SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

ふしぎな輝き!「ヒメボタル」を知ってみて・見てみて

2015年06月06日(土)実施
  • 昆虫・その他

レポート

今回は初夏の山中を幻想的に光ながら舞う「ヒメボタル」の監察会を行いました。
実際に自然のなかで監察する前に、紙芝居でホタルの生態を学習したり、参加者自身が手づくりのホタルバッヂをつくるなど、内容は多岐に渡りました。

当日のスケジュール

◆会場集合(~18:00)
 竜王山公園オートキャンプ場 → 山口県山陽小野田市大字小野田梶ヶ迫841
 (公共交通機関を利用された方は、いったん山陽小野田市役所前に集合後、バスで送迎)

◆開場、資料配付、ガイダンス(18:00~18:30)

◆主催者挨拶(18:30~18:40)
 損保ジャパン日本興亜株式会社・山口支店さん 、 NPO法人やまぐち県民ネット21

◆本日の説明、注意事項アナウンス(18:40~19:00)
 その後、日が登っていて明るいうちに、参加者で記念撮影

◆ヒメボタルの学習会(19:00~19:30)
 紙芝居による生態の学習(山陽小野田市語り部の会) 、
 その後、ホタルの形を模した木製の模型に、参加者が色を塗って「ホタルバッヂ」を作成

◆ヒメボタルの監察会(19:00~20:00)

◆閉会、アンケート回答、バス送迎(20:00~)

実施内容

◆開会、「SAVE JAPANプロジェクト」の説明、ガイダンス
 
今回、初めて「SAVE JAPANプロジェクト」のイベントに参加された方も多かったので、改めてプロジェクトの目的や概要などをご説明。
そして、今日の大まかな流れと留意事項をお伝えしました。




◆ヒメボタルの生態が楽しく学べる、紙芝居の上演

ヒメボタルが光を放って舞い始める夜が来る前に、紙芝居をつかってヒメボタルのことをわかりやすく学びました。当日はお子さんも多かったのですが、若年層だけでなく大人の方々からも「改めて生態がよくわかった」との声が寄せられました。






◆ホタルバッチの作成

独特な光を放つヒメボタルの生態を学んだあとは、木製の小さなホタルを模したバッヂに、参加された方々自らがペンで着色してニスを塗り、手作りのホタルバッヂをつくりました。完成したバッヂは、今日のおみやげに!

ホタルバッヂの完成型


イラストを見ながら色を塗って・・・



子どもも大人も、黙々と・・・




◆集合写真、ホタル観察会

今回は夜間のイベントということもあり、暗くなる前に参加者のみなさんで集合写真を撮影、その後落日の直前から山林に入り、真っ暗な中でヒメボタルの光り舞う様子を楽しみました。





このイベントで得られたこと

まずは、参加者アンケートで把握されるかぎりでは、本イベントに対し非常に多くの方が満足感を得てくださっていることから、地元の自然や希少生物への関心を高められた点が挙げられます。

また、以前は参加者の方が「見る・聞く」コンテンツであったのに比べて、今回はそれらに加えて「(自ら)つくる」という内容を設けたところ、概ね好評を博したようでした。「つくる」というコンテンツの手法に手ごたえを感じたことも、(主催側にとって)得られたことと言えるかもしれません。

参加者の声

  • ヒメボタルについて色々知ることができ、またヒメボタルの光る姿をたくさん見られてよかった。(30代・女性)
  • 子どもたちだけでなく、保護者等にとっても有意義なイベントだと思います。(40代・女性)
  • ホタルのバッヂづくりで童心に帰った。ホタルの生態がよくわかった。(70代・男性)
  • きれいにホタルが光っていて、がっそうにたいになったところがたのしかった。(小学4年生)
  • (ホタルバッヂづくり、紙芝居、観察会)ぜんぶたのしかったです!(小学3年生)

イベント実施結果

参加者数
52名
アンケート回答数
43件(大人24件、こども19件)
参加者満足度
92%
実施してよかった点
いわゆるホタルのシーズンになり、光源の少ないところでホタルを観察するとキレイだろう・・・と思われる方でも、夜間にそのような場所へ自分たちだけで見に行くのは、少し不安に思われて実現にいたらなかったことが多いのではないでしょうか。

特に、そのような「頭のなかのイメージにはある」方々に対して、山陽小野田市の素晴らしい自然を実感していただき、地元の自然環境への関心やその保護活動への理解を促進できたことが非常に良かったと思っています。

なお、当日は夜間で移動するにあたって「反射タスキ」を全員に配付したのですが、これは山陽小野田市交通安全対策協議会と事前にやりとりするなかで先方から提供を受けたことによりもので、移動の際に参加者の確認ができ効果的でした。
このように、地域の関係先により提供された資源を活用できた点もよかったように思います。
実施して苦労した点
今回のイベントのメインは「夜間の山中」で行いましたが、前日から当日にかけての天候状態もあって、当初予定していた山中ルートだとホタルの出現数が少ない見込みであるとの情報を事前に得ました。

安全面を確保しつつ、なるべくホタルの観察ができやすくなるよう、スタッフと連携して別のコースを選択したうえでの開催となりました。
計算ができない自然のなかでの「軌道修正」には苦労しました。
特に寄付が活きたと感じた点
寄付のおかげで、山陽小野田市役所から会場の竜王山公園オートキャンプ場まで送迎するためのバスを借り上げることができ、より広い層の方に参加の門戸を広げることができました。

加えて、上演した紙芝居や、バッヂづくりの経費、さらには夜間観察会での安全を確保するためのスタッフ配置など、諸経費に宛てることでイベントの拡充を図れました。

おかげさまで、何事も起こらず、利用者アンケートでは満足度が高い水準で保てる会を実施することができたと考えております。