SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

八郎湖の自然観察会 ~昔の八郎潟に思いを馳せる~

2015年10月25日(日)実施
  • その他植物
  • はちゅう類
  • 両生類
  • 昆虫・その他
  • 藻類

レポート

かつての八郎潟は日本で2番めの面積を誇り、魚類やモクと呼ばれる藻類といった資源の面で周辺住民の支えとなっていましたが、戦後の食糧増産計画によって、米の生産地とするための干拓が行われました。
 干拓によって汽水湖から完全な淡水湖となっただけでなく、遠浅であった湖岸は堤防となり、近年では富栄養化によって発生するアオコ、ブラックバスなどに代表される外来種の脅威といった環境問題が発生しています。
 以前の八郎潟の風景の再現を目指した植生帯復元地区の見学、八郎湖産の魚を使う佃煮工場の見学と体験、八朗太郎伝説のお話、八朗太郎伝説を題材にしたカードゲームを行いました。

当日のスケジュール

9:10 あいさつ・漁撈具見学
10:10 植生帯復元地区(大崎)で湖岸観察
11:00 佐藤徳太郎商店を見学
11:45 飯田川公民館で佃煮作り体験
14:00 八朗太郎伝説のお話
14:45 八朗太郎伝説のカードゲーム
15:30 飯田川公民館出発

実施内容

干拓以前に漁業で使われていた漁撈用具について説明をうける


干拓以前の風景の再現を行っている植生地帯での観察と説明


伝統食品であり特産品でもある佃煮づくりについて、工場内の見学


家族で佃煮作り体験


完成した佃煮

このイベントで得られたこと

秋田県(中央地区)では身近な八郎湖であるが、環境・歴史について深く学ぶことができた。アオコ、ブラックバス等の外来異種などの環境の悪化について、専門的な話を参加者に伝えることができた。伝統食・特産品である佃煮にも体験を通して触れることができた。

参加者の声

  • 八郎潟の水質をもっとよくしたいと思いました。そして希少生物の保護に関心があります。これからもチャンスが有れば参加したいです。
  • 昔の八郎潟の姿を思い出させてくれた。
  • 今まで八郎湖の環境についてあまりよく知らなかったが、環境を守るための活動の存在を知ることが出来てよかった。
  • 佃煮についてもっと詳しく知りたい
  • もっと楽しく環境について学べるところに行きたい

イベント実施結果

参加者数
52名
アンケート回答数
45
参加者満足度
51%
実施してよかった点
実施団体はこれまでに周辺団体との連携をとりながら、八郎湖の環境保全活動、環境学習に取り組んでおり、ハード面・ソフト面ともに高いレベルで観察会を実施することができた。環境の現状、漁業の歴史、特産品である佃煮それぞれについて参加者に伝えることができた。
実施して苦労した点
当日の天候は大荒れにはならなかったものの、気温が低く寒かった。
特に寄付が活きたと感じた点
観察地の下見、打合せ、材料、人員配置について十分な予算を確保しながら、参加費を無料に出来た。