氾濫原湿地保全による絶滅危惧種保護と防災・減災の啓発プログラム
活動内容
亀岡の氾濫原湿地である水田には、岡山県と亀岡市にのみ生息する絶滅危惧種「アユモドキ」だけではなく、様々な生物が生息している。水田からはアユモドキの餌となるプランクトンが供給され、水田環境で生育する動植物をエサや住処とする昆虫、カヤネズミ、カエルなどが生息するとともに、約40種の野鳥も観察されている。
特にアユモドキは、川の増水や田植えで生じる一時的水域に産卵する魚で、氾濫原湿地である水田がその生息環境に大きく関わっている。アユモドキの保全には、人々が稲作を営む水田が2次的自然環境として重要である。
このプログラムでは、水田での稲作体験や氾濫原湿地に生息する「魚・鳥・虫・植物」などの観察を通じて氾濫原湿地を保全することの意義と自然と人の暮らしのつながりを学ぶ。また、生物多様性を支える水田環境の保全が、防災・減災の視点から見ても大切であることを知る機会とする。
実施団体プロフィール
特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター
当センターは、 NPO の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動を行い、これらの団体の分野を越えた水平的なネットワークの拠点としての役割を果たすとともに、NPO活動の基盤整備を進めて行くことを目的としています。現在は、京都市市民活動総合センターを指定管理者として運営するほか、福祉現場における副業導入プロジェクトの促進、複数のNPO や企業・行政と連携した「祇園祭ごみゼロ大作戦」などに取り組んでいます。
〒600-8492
京都市下京区四条通新町東入ル月鉾町52番地 イヌイ四条ビル3階 flag四条
TEL:075-744-0944
メールアドレス:office★kyoto-npo.org (★を@に変えてください)
特定非営利活動法人 亀岡人と自然のネットワーク
京都府亀岡市を拠点として、人の営みを含めた希少生物の生態環境調査・研究、啓発等の取組を通じて、人と自然の調和・共生に寄与することが目的です。生息地が岡山県との2地域に限られる天然記念物アユモドキの生息環境は、農家の水稲営農と不可分な関係にあり、地域住民の方々とともに保全活動を行うことを大切にし、生息環境等の調査、お魚観察会などの啓発事業に取り組んでいます。複数種が生息しているサンショウウオの保全活動にも力を入れています。

