SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

もりのあそびば りんくる

2015年06月28日(日)実施
  • その他植物
  • はちゅう類
  • 昆虫・その他
  • 森林
  • 里山

レポート


 岩手県紫波町「大正園」。
 あいにくの天候で「りんくる」は規模を縮小し、予定を半分だけにしての実施となりましたが、里山を途中まで、日本たんぽぽを探し、その他の草花、木々、虫…生き物のたのしい説明を聞きながら、みんなで探検しました。

当日のスケジュール

10:00  開会(オリエンテーション)
10:15  探検開始
11:30    日本たんぽぽ 牛乳パックに植えました
11:45  閉会
           参加してくれた子どもたちにおやつと「かぶとむし」幼虫のプレゼント

実施内容


 とても心配していた天候。テントを張り準備をしている間は雨でしたが、イベントが始まってからはほんの小雨程度となり、小さい子も大人もいっしょに、解説を聞きながら、里山探検をしました。


開会オリエンテーション


みんなで出発式!がんばろう!!


「先生!質問です」
珍しい花、毒のあるでんでん虫、キノコも気になります


これは探していた日本たんぽぽではなく、西洋たんぽぽ(↑)です
咲いている日本たんぽぽ(の花)は、残念ながら見つけることはできませんでした


説明を聞いた花、木をチェックしています 「勉強中」


日本たんぽぽの種を植えました


カブトムシの幼虫はどこにいるのかな?
サプライズで1匹ずつプレゼント!


閉会
みなさん、おつかれさまでした♪

<当日配布資料>



このイベントで得られたこと


  小さな男の子も女の子もみんな、里山の生物に関心を持ち、先生の解説を聞き、自分で触り、捕まえ、質問もしていました。地域の宝の元気な子どもたちに、本当の自然を実感してもらえたのでは、と思っています。
 人と自然の関わりを見直し、町内外の人々と広く連携しながら、次の世代、その次の世代の子どもたちによりよい紫波町を引き継いでいかなければと、気持ちを新たにしました。

参加者の声

  • 子どもたちが楽しそうに参加していた。今まで「これ何だろう?」ときかれても、答えられないことが多かったのですが、私自身勉強になった。 (女性)
  • 「楽しかったことは?」 まつぼっくりやどんぐりやでんでん虫を見れた。     「次は、どんなことをしてみたいかな?」 食べれる木の実をもっと教えてもらって、食べてみたい。 (小学4年生)
  • 「楽しかったことは?」 山にはえていたきのこ、セミが生まれたのが見れたこと。 「次は、どんなことをしてみたいかな?」 他のいろんな生き物を見てみたい。 (小学2年生)
  • 「楽しかったことは?」 かえるとセミをつかまえた。               「次はなにをしてみたいかな?」 つちをほってなにかみつけたい。 (幼稚園年長)
  • 「楽しかったことは?」 いろいろなことを教えてもらったこと。          「次は、どんなことをしてみたいかな?」 山のてっぺんにのぼりたい。 (小学4年生)

イベント実施結果

参加者数
17人
アンケート回答数
17人
参加者満足度
63%
実施してよかった点

 前日の雨と、当日も朝方まで雨の予報が出ており、大正園へ登ることは難しくなりました。そこで、小雨でも可能な麓でできる観察会を、時間を短縮して実施することにしました。この内容でも参加いただけるか前日のうちに確認したところ、当初30名の予定は17名になりました。
 案内(予定)していた植物や昆虫を見たり、頂上での森の中の遊びはできませんでしたが、雨の日ならではのでんでん虫や、珍しい花を見つけて、参加した皆さんから「たいへん楽しかった」という感想をいただきました。
 雨だとなかなか家から出ない、まして森などに行くことはないと思いますが、あえて不便さを感じながらも、本当の自然を実感してもらったのではないかと思っております。

実施して苦労した点

 なんといっても天気です。今回、小雨決行としておりました。前日までの降水量が多く、山道を子どもたちが安全に登れないだろうと判断し、急遽、スタッフを集め、麓でできる活動に変更しました。当日は小雨程度でしたが、風が強く心配しました。しかし、森の中は風の影響もなく、楽しく観察会ができました。
 また、前日のうちに参加者に参加に変更はないか確認ができていましたので、時間通りにスタートできました。
 次回からは、天候も考慮し、スケジュールを予め2、3パターン作っておくことにしました。

特に寄付が活きたと感じた点

 森の中の観察会でお話しをするとき、どうしても声が聞こえないということで「ハンズフリー拡声器」を購入しました。おかげで後ろの方まで声が届くようになりました。
 平成23年から「りんくる」を実施していますが、チラシを多く作ることができず、参加者はリピーターがほとんどでした。今回、寄付で募集チラシを、町内の小学生全員分印刷することができ、新規の申込みが7割を超えました。このような活動をしていることを多くの方に知っていただくきっかけとなりました。
 今回、雨のため購入したハンモックやロープなど使用できませんでしたが、次回以降の活動で使用させていただき、皆さんに楽しんでもらいたいと思います。