つがる野もりびと部 -森の厄介者 de 3R大作戦-
レポート
当日のスケジュール
10:00 集合・オープニング
10:15 外来種駆除活動
11:00 昼食準備(野外調理・自然体験)
11:30 みんなでいただきます(昼食)
12:30 外来種駆除活動
15:00 まとめ・クロージング(閉会)実施内容
今回は、このニセアカシアの駆除活動を行い、土地の管理者である国土交通省岩木川ダム統合管理所さん、自然再生を行っている地元の県立の農業高校さん、地域の自然環境を永く調査されている環境調査会社さんにご協力頂き、実施しました。
まずは、対象となるニセアカシがどのような植物なのか?何故、このような環境に入ってきたのか?我々の暮らしとの関係。外来種が入ってくることで、生態系への影響は?など基本的な知識について学びました。
その後、対象地に移動し、まずは現在進行中の自然再生における森づくり活動の2つを確認しました。1つ目は、地元の柏木農業高校さんが実施している、森から集めた種子を育て、昨年の秋に移植した自然再生活動と、2つ目は、ダム建設箇所の自然環境を調査されている建設環境研究所さんがダムに水没する箇所から移植したミチノクナシと呼ばれる樹木の経過観察を行いました。
その後ニセアカシアを対象とした駆除活動を行いました。実際にのこぎりを使い、樹齢の若いニセアカシアの倒木や、太いものはドリルで樹皮に穴をあけ薬剤を注入する活動を実施しました。ニセアカシアには鋭いとげが多く、作業には思った以上に大変だったようでしたが、小学生の子達がしっかりお手伝いをしてくれて、50本以上のニセアカシアを駆除もしくは施術する事ができました。
今後は、この活動の経過観察を行います。ニセアカシは再生能力が高く翌年には、切り株から新たな芽を再生させることが報告されています。そこで私達も効果の検証を行い、抑制効果の確認や効果的な駆除方法の検討を今後も行っていく予定です。
このイベントで得られたこと
各個に活動してきた団体が連携して環境維持にかかわる事が出来たことは新鮮でした。またニセアカシアの駆除活動と言うことで、子どもの参加はあまり期待していなかったが、参加した子ども達は、普段使わなくのこぎりを使って意欲的に活動に参加してくれました。
参加者の声
- 子供が自然を通して学び、最高の笑顔を見れたからよかった。 (女性/30代)
- のこぎりなど普段使わない活動に夢中になった。 (女性/10代)
- ニセアカシアなどの外来種について学んだ。 (女性/10代)
- のこぎりを使ったときが楽しかったです。(男の子/小学生)
- ニセアカシアが他の植物だけではなく川にも影響を与えることを楽しく学べました。(女性/40代)
イベント実施結果
- 参加者数
- 20名(大人17名、子ども3名)※途中参加含む
- アンケート回答数
- 10
- 実施してよかった点
- 参加者及び実施団体、関係団体と挑戦する喜びを共感することができた。
- 実施して苦労した点
・なかなか機材の手配、人的資源の確保が直前まで確立できなかった。
・テーマが難しく、他人事になりやすいテーマであったため、参加者の参集がままならなかった。- 特に寄付が活きたと感じた点
- 環境整備並びに環境保全を行ううえで、今後も利用する機材の購入に予算を利用した。また、環境維持活動や、外来種の影響を自分事として知っていただくために、活動の広報や、活動展に利用し効果を得た。
- 主催・共催
- NPO法人つがる野自然学校
認定NPO法人 あおもりNPOサポートセンター - 協力・後援等
- 認定NPO法人 日本NPOセンター
- 協賛
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社