SAVE JAPAN プロジェクト 2015

レポート

海を渡って旅する蝶「アサギマダラ」観察・学習会

2015年10月11日(日)実施
  • 昆虫・その他

レポート

10月に入ると、各地からアサギマダラの情報が寄せられ、山口県山陽小野田市の竜王山公園にもアサギマダラの姿が見られるようになりました。

今回のイベントは、アサギマダラについての生態学習会と観察会です。
ただの観察会ではなく、「山陽小野田市語り部の会」さんによる、生態紙芝居『アサギマダラのマー君』を上演し、特に小さなこどもにも親しく感じてもらえるようにしました。
また、年間約8,000頭を観察しながらマーキングしている福村拓己さんによる生態学習・現地観察を行い、大人にも子どもにも、アサギマダラのことをより知ってもらうというねらいで開催しました。
合わせて、自然と親しんでもらうために、小枝とドングリを使ったクラフト制作を行いました。

当日のスケジュール

◆送迎バス発着場・集合(山陽小野田市役所) 8:30~

◆会場受付(竜王山オートキャンプ場) 9:00~9:30

◆開会・あいさつ 9:30~9:40

◆紙芝居上演、学習会 9:40~10:10

◆観察会、クラフト作成など 10:10~13:00

実施内容

◆開会、あいさつ

今回も、SAVEJAPANプロジェクトのイベントに初めてお越しになった方がいらっしゃいました。改めて、プロジェクトの目的や概要をご説明しつつ、今日のおおまかな流れや留意事項頭をお伝えしました。



◆紙芝居でアサギマダラのことを知ろう

地元の活動団体である「山陽小野田市語り部の会」の梅津さんが、演目『アサギマダラのマー君』を熱演!こどもたちも集中してアサギマダラのストーリーに聞き入っていました。



◆生態学習会
そして、地元で保護活動を続けている福村拓己さんが、「アサギマダラってどんなチョウチョ?」という題目で生態のお話をされました。写真は、アサギマダラの保護活動の一環で取り組まれている「マーキング」を説明しているところです。



◆観察会
屋外に出て生のアサギマダラを観察しました。
・・・が、イベント前日からの天候状況もあり、本日はアサギマダラが若干少なめの様子。ということで、アサギマダラの卵と幼虫を目の前でじっくりと観察できる場を設けました。





◆集合写真、閉会
いつものように、集合写真を撮影。
まだ今後も色々イベントが控えています。またのご参加お待ちしてま~す。

このイベントで得られたこと

SAVEJAPANプロジェクトとしてアサギマダラの観察会を行うのは、今回で3回目となります。
メインとなる観察会は継承しつつ、毎回少しづつ変更点を加えていますが、さいわい新たな取り組みも参加者の方々に楽しんでいただき、何よりでした。
また、メインの観察会も、内容はそのままでもそのやり方などを変えており、徐々にブラッシュアップできている部分もあります。
その点では、ブラッシュアップできる機会を得られて、ありがたかったです。

参加者の声

  • 珍しいものを見ることができ、勉強になった。(40代、女性)
  • 子どもたちや保護者等にも有意義なイベントでした。(40代、女性)
  • 幼虫など、実物に対する説明がよかった。イベントも楽しい。(70代、男性)
  • 自然との共存が大切だと感じた。(40代、男性)
  • 生物が、いかに気候や気温など自然環境が左右されるか、人生も同じだと思った。(70代、男性)

イベント実施結果

参加者数
28名(大人24名、子ども4名)
アンケート回答数
23件(大人20件、子ども3件)
参加者満足度
90%
実施してよかった点
アサギマダラを通じて、山陽小野田市の竜王山の素晴らしい自然を理解していただくことができて、よかった。
また、小枝とドングリのクラフトは大人も子どもも楽しく作成でき、作品を持って帰ってもらうことができ、好評を得たこと。
実施して苦労した点
アサギマダラ生態学習会・観察会ということで、その講師として新たに国内外で調査活動を行っている福村拓己さんに依頼したこと。
また、小枝とドングリのクラフト作成のための材料作成や見本づくりが大変だった。活動しやすいシーズンなので、開催日が他のイベントと重なったことにも苦労した。
特に寄付が活きたと感じた点
寄付のおかげで、山陽小野田市役所から会場まで送迎バスを借り上げることができ、より参加の門戸を広げることができた点。
また、上演した紙芝居や学習会等の開催経費をまかなえて、昨年度に比べてもよりコンテンツを充実させることができた点。
そして何より、アサギマダラの生態や山陽小野田市の自然の素晴らしさを知っていただけたこと。