埼玉 エコネットとみおか
再生した「くぬぎ山」の希少生物を見つけよう観察会
ハルゼミやクルマバッタを見つけよう
■ 当日の大まかなスケジュール
新所沢駅に8時45分に集合し、貸し切りバスで「くぬぎ山」(狭山市堀兼)へ出発。気温は35度。大人と子どもに分かれて4チームで「博士」の案内で約1時間、「くぬぎ山」を歩いた。「ヒグラシ」や「カブトムシ」「クワガタ」などが見つかりこどもたちは大喜び。大人たちは市民によって手入れされた美しい林で、絶滅危惧種の「オオバノトンボソウ」や「クチナシグサ」や珍しいキノコやヤマユリを観察した。観察の後はコナラを見つけて名札をとりつけるゲームや虫取りを行い、12時に終了した。おやつには「エコネットとみおか」のメンバーが、「くぬぎ山」で集めた落ち葉を堆肥にした「新じゃが」をその場で茹でたものが配られた。
■ 当日のスナップ
【このキノコ食べられるのかな】 | 【暑かったけど楽しかったよ~】 | 【これは希少植物よ!へぇ~】 |
【カナヘビをゲットしたよ】 | 【私たちがつくった「新じゃが」だよ】 | 【手入れた里山は気持ちいいね】 |
■ イベントを実施して
・参 加 人 数 : 総数69名(参加者49名、スタッフ20名)
※参加者49名(大人:34名、子ども:15名)
・アンケート回答数: 45枚
・満足度:満足(19)、やや満足(12)、普通(1)、やや不満(1) 計33件
■ 参加者の感想
【大人】
・詳しい博士がついていてくれたのでとても勉強になりました。(30代:女性)
・テレビ番組でしか見たことがない世界でした。(50代:男)
・自然とふれあい気持ちが良かった。(50代:男)
・班人数が多すぎる。5グループでも良かったのでは。(50代:男)
・孫にクワガタや甲虫を採ってやれなかった事が残念。(60代:男)
・真夏はきつい(40代:男)
【子供】
・カブトムシをつかまえたこと。(7才)
・カナヘビの観察ができた。(8才)
・爬虫類が見つかったこと。(11才)
・いろんな虫が見られた。(9才)
・友達と一緒だったから楽しかった。(8才)
■ イベントを実施して苦労した点
*アンケートの回収率を上げるために下記の方法を取り入れました。
①バインダーを含め筆記用具を十分にセッティングした。
②アンケートに記入しやすいようフォーマットを工夫した。
③アンケートを記入しやすいタイミングをはかった。
④アンケートを提出してからおやつを受け取るという動線を作った。
*子どもたちの参加募集
・ 所沢市と狭山市の子供たちを対象としてきたが、狭山市は土曜学校が開かれており
誘うことができなかった。
■ イベントを実施してよかった点
*かつて「産廃銀座」と呼ばれていた「くぬぎ山」が本来の雑木林に
戻った姿を確認していただけたこと。
*ジャングルのようだった雑木林が明るくなり、貴重な生物種が復活した
のを確認していただけたこと。
*満足・ほぼ満足あわせて90%以上の参加者に喜ばれたこと。
*参加者に喜んでもらえたこと。
*「エコネットとみおか」と「さいたまNPOセンター」との連携がうまくいったこと。
①メールを使っての情報共有と事前打ち合わせが十分行われた。
②当日の観察会の運営が協力して行われた。
③事前の連絡と連絡体制がとれた。
*「エコネットとみおか」の組織がフル稼働出来たこと。
*たくさんの動植物が確認できたこと。
【植物】
シュンラン・オオバギボウシ・ヤマユリ・タシロラン・オオバノトンボソウ・テイカカズラ・キンラン・ギンラン・ササバギンラン・クチナシグサ・ヒメヤブラン・ヒヨドリバナ・ササクサ・ミドリヒメワラビ・ハリガネワラビ・ツタ・キヅタ・ニガキ・ヤマコウバシ・クリ・ネムノキ バッコヤナギ・ナガバカワヤナギ・フジキ・ヌルデ・リョウブ・ヤブコウジ・センダン・オニドコロ・ベニシダ・ハエドクソウ・ミズヒキ・オトギリソウ・イチヤクソウ リンドウ・コナラ・ヤマザクラ・エノキ・ゴンズイ・エゴノキ・ヤマツツジ・ウグイスカグラ
【昆虫】
アカボシゴマダラ・カブトムシ・モンキチョウ・シオヤムシヒキ・ジャノメチョウ・コシロシタバ・ナミアゲハ
【爬虫類】
カナヘビ
【 鳥 】
ハシブトガラス・メジロ・シジュウカラ
【その他】
・ムレオオイチョウダケ他きのこ多種 ・ホウジロの巣 ・カブトムシの幼虫の糞(堆肥場)
*知的障害の子供も参加したので、見方を変えて彼らの興味心を引き
付ける物に集中して説明したら、 喜んでいた。
(例)ヘクソカズラの名前は全員が覚えた。
*樹木の名前を覚えて貰うために「コナラ」の名札付けを実施した。
「コナラ」は皆さんが覚えた。
*双眼顕微鏡を使ってミクロの世界をのぞいて貰った。
皆さん感動していた。
■ 特に寄付が活きたと感じた点
①デザイン性の高いカラーチラシと、学習用教材として
「くぬぎ山の希少生物マップ」を制作出来たこと。
(カラー版 、残部は「エコネットとみおか」へ寄付)
②送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付できた。
③優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察会の内容が
楽しくかつレベルの高いものになった。
④「くぬぎ山」は交通が不便なので貸切バスが利用できて良かった。
⑤携帯マイクを購入することが出来、大人数でも対応できた。
■参加者募集ツール
① チラシの配布 ……………… 申込み8件
(1)さいたまNPOセンターの関係団体への送付(800通)
(2)所沢・狭山市内の公民館・児童館等(31通)
(3)所沢市内の学童クラブ(29通)
(4)労働組合(2組合:20通)
(5)近隣の所沢・狭山市の小学校(4校:40通)
(6)所沢ナチュラリッコクラブ(20通)
②友人・知人への働きかけ ……………… 申込み17件
③ 所沢市内の学童クラブ(4ヶ所)への訪問勧誘 ………… 申込み2件
④ インターネット(イベントバンクなど)) ……………… 申込み0件
⑤さいたまNPOセンターML ……… 申込み6件
⑥SAVEJAPANのWeb ……… 申込み1件