SAVE JAPAN プロジェクト 2013

福岡 まほろば自然学校

ほら、こんなところに! 福岡の「まほろば」で、いきものたちに出会うたび

② 「どこかな?森の小さな住人」in 太宰府市

■会 場

太宰府市民の森
(福岡県太宰府市観世音寺4-10) 

■当日のスケジュール

10:00 あいさつ・説明
10:30 カヤネズミの巣を見に行こう
11:00 カヤネズミの巣を作ってみよう
12:00 まとめ
12:30 終了

■当日の様子

 
「天高く馬肥ゆる秋」そのものともいうべき好天の中、続々と参加者が集合。
大宰府市民の森に近い広場でいったんご挨拶をした後、今回の3回シリーズで
ご協力いただく「まほろば自然学校」(事務局:福岡県太宰府市)の”クマちゃん”こと
岩熊代表の先導に従って、森の中へ向かいました。
 
 
森の中の、ビオトープの近くで、あらためてご挨拶。
今回も 外部講師の”ガンちゃん”こと岩松さん(上の写真、右手の方/左手はクマちゃんこと岩熊代表)
のご指導のもと、この近辺に住まう小さな小さな「カヤネズミ」のことを学ぶとともに、
実際にカヤを用いた巣作りの体験も盛り込んだプログラム。
NPOの方々は、前日にもビオトープのお世話に来られていたそうです。
 

足元は湿地で、皆それぞれに、水路に足を踏み外さないようドキドキしながら歩き進みました。

 


カヤネズミの巣の特徴や、湿地の歩き方の説明を受けつつ、踏み入れていきます。
先ほどの集合場所では、居残り組が見守っています。 

 


早速、カヤの繁ったエリアで、カヤネズミが作った巣を発見!周囲から歓声が上がりました。

 

丸く、ふんわりとした感じの巣ですが、カヤの葉にしっかりと固定されていて、皆さん、精巧な作りに感心しきりでした。
カヤネズミの巣をさがしている様子を撮影した動画(76MB/QuickTime Player推奨)へのリンクです
 
 
 

の他にも、トンボやイノシシの足あと等がみられ、いきものたちの活発な様子をうかがえました。
 

カヤネズミの住みかを確認した後は、さらに森の中へ。

実際に、カヤネズミの巣を作ってみるべく、クマちゃんが用意された実物の巣をお手本にしながら、見よう見まねで作業。

 
たくさんのカヤを細く割いて、思い思いのオリジナルの形に仕上げていきました。
 

 

 
ガンちゃんも「何度やっても難しいです」と皆さんの前で言われていた通り、
小さな体を駆使して編み上げているカヤネズミの器用さも体感しました。
 
カヤによる巣作りが一段落したところで、クマちゃんから、フェルトで手作りされたカヤネズミの人形がプレゼントされました。
巣に乗せてみると、かわいらしさが増しました!
ご参加いただいた皆さんの集合写真。
前回・9月のプログラムに参加下さったボランティアさんや地元・大宰府のNPOの方々も、力を発揮して下さいました!
けが人もなく、カヤネズミの世界をじっくりと堪能できました。

■イベントを実施して

参加者数         親子15組 計39名(大人20 名・子ども19 名)

アンケート回答数    33件(大人17・子ども16)

満足度           大人=100% (回答17件中、「満足」=16件・「やや満足」=1件) 

■参加者の感想    ※ご回答いただいた原文をそのまま転記しております。

子ども
  ・かやねずみのすをつくるところ。(小学1年生 男子)
  ・おおきなきのこをみたのが、たのしかった。(小学1年生 女子)
  ・ぼくたちでもつくるのがむずかしいのに、ねずみができてすごいと思った(小学4年生 男子)
  ・来年もあればいいと思います。(小学5年生 女子) 

大 人
  ・実際の巣を見ることができた。(40歳代 女性)
  ・子どもが楽しく参加できたし、環境を家族で考えるきっかけになりました。(30歳代 男性)
  ・丁寧な説明や子ども→大人まで興味を持つプロジェクトで楽しかったです。(30歳代 女性)
  ・自然に触れること、草で巣を作ったことなど。(30歳代 女性)

 

■イベントを実施して苦労した点

・有名な旧跡「大宰府政庁跡」の裏手が会場となったが、目印やサインに乏しく、場所が分かりづらかった。

 

■イベントを実施してよかった点

・親子連れでのご参加を主としているため、子どもも大人もそれぞれの目線で、生き物や自然にまつわる多くの気づきがあった。
・現場を熟知されているNPOの高い専門性が安心材料となった。
・時間量と内容のバランスが最適で、じっくりリラックスしながら集中して参加しやすい環境が出来た。

 

■特に寄付が活きたと感じた点

・NPOの他に、複数のボランティアさんたちにも同席いただき、実施中、参加者と主催者側との間のコミュニケーションの機会が増幅した。 
・終了後、次のプログラムについて、参加者から続々と尋ねられ、関心の喚起につながったと実感した。