岐阜 達目洞自然の会
岐阜は自然がいっぱい ~岐阜市の真ん中の里山~
冬の達目洞(だちぼくぼら)の自然観察会
■当日のスケジュール
9:30~9:45 集合 オリエンテーション
9:45~11:30 自然観察
11:30~12:00 ふりかえり、意見交換
当日は、関東をはじめ日本各地で大雪で被害が出ていたようですが、岐阜は2月ではまれな湿った積雪で、積雪量も多くなく気温も比較的高い朝となりました。天候のあり、参加予定の6名のうち、お越しいただいたのは2名でした。参加者両名ともSaveJapan、達目洞の初体験となり、オリエンテーションではSaveJapanプロジェクトの趣旨をリーフレットをつかって説明させていただきました。
湿った雪で、観察会としての条件は良くはありませんが、少人数でゆっくり納得のゆくまで観察ができます。
はじめに「ヒメコウホネ」の観察です。ヒメコウホネの生育する逆川は金華山の湧水で水温は年中15度~18度で一定です。この時期は温かく感じます。水中では春の準備が始まっていました。既につぼみもちらほら・・・5月の初旬には黄色の可憐な花を咲かせます。
洞のまわりを観察します。参加者の1名が大学で日本文学を専攻されており、郷土史に興味があるとのこと、金華山の東の守りを仰せつかり、1659年にこの地に移りすみ、この達目洞を開墾した剣豪臼井岩入の屋敷(現在も臼井岩入の子孫が住まわれています)を通り、金華山の登山口まで行きました。江戸時代は徳川の天領として、明治以降は国有林として手を付けず保護されてきた金華山は、西日本では貴重な照葉樹林の森です。その遺伝子保存林を観察しました。
岐阜市内でも気温の低い達目洞で見られる植物の茎の氷柱も重い湿った雪に押しつぶされてしまっていました。
ゆっくりと2時間程かけての散策です。道中も春を待つ、植物のいぶきと雪の照葉樹林の対比や、猪の足跡など、沢山の冬を観察しました。
人数は多くはありませんでしたが、楽しい冬の観察会でした。
【雪の中のオリエンテーションです】
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【ヒメコウホネの観察に行きます】
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【冬の逆川】 ヒメコウホネは春の準備を始めています |
【金華山の登山口まで来ました】
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【気温が低いと右のように氷柱が見られます】
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【1月18日の朝に撮影】
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【集合写真 寒いけど笑顔です】 |
■イベントを実施して
参加者2名(大人2名 子ども0名)
アンケート回収 2名
満足度 満足100%
■参加者の感想
・自然環境への見識が広がりました。
・達目洞の自然や文化、歴史を知ることができました。
■イベントを実施して苦労した点
冬の自然観察会での積雪は予想されてはいたが、この時期にはまれな湿った積雪となり。観察するはずの植物の観察が出来ず残念でした。
■イベントを実施して良かった点
参加者は2名と少人数ではありましたが、両名とも初参加であり、今後のSaveJapanプロジェクトへの参加や達目洞の活動への参加を希望しておられました。
少しではありますが、自然環境への興味や活動への参加が増えることを期待しています。
■特に寄付が活きたと感じた点
今年度は春~初夏の田植え・自然観察会、秋の稲刈り・自然観察会、そして、今回の冬の自然観察会と通年を通してSaveJapanプロジェクトの活動として関わらせていただきことができました。活動の資金面だけでなく、HPへの掲載や広報と全体を通じて活動を支援していただくことができ感謝しています。