海を渡って旅をする蝶 アサギマダラに会いに行こう!!
レポート
秋に本州から高知県に渡ってきて、さらに九州や沖縄まで移動していく不思議な習性をもつアサギマダラについて学習しました。観察地ではアサギマダラをつかまえて翅(はね)にマーキングし放しました。この調査でどこまで飛んでいくのか、どんなコースで飛んでいくのか、またどのくらいの日数をかけて飛んでいくのかがわかります。9月21日に群馬県で、9月22日に石川県でマーキングされたアサギマダラに出会えました。
当日のスケジュール
10:00 開 会
10:10 おはなし/アサギマダラの生態について
10:30 観察地へバス移動
10:50 観察会/マーキングと調査
11:40 バス移動/まとめ・閉会
12:00 解 散
実施内容
●損保ジャパン日本興亜(株)高知支店 小笠原由苗さんの挨拶
●アサギマダラの里in秋葉山の山﨑三郎さんよりアサギマダラの習性について説明
●秋葉山での観察会
*アサギマダラとフジバカマ
*マーキング方法を真剣に見る子どもたち
*自分たちでマーキングしてみました
*9月22日に石川県でマーキングされたアサギマダラです。3週間かけて高知県に辿り着きました。さてここからどこまで飛んでいくのでしょうか?
●集合写真
このイベントで得られたこと
海を渡って旅する蝶「アサギマダラ」について知る機会が得られました。自分がマーキングしたアサギマダラがどこまで飛んでいくのか、イベントが終わった後も子どもたちが興味を持ち続けられるという今までにない内容となりました。また、大人と子どもが一緒に一つのことに取り組むことは、日頃あまりないことなので良い体験となりました。
参加者の声
- アサギマダラという蝶も知らなかったし、アサギマダラは1枚の葉に1個しか卵を生まない事も初めて知りました。遠くまで飛んでいくことがすごいことだと思いました。(男性・50代)
- 子どもの頃に返って気持ちで大変楽しかったです。(男性・70代)
- 子どもと参加する事で、貴重な体験をする事ができました。アサギマダラの飛ぶ姿を見て感動しました。アニメの「シータ」の由来も興味深かったです。(女性・40代)
- 最後に「AKB」(秋葉山)と蝶に書けて良かったです。(小学1年生)
- 虫をあまりとったことがなかったので楽しかったです。(小学5年生)
イベント実施結果
- 参加者数
- 15名(大人9名、子ども6名)
- アンケート回答数
- 15名
- 参加者満足度
- 88.8%
- 実施してよかった点
・「アサギマダラ」の生態についてはあまり知られていないので、子どもたちに知ってもらう機会ができたことは良かったと感じます。
・大人と子どもが楽しく、自然に触れ、生態系について考えられる楽しい1日になりました。
- 実施して苦労した点
・アサギマダラが好むフジバカマを6月に植栽したのですが、天候不良によるものなのかほとんど開花せず、観察地を10日前に変更しました。しかし、その観察地にもアサギマダラがほとんど飛来していないことが前日に分かり、急遽別の観察地へ変更することになりました。当初は予定していなかったバスの利用やタイムテーブルの変更など、当日まで気が抜けませんでした。
・アサギマダラの観察会なので、アサギマダラがいなければ成り立たず、自然まかせに心配がつきませんでした。
・これまで集客に苦労する事が一度もなかったのですが、今回は定員20名にも関わらず参加申込が少なく苦労しました。
- 特に寄付が活きたと感じた点
「アサギマダラの里in秋葉山」は2014年度に代表が退任し細々と活動をしている状況でした。2015年度「SAVE JAPAN プロジェクト」を実施するにあたり、観察地を拡大しようと高知県森林総合センター情報交流館と実施団体をつなぎ、センター敷地内にフジバカマを植栽することができました。今年は発育が悪く観察地にはなりませんでしたが、来年度は観察会が開催できるを思われるので、情報交流館や実施団体の活動が広がる可能性が生まれました。