SAVE JAPAN プロジェクト 2014

埼玉 エコシティ志木

希少生物カヤネズミの棲むヨシ・オギ群落地の環境保全と啓発

カヤネズミの巣をさがせ!

 ■当日の大まかなスケジュール

  09:00 オリエンテーション

  09:30 オオブタクサの抜き取り体験

  10:00 「カヤネズミ」の紙芝居

  10:30  カヤネズミの巣をさがそう!

  11:30 巣を見つけた子供に「カッパのつづら」授与

  11:40  全員で記念撮影・アンケート記入。

  11:50 おやつ(スイカ)タイム

  12:00  解散

 

 ■当日のスナップ

オオブタクサの抜き取り体験 沢山の子ども達が参加してくれました お手製のカヤネズミの紙芝居
班別にカヤネズミの巣探索 カヤネズミの巣発見 証拠写真を撮らなくっちゃ
お手製の河童のつづらとぬいぐるみ 僕もアンケート書いてるよ おやつタイムのスイカは美味しかった

 

■当初のイベント概要からの変更点

 無し

 

■イベントを実施して

  ・参加人数 総数 116名 (参加者93名 スタッフ 23名)

  参加者再掲93名(大人45名 子ども48名)


 ・アンケート回答数  76枚 (大人38枚  子ども38枚)

  小学生以下は未配布


  ・満足度 : 満足(26) やや満足(11) どちらでもない(1)  計38枚

 

当日の様子

志木市役所の目の前にある河川敷の「ヨシ・オギ群落保全地」を舞台に、「カヤネズミの巣をさがす」競争を行った。また、オオブタクサが繁茂すると、「ヨシ・オギ群落保全地」が消滅し、「カヤネズミ」が生息できなくなってしまうということを理解していただき、オオブタクサの抜き取り体験もセットで行いました。

流れとしては、1)オオブタクサ抜き取り体験 2)カヤネズミの生態の紙芝居 3)カヤネズミの巣探し 4)河童のつづら授与 5)おやつ(スイカ)タイム 6)解散 です。

100人からの参加者なので、5班に分け、それぞれの班に生き物博士と助手を配置しました。

1)では体験という触れ込みにもかかわらず皆さま夢中でオオブタクサを抜き取ってくださいました。オオブタクサの抜き取り数ですが、1班 392本、2班 785本、3班 250本、4班 432本、5班 552本合計2,411本になりました。ちなみに「エコシティ志木」としては、5月に10,030本、6月に11,000本抜いていますのでしめて23,441本抜いていることになります。

2)では、手作りの紙芝居でおもしろおかしくカヤネズミの生態を説明しました。(ほんとによくできた紙芝居でした)

3)カヤネズミの巣を見つけた子には景品が付くので、子ども達は一生けん命探しておりました。見つけた証拠として写真を添付しなければいけないので苦労しながら携帯に収めていました。巣を見つけられるかなと心配しておりましたが、合計5個見つけることが出来ました。おまけに「オオヨシキリ」の巣をみつけることもできました。あまり巣に近づくと、親が育児放棄してしまうので、傍には近づけないので残念ながら「カヤネズミ」は見られませんでした。(ちょっと不満の声あり)

4)子ども達全員が「カヤネズミの巣」を見つけることができ、「河童のつづら」を受け取り早速中身を確認しておりました。中身はお手製のかわいらしい「カヤネズミのぬいぐるみ」で思わず“かわいい”の声。もらえない大人も欲しそうな顔をしていました。暑い中長時間動き廻ったので、のどが渇いたところにスイカをごちそうになったので皆さん満足して帰途につかれたようでした。

 

■参加者の感想

 【大人】

   1.スタッフの方がとても親切。何でも知っていた。(30代:女性)

   2.身近にこういった環境があるのを初めて知り驚きました。(40代:男性)

   3.地域について更に関心が持てました。(40代:男性)

   4.イベントの進行がスムーズでした。(50代:女性)

   5.説明が分りやすかったです。お土産も凝っていて良かった。(30代:女性)

   6.子どもに手づくりのお土産までいただきありがとうございます。(40代:男性)

   7.外来植物が及ぼす問題について考えさせられました。(30代:男性)

   8・実際のカヤネズミが見られるともっと充実できました。(40代:女性)

 

 【子ども】(たのしかったこと)

   1.カヤネズミの巣を見つけること(18人)

   2.カヤネズミの巣が見つけられたこと。(14人)

   3.オオブタクサ抜き(9歳)

   4.紙芝居(7・9歳)

   5.カヤネズミを触ってみたかった(10歳)

  

■プログラムを実施して苦労した点

  (1)子どもたちの参加を促すため下記の方法を取り入れた。

    1.子供が興味を持ちそうなプログラムにした。

    2.チラシにも工夫を凝らし、表面のみで内容が分かるようなチラシを作製した。

    3.志木市内全小学校へのチラシ配布を行った。

  (2)観察会を楽しくするためお土産付とした。

    1.カヤネズミの巣を見つけた子には、“成果物”として「河童のつづら」が貰える。

    2.「河童のつづら」の中身に入れたカヤネズミのぬいぐるみと缶バッチは
     手づくりで制作した。

  (3)アンケートの回収率を上げるために下記の方法を取り入れた。

    1.アンケートを提出してからおやつを受け取るという動線を作った。

    2.全員にいきわたるようバインダーをセッティングした。

    3.子どもに用アンケートは、記入しやすいようフォーマットを工夫した。

    4.アンケートを記入しやすいタイミングをはかった。

  

■ プログラムを実施してよかった点
  (1)100%近くの参加者から、満足・ほぼ満足の評価を頂いた。

  (2)身近に、保護すべき素晴らしい環境があるということを多くの方に知っていただいた。

  (3)イベント終了後にお礼の連絡を受け、パワーを頂いた。

  (4)「エコシティ志木」と「さいたまNPOセンター」との信頼関係が醸成された。

    1.メールを使っての情報共有と事前打ち合わせが十分行われた。

    2.当日の観察会の運営が協力して行われた。

    3.100人規模のイベントを実施して自信がついた。

  (5)「エコシティ志木」の組織がフル稼働出来たこと。

 

 ■ 特に寄付が活きたと感じた点

  (1)デザイン性の高いカラーチラシが制作できた。

  (2)学習用教材としてのパンフ「カヤネズミ原っぱの生き物たち」を制作出来た。

   (カラー版 、残部は「エコシティ志木」へ寄付)

  (3)送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付できた。

  (4)優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察会の内容が楽しくかつ
    レベルの高いものになった。

  (5)携帯マイクを購入することが出来、大人数でも対応できた。

 

 ■参加者募集ツール

  子ども達に的を絞ったチラシを作成し、市内の小学校に配布した。

  小学校のみへの配布で定員50名のところ150名の申込みがあったため、
  今までは、他のいろいろなツールを活用したが今回は利用しなかった。

  1.チラシの配布 

  (1)志木市内の小学校(4500枚)

  (2)会員及び関係団体 (900通)

 

以上