活動団体に一定の謝金をお支払いできることで、継続的かつバージョンアップしたコンテンツ協力が得られ、その点で寄付の存在は有り難く思っています。