SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

アサギマダラおいでませ作戦&カブトガニを見て・作ってみよう!

2016年02月14日(日)実施
  • 市街地・公園
  • 昆虫・その他

レポート

環境省絶滅危惧Ⅰ種・山口県絶滅危惧ⅠA種のカブトガニを身近に感じてもらうため、地元で運営されている展示館でカブトガニを観察し、ペーパークラフトの作成を行いました。また、貴重な蝶であるアサギマダラを呼び寄せるため、地元の公園に植樹をしました。

当日のスケジュール

◆受付  8:45~

◆開会、バスで移動  9:00~

◆カブトガニ展示館での見学  9:30~

◆バスで移動、江汐公園で植樹  11:00~

◆写真・俳句コンテスト表彰式  11:30~

◆昼休憩  12:00~

◆カブトガニペーパークラフト作成  12:30~

◆アンケート記載、閉会 15:00

実施内容

◆開会、バスで移動

2月の寒空の中、参加者の方にはアクセスしやすい地元の市役所へ集まっていただき、そこで簡単に今日の流れを説明。
その後、みなさんでバスに乗り込んで、今日のイベントの主役である「カブトガニ」が飼育されている展示会へ移動しました。


◆カブトガニの見学

地元で活動されている「カブトガニ研究懇話会」さんの運営する展示館へ到着。
そこでは各種研究資料とともに、生きているカブトガニを目前で観察することができます。
懇話会の原田会長さんの詳しい解説を交えながら、参加された方々はそれぞれに興味深く、館内を見学されていました。





小型のプールでひっそりと生きるカブトガニ。参加されたみなさんは、手を伸ばせば届くくらいの近距離でまじまじとカブトガニを観察していました。



こちらは・・・さすがに生きているカブトガニではなく、剥製です。




天候を考え、早めに展示館の前で恒例の記念写真を。


◆植樹(アサギマダラおいでませ作戦)

見学の後、地元の自然豊かな公園である江汐公園にバスで移動。
江汐公園には稀少生物種である蝶のアサギマダラが飛来してくるスポットにもなっていますが、今後のさらなる蝶の飛来を期して、アサギマダラが好むフジバカマをみんなで植樹しました。



今後、もっとたくさんのアサギマダラに来てもらえるように実施したこの植樹、その思いをこめて「アサギマダラおいでませ(山口弁でウエルカム?)作戦」と呼ばれて、時には地元の子ども達も植樹したりするそうです。


◆写真・俳句コンテスト結果発表会

さて、当日のイベントの後半部メインは「カブトガニ」をペーパークラフトで作成してみるコーナーですが、それに加えて当日までに地元で募集されていた「写真・俳句コンテスト」の発表会が催されました。
地元で見られる生物や自然をピックアップした作品が並べられ、写真や文字で表現されたその姿を、参加者の皆さんが興味深そうに見ていました。





◆カブトガニのペーパークラフト作成







ということで、ペーパークラフト作成が終わった時点で、イベントも閉会しました。
うまくカブトガニを形づくれた方も、悪戦苦闘された方も、みなさんお疲れ様でした~。

このイベントで得られたこと

今回は主役がカブトガニであるとともに、1年の締めくくりとして地元に生息する多様な稀少生物・自然に関する写真や俳句の作品展示も行い、多様な生物種が生きていることの改めて感じていただいた。
カブトガニだけでなく、その他の生物種も含めて「地元の生物・自然のすばらしさ」を口にされる参加者も多く、保全に向けてマインド向上に資することができたように思う。

参加者の声

  • 希少価値のあるカブトガニ、一見は百聞にしかず。(70代、女性)
  • 人間だけが生きているのではない、色々な生物の相互共生で生きているのだから、環境をよい方向にしなくてはならない。(70代、男性)
  • カブトガニなどに関する知識が増えました。友人にも伝えたいと思います。(60代、男性)
  • 観察会からクラフト作成まで、楽しい1日でした。(70代、男性)
  • 地球を守る、という気持ちが高まった。

イベント実施結果

参加者数
30名(すべて大人)
アンケート回答数
25名(すべて大人)
参加者満足度
56%
実施してよかった点
参加者のみなさんには、一定程度満足していただけたようだった。
また、本日の催しを通して、カブトガニをはじめとする地元の動植物・自然に対する保全の意識が高まった旨の意見を寄せる参加者が多く、開催した意義があった。
実施して苦労した点
開催日にいたる手間の時期には天候不順が多く、予想より申込が少なくなった。
また、当日も寒さや風も強くなったため、大事をとって不参加となった層があった。
特に寄付が活きたと感じた点
寄付のおかげで、複数の会場を借り上げたバスで団体移動することができ、より安全な体制のなかで1日のイベントを終えることができた。