見沼ベルダ探検隊「みんなでケロケロ隊員になろう」
レポート
当日のスケジュール
開催場所:さいたま緑のトラスト保全1号地周辺
9:00 挨拶・オリエンテーション
9:20 3班に分かれて観察会
・1班:埼玉県緑のトラスト1号地観察コース~
・2班:見沼たんぼの湿地の生き物観察コース~
・3班:クズ抜き体験コース ~
11:00 お遊びタイム
①モルモットやヤギに抜いたクズを食べさせる
②水槽見学
(在来種・・・ニホンアカガエルの子ガエル アズマヒキガエルの子ガエルと成体 アマガエルの子ガエルと成体 ドジョウ
外来種・・・ウシガエルオタマジャクシと成体 ミシシッピー、アカミミカメ、カダヤシ
国内外来種・・・ヌマガエルカ)
③ザリガニ釣り
④カエルストラップ作り
11:40 成果発表、写真撮影、アンケート
11:50 おやつタイム(新じゃがいも)
12:00 解散
実施内容
このイベントで得られたこと
①30組の親子連れに見沼たんぼの自然を体験してもらえ、知識も持ち帰ってもらったこと。
②地元の環境保護団体「エコ・エコ」の活動が広く知れ、募金をしてくれた人やファンができたこと。
③エコ・エコさんが、駐車場を貸してくれた寺院、おやつ用のジャガイモをふかしてくれた地元農家、トラスト地を開放してくれた緑のトラスト協会、ヤギやモルモットを連れてきてくれた公園緑地協会に交渉してくれた結果、多くの関係者を巻き込んだイベントができたこと。
④見沼ならでは生態系ピラミッドのイラスト図ができたこと。
⑤参加者を集めるノウハウをさいたまNPOセンターが習得したこと。(433人で定員の8.6倍の申込み数)
参加者の声
- 自然体験を楽しみにしてきました。探検はとても充実しておりました。ザリガニ釣りも自然の中でできたらもっとよかったです。(40代/女性)
- 普段子どもといても知らないことばかりですが、いろんな案内を聞いていちいちびっくりしたり、感心することばかりでした。(40代/女性)
- クズの草がどんなものかわかったこと。見沼用水路周囲の自然がとても気持ちのよいところだった。案内のガイドが楽しかった。(40代/女性)
- 活動にたずさわっている方から直接教えて頂けたことです。いつも自転車でこのあたりを通りますが、その横がこういう保全地になっていたことを初めてしりました。(40代/女性)
- 市街地のすぐそばにこのような場所が保護されていることを知り、活動をされている方々に敬意をもちました。兵庫の実家はまさにこのような場所が自然に残っているので、大切さをあらためて実感しました。子どもにいい経験をさせられました。(40代/男性)
イベント実施結果
- 参加者数
- 参加者数:79人(家族数:30組、大人:35人、子ども:44人) スタッフ:31名(実施団体:27名、支援団体:4名)
- アンケート回答数
- アンケート回答数:75枚(大人:35枚、子供:40枚)
- 参加者満足度
- 100%
- 実施してよかった点
(1)100%の参加者から、満足・ほぼ満足の評価を頂いた。
(2)身近に、保護すべき素晴らしい環境があるということを多くの方に知っていただいた。
(3)イベント終了後にお礼の連絡を受け、パワーを頂いた。
(4)「エコ.エコ」と「さいたまNPOセンター」との信頼関係が醸成された。
①会場の事前下見を2回したり、会議やメール交換で情報共有が十分行われた。
②当日の観察会の運営が協力して行われた。
③「エコ.エコ」がフル稼働して31人のボランティアさんが参加した。- 実施して苦労した点
- (1)子どもたちの参加を促すため下記の方法を取り入れた。
①子供が興味を持ちそうなプログラムにした。
②チラシにも工夫を凝らし、表面のみで内容が分かるようなチラシを作製した。13の小学校へチラシ配布を行った。
(2)地元の「みどり農産物販売」とコラボして、地元で取れたジャガイモをおやつとした。
(3)さいたま市公園緑地協会との協力を仰ぎ、モルモットやヤギを連れてきていただき、食物連鎖を体験してもらった。
クズ抜き→ヤギやモルモットの餌
(4)アンケートの回収率を上げるために下記の方法を取り入れた。①アンケートを提出してからおやつを受け取るという動線を作った。
②全員にいきわたるようバインダーをセッティングした。③子どもに用アンケートは、記入しやすいようフォーマットを工夫した。
④アンケートを記入しやすいタイミングをはかった
- 特に寄付が活きたと感じた点
①デザイン性の高いカラーチラシが制作できた。
②学習用教材としてのパンフ「見沼ベルダの生き物たち」を制作出来た。
③送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付できた。
④優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察会の内容が楽しくかつレベルの高いものになった。
⑤「新じゃが」のおやつが好評で、子どもたちが食べているのを見て、「かわいいなあ」と年配のボランティアさんが目を細めていたこと。この日に備えて作付けを早くしてもらったエコ・エコさんの用意周到さも素晴らしいが、寄付があってこそ無理が言えた。