福井 河和田自然に親しむ会
河和田の自然を未来に残したいね
かわだ里山たんけん王国 ~第3回~ 「鳥たちの巣箱をかけてあげよう!!」
■ イベント概要
08:20 JR鯖江駅集合(送迎バスご利用の方)
08:30 受付開始(河和田コミュニティセンター)
09:00 開会式・双眼鏡の使い方
09:20 バスに乗り込み冬鳥観察に出発
10:30 中山公園に到着
オリジナル紙芝居「オシドリってどんな鳥?」
バードコール作り
サプライズ!! オオタカ現る!!
集合写真撮影
アンケート記入
11:50 中山公園から、河和田コミュニティセンターへバス移動
12:10 終了、JR鯖江駅行きバス出発
あいにくの雨の為、本日のメインイベント「巣箱掛け」をすることが出来ずにガッカリしていたところに、なんと、オオタカが姿を現してくれました。
中山公園レストハウスの大きなガラス越しに、フィールドスコープや双眼鏡を覗いて、その場で急遽“オオタカ”観察会。
オオタカは、オシドリよりも、アオバズク(8/24登場)よりも、もっと希少種なんです。
☆オシドリ・・・県域準絶滅危惧種
☆アオバズク・・県域絶滅危惧Ⅱ類
☆オオタカ・・・県域絶滅危惧Ⅰ類、
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
雨天のため、公民館で開会式 | 鳥の先生。帽子にはピンバッヂの鳥がいっぱい。 | あ、ハシボソガラス! | ||
オシドリ、姿を見せてくれるかなぁ・・・ | あぜ道でカメ発見!カワイイ♪ | 用水路に作られた「水田魚道」 | ||
オシドリ紙芝居のはじまりはじまり~ | バードコール工作の材料 | さぁ、みんなで作ってみよう! | ||
ねぇ、うまく鳴く? | バードコール、完成♪ | サプライズ・ゲスト 「オオタカ」 |
集合写真 |
■ イベントを実施して
参加人数 45名 (大人38名、こども7名)
アンケート回答数 30名 (大人26名、こども4名)
満足度-大人 満足15、やや満足6、どちらでもない3、やや不満1
■ 参加者の感想
[大人]
・年がらもなく、バードコールが面白くてやめられません。
・ゆったりした時間を持てました。
・晴れるともっと良かった。
・アットホームな雰囲気で、大切なことを学べたから。
[こども]
・バードコールを作ったのが楽しかった。
・アンケートを書くのが楽しかった。
・双眼鏡で見るのが楽しかった。
■ イベントを実施して苦労した点
・やはり、自然が相手と言うことで、“お天気”と“鳥が出てきてくれるか”という点が希望どおりにはなりませんでした。天気については、事前にある程度の予想がつくので、雨具持参等の呼びかけでフォローできますが、鳥については致し方ないですね。
・雨天で足場が悪くなったため、当日の「巣箱かけ」自体は中止にしましたが、これは適切な判断だったと思っています。
・当日、近くのスポーツ施設に来ていた複数の自家用車が路上駐車で道幅を狭めていたりと、バス移動でのイレギュラーな状況もありました。幸い問題なく会場までたどり着けましたが、当日の会場近くの交通状況などは、なかなか事前にリサーチしきれないことも再確認しました。
■ イベントを実施してよかった点
・今回は「オシドリ」などの鳥を前面に出してのイベント告知でしたが、事業の背景には「河和田という里山地域全体の価値を共有すること」というテーマが流れていました。その意味では、鳥を探して歩いて移動したこと自体が、里山の空気感を理解してもらえる機会になったのではと考えています。実際、イベントでなければ、地元でない人が雨の中を散策することはあまりなかったでしょう。里山の四季や天気での表情の移り変わりは、それ自体が“豊かさ”の一部だと言うことを体感してもらえる機会になったのではないでしょうか。
・施設に入ってから、望遠鏡で確認できる距離に、絶滅危惧種に指定されている「オオタカ」を見つけ、参加者の皆さんにも観察してもらえたのは本当に嬉しかったです。これも、土地勘や生物たちの生態に詳しい、実施団体さん・講師の方々の知識と行動があったからこそだと思います。
・1回目の「アオバズク」の時もそうでしたが、やはり実際に観察会で生き物たちと接する機会は、別格の体験だと思い知らされる事業でした。確かにTVなどの自然系の番組では、はるかに美しく、わかりやすく伝えてくれますが、「同じ空気を呼吸しながら、ソコにいるんだ」という皮膚感覚や感動は、フィールドでないと本当に経験しづらいものだと思います。
■ 特に寄付が活きたと感じる事
・バードコールの材料費や、バスのチャーター費など、寄付ががあればこその企画でした。また、サテライト展のパネル作成など、今後も活用できるアイテムの作成ができたことは、サスティナブルな支援としても形に残ったと思います。
・殆どの団体さんは、いつも厳しい予算と時間に縛られながら事業を企画・運営されていると耳にします。そんな中、自由度の高い形で寄付と企画への支援をするこのプロジェクトは、少なからず関係する団体・人・事業にパワーを注いでくれていると感じます。厳しい状況では、どうしても事業の発想が内向きになってしまいがちなところ、より広い視野での活動をしっかり促してくれていると感謝しています。