SAVE JAPAN プロジェクト 2013

大阪 鵜殿ヨシ原研究所

世界無形文化遺産・雅楽のヨシ原、鵜殿を育てよう

<秋プログラム>雅楽(ががく)を支える「鵜殿(うどの)のヨシ原」を育てよう!その1

■イベント実施日
2013年11月17日(日) 10:00~12:30

■当日の大まかなスケジュール


【01 9:40、山崎出張所にて受付開始です】

【02 10:00、開会式とオリエンテーション。鵜殿ヨシ原研究所所長・小山先生よりご挨拶】

【03 出発。堤防から鵜殿のヨシ原を見渡します】

【04 さあ、これからヨシ原に入ります!】 【05 新名神高速道路が通る予定地について鵜殿ヨシ原研究所・小山所長より説明を聞いています】 【06 圧巻のヨシ群を参加者皆で鑑賞中。シャッター音が響きます】
【07 夫婦仲良く野草のセイヨウカラシナを食べました。思ったより辛い!!】 【08 友人と仲良く野草のカナムグラを食べます。どんな味だろう?】 【09 ヨシの通路。この間を歩きます。】
【10 ヨシをかき分けて歩きます!】 【11 オギの穂、ホワホワです】 【12 ヨシを見上げたり、さわってみたりしました】
【13 ヨシと一緒にパチリ!鵜殿のヨシは背が高い!です】 【14 ヨシ原の中をみんなで歩きます】 【15 テントウムシ発見!】
【16 姉妹でパチリ!】 【17 豊かに実ったヨシの群落を背景に、集合写真をパチリ!】 【18 まとめのお話。「また鵜殿に遊びに来てください」と小山所長よりメッセージ】


 雅楽を支える「鵜殿のヨシ原」を育てるには、まずは楽しみ、知ることから、今日はその入門編です。
子どもから大人まで、参加しました。
  鵜殿のヨシ原の堤防を歩き、淀川の上流方向に、天王山、比叡山、男山と、歴史の舞台となった景色を、説明を聞きながら一望しました。下流方向には広い鵜殿 のヨシ原が広がっています。ヨシ、オギは水辺の草原の主な植物ですが、穂の色が違い生えている場所が良く分かるのは秋ならではのことだそうです。
 ヨシ原の中には水路があり7m下の淀川から春から秋に水をくみ上げ流しています。水路沿いを歩きながらヨシやつる性植物など多様な植物が見られました。
 途中、鵜殿を横断する計画の新名神高速道路、建設による影響などの説明を聞きました。
ヨシの大きさ5mに驚き、穂のフワフワを楽しみました。雅楽の楽器ひちりきに適したヨシはどんなのだろう?太さは?堅さは?見てさわってみました。
 セイヨウカラシナやヤナギタデ、(お刺身のつまの赤い葉)の味見体験は初めての方が多かったようです。
 今年の夏、29年ぶりの台風・洪水により倒れたり枯れたりした場所が広がっていました。その一方、栄養分の多い山土が運ばれ堆積しました。
 鵜殿には、サギやオオジュリンなど多くの野鳥がやってきます。豊かな生態系です。
 帰りには淀川沿いを歩き、子どもたちは虫を捕まえたり石をひろったりして遊びました。

■イベントを実施して
・参加人数:39人(大人34人、子ども5人)
・アンケート回答数:34通(大人:31通、子ども3通) ※87.2%
 参加した満足度(大人):96.8%
 ※「満足」15(48.4%)、「やや満足」15(48.4%)、「どちらでもない」1(3.2%)

■参加者の感想
・はなとかをつんだりしたことが楽しかった。(小学生)
・日頃、自然とふれあうことがないのでいい経験になった。(20代 男性)
・なかなか日頃歩けないところを歩けた。子どもも楽しんでました。(30代 女性)
・小山先生の話が楽しかったのと、ヨシ原がすてきだって知れたこと(30代 女性)
・とても美しいヨシの姿が見られて嬉しかったです。(30代 男性)
・自分たちの身近にある自然がかけがえのない宝だと思いました(40代 男性)
・身近なところにこんなにすばらしいところがあったのを発見したから(50代 男性)

■イベントを実施して苦労した点
・どのように広報すれば、お申込みいただけるのかが苦労した点です。
良いチラシができたので、多数の方々に、参加につながる可能性が高いと考えられる多数の方々への配布を考えました。結果をみますと、万博記念公園でのエコフェスタは入場者も多く、鵜殿ヨシ原研究所の出展ブースでの説明もできましたのでお申込みにつながったようです。また、雅楽団体の協力がありコンサート会場で配布ができました。雅楽と鵜殿のヨシ原の関係の展示や説明を行っての配布でしたので、お申込みが有りました。
・台風洪水で運ばれてきた山土が数センチの深さで堆積しました。観察通路にも堆積していましたで、柔らかく足が沈み込み歩きにくい。事前の準備を数日にわたって行い、歩きやすい通路作りを行いました。

■イベントを実施して良かった点
・今年の夏、台風のため、淀川、鵜殿は全域が洪水で増水し浸かりました。29年ぶりのことです。今年ならではの鵜殿のヨシ原を多くの方々に観察してもらうことが、生き物や自然環境の理解や保全の面でも、防災の面でも大いに役立つと考えました。
30年に一度のこの時期に、多数の方々に、洪水の影響を受けた現地を、説明を受けながら歩かれることで理解を深めていただけたことが良かったと思います。

■savejapanプロジェクトでの資金が活きたと感じた点
・協働団体から提案があり、広報、募集チラシの制作をプロに発注、制作できたことです。
 ご覧になった方々からは、カワイイ、楽しそう、話題にしやすい、と好評でした。
そのため、配布場所や対象を広げることができ、申し込みが増えたことにつながりました。
・鵜殿ヨシ原研究所が単独で募集する観察会より、格段に参加者が多くなりました。
 大阪ボランティア協会の長年の活動、多様なネットワークがありましたので、今まで情報を伝えられなかった方々に届けることができたと考えます。