SAVE JAPAN プロジェクト 2013

埼玉 エコネットとみおか

再生した「くぬぎ山」の希少生物を見つけよう観察会

ハルゼミやクルマバッタを見つけよう

■ 当日の大まかなスケジュール
   新所沢駅に8時45分に集合し、貸し切りバスで「くぬぎ山」(狭山市堀兼)へ出発。気温は35度。大人と子どもに分かれて4チームで「博士」の案内で約1時間、「くぬぎ山」を歩いた。「ヒグラシ」や「カブトムシ」「クワガタ」などが見つかりこどもたちは大喜び。大人たちは市民によって手入れされた美しい林で、絶滅危惧種の「オオバノトンボソウ」や「クチナシグサ」や珍しいキノコやヤマユリを観察した。観察の後はコナラを見つけて名札をとりつけるゲームや虫取りを行い、12時に終了した。おやつには「エコネットとみおか」のメンバーが、「くぬぎ山」で集めた落ち葉を堆肥にした「新じゃが」をその場で茹でたものが配られた。

 

■  当日のスナップ

 
 
【このキノコ食べられるのかな】 【暑かったけど楽しかったよ~】 【これは希少植物よ!へぇ~】 
 
 
 
【カナヘビをゲットしたよ】 【私たちがつくった「新じゃが」だよ】 【手入れた里山は気持ちいいね】

 

■  イベントを実施して

    ・参 加 人 数 :   総数69名(参加者49名、スタッフ20名)  
             ※参加者49名(大人:34名、子ども:15名)

    ・アンケート回答数:   45枚 

    ・満足度:満足(19)、やや満足(12)、普通(1)、やや不満(1) 計33件

 

■  参加者の感想

   【大人】
   ・詳しい博士がついていてくれたのでとても勉強になりました。(30代:女性)
   ・テレビ番組でしか見たことがない世界でした。(50代:男)
   ・自然とふれあい気持ちが良かった。(50代:男)
   ・班人数が多すぎる。5グループでも良かったのでは。(50代:男)
   ・孫にクワガタや甲虫を採ってやれなかった事が残念。(60代:男)
   ・真夏はきつい(40代:男)

   【子供】
   ・カブトムシをつかまえたこと。(7才)
   ・カナヘビの観察ができた。(8才)
   ・爬虫類が見つかったこと。(11才) 
   ・いろんな虫が見られた。(9才)
   ・友達と一緒だったから楽しかった。(8才)

 

 ■ イベントを実施して苦労した点

   *アンケートの回収率を上げるために下記の方法を取り入れました。
   ①バインダーを含め筆記用具を十分にセッティングした。
   ②アンケートに記入しやすいようフォーマットを工夫した。
   ③アンケートを記入しやすいタイミングをはかった。
   ④アンケートを提出してからおやつを受け取るという動線を作った。

   *子どもたちの参加募集
   ・ 所沢市と狭山市の子供たちを対象としてきたが、狭山市は土曜学校が開かれており
    誘うことができなかった。

 

 ■ イベントを実施してよかった点

 *かつて「産廃銀座」と呼ばれていた「くぬぎ山」が本来の雑木林に
  戻った姿を確認していただけたこと。
 *ジャングルのようだった雑木林が明るくなり、貴重な生物種が復活した
  のを確認していただけたこと。
 *満足・ほぼ満足あわせて90%以上の参加者に喜ばれたこと。
 *参加者に喜んでもらえたこと。
 *「エコネットとみおか」と「さいたまNPOセンター」との連携がうまくいったこと。
     ①メールを使っての情報共有と事前打ち合わせが十分行われた。
     ②当日の観察会の運営が協力して行われた。
     ③事前の連絡と連絡体制がとれた。

 *「エコネットとみおか」の組織がフル稼働出来たこと。
 *たくさんの動植物が確認できたこと。

【植物】
シュンラン・オオバギボウシ・ヤマユリ・タシロラン・オオバノトンボソウ・テイカカズラ・キンラン・ギンラン・ササバギンラン・クチナシグサ・ヒメヤブラン・ヒヨドリバナ・ササクサ・ミドリヒメワラビ・ハリガネワラビ・ツタ・キヅタ・ニガキ・ヤマコウバシ・クリ・ネムノキ バッコヤナギ・ナガバカワヤナギ・フジキ・ヌルデ・リョウブ・ヤブコウジ・センダン・オニドコロ・ベニシダ・ハエドクソウ・ミズヒキ・オトギリソウ・イチヤクソウ リンドウ・コナラ・ヤマザクラ・エノキ・ゴンズイ・エゴノキ・ヤマツツジ・ウグイスカグラ

【昆虫】
アカボシゴマダラ・カブトムシ・モンキチョウ・シオヤムシヒキ・ジャノメチョウ・コシロシタバ・ナミアゲハ

【爬虫類】
カナヘビ

【 鳥 】
ハシブトガラス・メジロ・シジュウカラ

【その他】
・ムレオオイチョウダケ他きのこ多種 ・ホウジロの巣 ・カブトムシの幼虫の糞(堆肥場)

 *知的障害の子供も参加したので、見方を変えて彼らの興味心を引き
  付ける物に集中して説明したら、 喜んでいた。
    (例)ヘクソカズラの名前は全員が覚えた。 
 *樹木の名前を覚えて貰うために「コナラ」の名札付けを実施した。
  「コナラ」は皆さんが覚えた。
 *双眼顕微鏡を使ってミクロの世界をのぞいて貰った。
  皆さん感動していた。

  ■  特に寄付が活きたと感じた点

  ①デザイン性の高いカラーチラシと、学習用教材として
   「くぬぎ山の希少生物マップ」を制作出来たこと。
   (カラー版 、残部は「エコネットとみおか」へ寄付)
  ②送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付できた。
  ③優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察会の内容が
   楽しくかつレベルの高いものになった。
  ④「くぬぎ山」は交通が不便なので貸切バスが利用できて良かった。
  ⑤携帯マイクを購入することが出来、大人数でも対応できた。

■参加者募集ツール

  ① チラシの配布   ……………… 申込み8件
    (1)さいたまNPOセンターの関係団体への送付(800通)
    (2)所沢・狭山市内の公民館・児童館等(31通)
    (3)所沢市内の学童クラブ(29通)
    (4)労働組合(2組合:20通)
    (5)近隣の所沢・狭山市の小学校(4校:40通)
    (6)所沢ナチュラリッコクラブ(20通)

  ②友人・知人への働きかけ  ……………… 申込み17件

  ③ 所沢市内の学童クラブ(4ヶ所)への訪問勧誘 ………… 申込み2件

  ④ インターネット(イベントバンクなど))   ……………… 申込み0件

  ⑤さいたまNPOセンターML    ……… 申込み6件

  ⑥SAVEJAPANのWeb    ………  申込み1件