国蝶オオムラサキの棲む里山体験 ~野外観察と解説~
2015年08月02日(日)実施
レポート
より実践的に昆虫に関わる体験を行い、参加者の方々にとても熱心にご参加いただけました。自然を肌で感じると同時に、講師による専門的な解説を行い、里山や生き物についてより深い関心と理解をいただけたと思います。
当日のスケジュール
08:20 受付準備・打ち合わせ(北杜市オオムラサキセンター映像室前)
09:00 受付開始(北杜市オオムラサキセンター映像室前)
09:45 開会式(北杜市オオムラサキセンター映像室)
09:50 プログラム案内
10:00 プログラム開始 北杜市オオムラサキセンターと周辺自然公園
12:00 プログラム終了・集合写真
09:00 受付開始(北杜市オオムラサキセンター映像室前)
09:45 開会式(北杜市オオムラサキセンター映像室)
09:50 プログラム案内
10:00 プログラム開始 北杜市オオムラサキセンターと周辺自然公園
12:00 プログラム終了・集合写真
実施内容
北杜市オオムラサキセンター施設で、「映像解説」「野外観察」「工作体験」の3つの活動を行いました。「映像解説」では、各講師が映像室において里山等の自然環境について解説し、野外では観察が難しい生き物の生態などをご覧いただきました。「野外観察」では、施設周辺の自然公園をご案内しました。参加者の方々にも実際に昆虫採集をしてもらったりして、間近で自然や生き物を感じていただきました。「工作体験」では、各講師による鱗粉転写やクワガタの幼虫の飼育セット作っていただき、楽しみながら様々な生き物の生態について、理解を深めていただきました。
参加者集合写真(8月2日)
鱗粉転写(8月16日)
昆虫の観察(8月16日)
野外観察の様子(8月23日)
集合写真(8月23日)
オオムラサキ(幼虫)
参加者集合写真(8月2日)
鱗粉転写(8月16日)
昆虫の観察(8月16日)
野外観察の様子(8月23日)
集合写真(8月23日)
オオムラサキ(幼虫)
このイベントで得られたこと
「身近な自然環境について」参加者の皆様が実際にどのように思っているか、生の声が聞けたことが大きいと思います。また、終了後にその考え方がどのように変化したかを実際に話したりアンケートで回答したりしていただきましたが、今回はアンケートの回収率が100%であり、全員の声が聞くことが出来ました。
参加者の声
- ふだんとは異なる視点で歩くことができてよかったです。(30代・女性)
- 子供たちがいろいろな生き物に触れ、興味をもつことができました。(40代・男性)
- 虫がにがてでしたが、とてもかわいく関心がもてる様になりました。(60代・女性)
- 久しぶりに採集できたし、初めて知ったものもふえた。(10代・男性)
- 幼虫をビンに入れる作業が楽しかった。(未就学児・親代筆)
イベント実施結果
- 参加者数
- 58名
- アンケート回答数
- 58名
- 参加者満足度
- 83%
- 実施してよかった点
- 多くの皆さんに、北杜市オオムラサキセンター周辺の豊かな自然を体感していただけたことです。樹液に集まる昆虫たち、里山の風景など、自然に魅力を感じていただけたと思います。オオムラサキをはじめとした様々な昆虫類や里山を知らなかった方だけでなく、ある程度の知識がある方や普段自然に囲まれている方にも、プログラムを通して自然に対する興味・理解を深めることができたというお声をいただくことができました。
- 実施して苦労した点
- 「オオムラサキの棲む里山の自然ついて」理解を深めていただくための体験を、限られた時間の中に収めて実施をすることに苦労をしました。
また里山に生息している昆虫等がご覧いただける時季は、晴れると日差しが強い時季であるために、野外の活動では十分な注意が必要でした。また、台風も発生しやすい時季で、荒天による延期が懸念されました。天候に恵まれましたが、来年以降も天候・安全に留意してプログラムを実施していきたいと思います。 - 特に寄付が活きたと感じた点
- 広報面でチラシを多く作成・配布をすることができたため、多くの皆様に周知することができ、多くの皆様にご参加を希望していただけました。また、北杜市オオムラサキセンターの施設を利用することができ、雨天時の対策や開会式の会場の設定、施設内ならではの里山の昆虫観察をしていただけたことなど、より良いイベントの企画に繋がりました。プログラムの面では、職員が対応するガイドや、専門の講師をお招きして蝶の鱗粉転写やクワガタの幼虫の飼育法等、里山の生き物の生態をより深く感じることが出来る体験なども行うことが出来ました。
今回のコンセプトに、環境保全活動を行うきっかけとするイベントとするということがありました。ご参加いただく方に費用面などで大きな負担がかかるイベントでは、環境に関して興味がない方にはなかなかご参加いただけないということもあります。今回は寄付をいただけたことで、ご参加いただく方の負担を大きく軽減できたことは、間口を広げることに繋がったと考えられます。
また寄付を活用することで、今後も多くの皆さんが里山の環境保全に一歩踏み出した活動を行うきっかけ作りを積極的に行いたいと考えております。