SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

ゲンジボタルを守ることで見えてくる里山から始まる町づくり 〜活動報告と、地域に暮らす方々との想いの共有を図るための意見交換会〜

2016年02月28日(日)実施
  • 昆虫・その他

レポート

ゲンジボタルを守ろう《カワニナ繁殖大作戦》vol.3を実施しました。ホタルを守ることは、エサになるカワニナの生息環境を持続可能な形で且つ地域の魅力に繋げて地域に暮らす方々の活動その物が生物の多様な生息環境の保全を守ることと地域の魅力と環境教育に繋ぐことが出来るか。そのことを理解した上でゲンジボタルの幼虫のえさとなる「カワニナ」を増やす活動につながります。

当日のスケジュール

09時30分 集合(場所:前橋市田口町公民館)
10時00分 主催者あいさつ(鈴木)
        SAVE JAPANプロジェクトについて(栗原)
10時10分 これまでの取り組みと今後に取り組み方針について(鈴木)
10時30分 生き物の生態と環境保全についてのセミナー(倉岡)
11時30分 質疑応答(倉岡)
12時00分 解散

実施内容

1.主催者挨拶:NPO法人前橋環境保全基地 アリスの森 鈴木さん
これまでの取り組みと今後に取り組み方針について
・前々回(9/27):草刈りをした畑に繁殖用の水路を造る為の仮水路の作成
・前回 (12/6):カワニナ生息用水路製作
・水路作りの現状と今後の取り組みについて

2.セミナー:自然教育研究センター 倉岡さん
セミナー概要:ホタルを定着させるための道のり
・ホタルのことを知ろう!
・ホタルを飼育しよう!
・取り組みを引き継ごう!


これまでの取り組みと今後に取り組み方針について



セミナー:ホタルを定着させるための道のり(倉岡さん)



セミナー後の質疑(倉岡さん)



実際の活動の様子1(2015年9月27日に開催)
カワニナ繁殖場の設置:下草刈り



実際の活動の様子2(2015年9月27日に開催)
ヘイケボタルの生息環境の整備:田の草刈り作業

このイベントで得られたこと

・カワニナ繁殖施設作の青写真を参加者が具体的に想像できるようになった
・次に何をするか計画が明確になった
・カワニナの餌の確保策
・ゲンジボタルを目標とする多様な生物層が容易に想像がつくようになった。
・サワギキョウやミゾソバなどの水辺の植物も残っていることがわかった。
 など、ワクワクしそうな計画が具体的になったことです。

・地域の環境に負荷を掛けることなく繁殖を目的にせず環境の維持管理を
 目的に据えて結果カワニナの繁殖につながることを目標共有する気持ちが一体化した。

参加者の声

  • (参加したきっかけは)教育のヒント、材料になれば…と思い参加しました。(20代/男性)
  • ホタルについてより多く知ることが出来たので。(20代/男性)
  • ホタルの育て方、カワニナの育て方を学ぶことが出来た。(70代/男性)
  • カワニナの生育、蛍の食性を学べた。(70代/男性)
  • 環境問題に高い関心を持っている方が多いから。(30代/男性) ホタルのことについて多くの知識を得られた。(30代/女性)

イベント実施結果

参加者数
17名
アンケート回答数
14名
参加者満足度
86%
実施してよかった点
・今後の取り組みがイメージ共有出来た
・専門家の最新情報を聞けて今後に活かせると思った
・ホタル飼育をしている他団体と情報交換が出来た
・カワニナ飼育における環境への配慮と共存の方法がわかった
・地域に取り組みが理解され今回の主催団体との連携が深まった
・地域の宝に育てる環境が整った
実施して苦労した点
・関係団体との調整
・実施までの広報
・報告会から次の展開にどう導くか
・地域の方々に主催団体と協働団体の連携を実感していただく事
・目的と目標に若干のズレの修正
特に寄付が活きたと感じた点
・地域で不活性化している活動を活性の方向へ導く事が出来た
・地域外からの参加者が増え周知が広がった
・地域内で埋もれている人材の掘り起こしにきっかけを与えた
・停滞していた懸案に目処がついた
・専門家に意見で考え方のズレを修正できた
・今後の助言を頂ける環境が整った