SAVE JAPAN プロジェクト 2014

岐阜 石徹白(いとしろ)地区地域づくり協議会・やすらぎの里いとしろ

岐阜は自然がいっぱい

長良川の最奥の集落 石徹白(いとしろ)で清流魚の産卵床づくり

■当日のスケジュール

27日(土)

10:00~12:00 JR岐阜駅団体バス乗降場出発
13:00~13:15 開会式/オリエンテーション
13:15~16:30 白山中居神社参拝、石徹白の大杉見学
17:00~ 石徹白集落内民宿泊

 

28日(日)

9:00~9:30 漁協より清流魚の保全活動の説明
9:30~12:00 清流魚の産卵床づくり
12:00~13:00 バーベキュー(イワナ)
13:00~14:00 ふりかえり
14:00~16:00 石徹白出発 JR岐阜駅団体バス乗降場解散

 

27日(土)

10時の岐阜市を出発して、長良川を遡ります。2時間で郡上市の最奥の集落石徹白へ到着しました。

昼食後、今回の活動の安全を祈願して、白山中居神社へ参拝しました。白山中居神社の禰宜 石徹白隼人さんの計らいで本殿で正式参拝をさせていただくことになりました。その際に石徹白の歴史や文化の一端を話していただきました。

参拝後、石徹白川を上流へ6km、石徹白の大杉の下の駐車場へ到着、急な階段を420段上がると、石徹白の大杉があります。石徹白の大杉は白山国立公園内にあり、樹齢1,800年、国の特別天然記念物です。

その後、石徹白の集落を散策し、宿へ、山菜や地も物づくしの夕食をいただきました。

28日(日)

宿泊した参加者は9時に活動場所である石徹白川の第一堰堤へ向かいました。そこには、28日だけの参加者も集合し、石徹白漁協のスタッフから清流魚の自然産卵による保全の活動や作業の方法の説明を受けました。

活動の手順は、まず、本流の横に作られた、産卵区域内に残っている成魚の捕獲です。皆でタモを持って岩の下や岸の草の下を探ります。

20cmを越えるアマゴやイワナの幼魚も捕まえることができ、本流へ逃がしました。

その後、産卵区域内の川底を洗います。大きな石、小さな石を敷き詰め、産卵しやすい川底(産卵床)を作ります。大きな石は本流の河原から、小さな石は対岸の採石置き場から運ばなければいけません。

石を敷き詰めたあと、流れの深さや流速をはかり、産卵しやすいように修正しました。

重労働ですが、参加者が手分けして作業にあたりました。

 

お昼になり、バーベキューで昼食です。石徹白産のアマゴの塩焼きや野菜、肉をいただきました。

昼食後、アンケートや参加者の感想を聞きながらふりかえりをしました。

28日のみの参加者の皆さんはその後も残りの作業をお願いしました。

今年の10月末には、この産卵床に多くのイワナやアマゴが産卵するためにのぼってきます。

 

<27日に大杉の見学にいきました> <残っている成魚を保護します>
<上流側では作業の手順を確認してます> <幼魚もいます>
<こんな大きなアマゴも!> <川底を泥を洗い流します>
<これも重労働> <対岸から砕石を運びます>
<対岸の砕石置き場> <洗った川底に石を並べます>
<完成した産卵床> <今年も産卵が待ち遠しいです>
<お昼は河原でバーベキュー> <アマゴの写真を取り忘れました>
<沢山の人に参加していただきました>

 

■イベントを実施して

  参加者数 28名 (2日間参加者11名、28日のみ参加者17名)

  アンケート回答率22名

  満足度 満足22名

 

■参加者の感想

・白山中居神社の正式参拝をさせていただいたり、漁協の方に、イワナやアマゴを守る活動の話を教えていただいたり、勉強になりました。(20代男性)

・あまり参加する機会のない活動に参加できて良かった。(10代女性)

・砂利運びなど重労働だったけど少しは役にたてたかな。(10代女性)

・放流をせずに自然産卵をさせて、清流魚を守る活動を多くの人に知ってもらいたいです。(20代男性)

・若い人たちと一緒に活動できて良かった。(50代男性)

・多くの人に石徹白に来てもらい良かったです。(20代男性)

 

■イベントを実施して苦労した点

 見た目より重労働です。学生さんの頑張りで、スムーズに作業ができましたが、限られた時間なので、作業の分担することだけでなく皆さんに一通りの内容を体験してもらえ、偏らないようにすることに苦心しました。

 

■イベントを実施して良かった点

 石徹白は岐阜から2時間と遠く、公共交通機関もありません。学生さんなどいろんな世代の方に参加してもらえる機会となりました。地域でも産卵床づくりを知っていただくことや石徹白の文化や歴史を知ってもらえることはたいへんありがたいです。

 

■特に寄付が活きたと感じた点

 産卵床づくりは重労働です。こうして参加していただけ、支援していただくことは、活動の励みになります。

ありがとうございました。