奈良 奈良ストップ温暖化の会
室生の里山で身近な生きものと共生しよう
収穫祭とササユリの整備、種まき
■スケジュール
10:20 | うだ夢創の里 オリエンテーション 畑で収穫、調理、餅つき |
11:30 | 収穫祭 |
12:30 | 深野へ移動 |
13:00 | ササユリの整備、種まき |
15:00 | 終了、解散 |
6月の活動日に美しい姿を見せてくれたササユリ。
今回は、深野の集落で、地域の方と一緒にササユリ保全のための整備と、種まきをしました。
午前中は、うだ夢創の里にて、代表の仲尾京子さんのお話のあと、畑班と調理班の2班に分かれて活動。夏に生きもの調べをした無農薬古代米の田んぼや畑でサツマイモ掘りや、ネギの収穫をしました。
調理班は、火おこしをして芋ご飯づくり、里の子鍋の準備で大根や人参を包丁で切ったり、餅つきの準備。
餅つきは、子どもたちみんなで行い、つきたての餅を、自家製のきなこやあんこでいただきました。
とっても太いネギは、洗ってそのまま炭火に放り込み、こんがり焼けたところを自家製味噌をつけてほおばります。やわらかくて甘い味に、子どもたちもかぶりついてました。
収穫祭も環境に配慮し、使い捨てでない食器を持参したり、野菜くずは分別してまた畑に返したり。
午後からは、深野に移動して、ささゆりの保全活動について代表の北森義卿さんからお話を聞いたあと、鎌などを使って下草刈りに挑戦。そして、ささゆりの球根も植えさせてもらいました。村の集会所に移動して、ささゆりについてや、深野集落について、お話を伺いました。ささゆりは、病虫害や暑さに弱く生育適地が限定され、芽は2年ほどで出るが花が咲くのは10年後、しかもたったの3%。それを集落全体で保全し、集落全体の景観も守るため、村人が一丸となって活動されておられることをお聞かせいただきました。
その後、種まき。かさかさに乾いた種を触らせてもらい、ポットやケースに蒔きました。
最後は、お世話になった夢創の里と深野○○会に宛てて寄せ書き。
みんなでお礼を言って終了です。
室生の里山は、紅葉が盛り!小春日和の中、紅葉で赤く輝く里の地で、1日を堪能しました。
◇参加者より
1. イベントを実施して
・ 参加者数 48人 アンケート回答数 40人
・ ほぼ全員が「満足」「やや満足」と回答
2. 感想
・ 全部。特にお餅つき
・ けしきがきれいだし、見てるだけでたのしかった。
・ ご飯を食べたり、たねまきをしたりがたのしかった。
・ ネギを食べたこと
・ 自然の素晴らしさを再確認した。
・ お餅つきや葱を焼いたり、又、おかまで炊いた御飯とても美味しかった。
・ 食事も楽しくみんなでお祭り気分でした。
ささゆりのこともよくわかりました。スタッフもよくして下さいました。
・ 主催者及び協力者の方が熱心であった。
・ 具体的なササユリを通して、環境問題を考えるきっかけになりました。
・ ササユリがどれだけ貴重なものなのか知ることが出来ました。
同じ一日でもこういう一日の使い方いいなぁと感じました。
・ おもちつきの体験ができ、嬉しかったです。
ササユリの咲く頃又来たいです(昔のなつかしい風景にふれたいです)。
・ はじめてささゆりを知り、育て方のむずかしさを学んだ
◇実施者より
■イベントを実施して苦労した点
標高(400m)のある里山での真冬の活動なので、参加申込みがあるかどうか不安だったが、通年参加の方や、損保ジャパン・日本興亜損保の方による広報等により、思っていた以上の参加希望があった。
しかし、街からの参加がほとんどなので、寒さ対策に考慮した。
■イベントを実施してよかった点
美しいささゆりが咲く初夏だけでなく、何年もかけて守り、育てる保全活動の一端に参加をさせていただいたこと、大変貴重な体験だと感じています。
マイカーではなくバスで全員で移動する、畑で採れた野菜を丸ごといただく、野菜くずや生ゴミは畑にかえす、食器は使い捨てでないものを持ってくるなど、講座全体を通して自然環境を守る活動を身をもって体験してもらいました。
こんな小さな取り組みの一つ一つが、一人ひとりがささゆりなど希少種を守ることにつながると、少しでも実感をしてもらえる取り組みになったのではないかと思います。
■特に寄付が活きたと感じた点
SAVE JAPANプロジェクトの一環として行うことができたので、県庁所在地の奈良市から送迎バスを出すことができました。
全国で希少種を守る活動が展開されている、その一助を担っていると言う思いも、持ってもらうことが出来たのではないかと思います。