大阪 鵜殿ヨシ原研究所
世界無形文化遺産・雅楽のヨシ原、鵜殿を育てよう
<冬プログラム>「ヨシ刈り、ヨシ集め」で鵜殿(うどの)のヨシを育てよう!その1・2・3
■イベント実施日(その1)
2014年1月19日(日)10:00~12:30
■当日の大まかなスケジュール
【01 9:40 大阪・冬プログラム、いざ始まります】 | 【02 10:00 オリエンテーション開始】 | 【03 10:30 作業開始、ヨシを集めて根元で揃えます】 |
【04 作業中、揃えたヨシを直径18㎝に束ねます】 | 【05 作業中、束ねたヨシを運びます】 | 【06 作業完了】 |
【07 11:00 ヨシ束もって、集合写真】 | 【08 11:30 サプライズプレゼント・雅楽演奏】 | 【09 12:15 閉会挨拶】 |
■イベントを実施して
・参加人数:41人(大人40人、子ども1人)
・アンケート回答数:30通(大人:29通、子ども1通) ※73.2%
参加した満足度(大人):89.7%
※「満足」20(69.0%)、「やや満足」6(20.7%)、「どちらでもない」2(6.9%)、「やや不満」1(3.4%)
■参加者の感想
・ヨシをとるのがたのしかった。(小学生)
・実際に動いたので満足。(10代・男性)
・楽しかったです。またやりたいです。(20代・男性)
・ヨシ刈りがしたい。もう少しヨシ束を作りたかったです。(40代・女性)
・雅楽、笙、ひちりき、それぞれの音色を聴くことが出きて良かった。(50代・女性)
・雅楽の演奏、良かったです。(50代・男性)
■イベントを実施して苦労した点
・2013年9月の台風洪水で淀川流域、鵜殿のヨシ原も冠水し、泥水の濁流に全体が浸かりました。ヨシ群落も広い面積で倒れたので、ヨシ刈りの活動できる場所が限られました。また、数ヶ月たった後も、ヨシや他の草にも泥が薄い膜状に残っていました。残ったヨシ群落を活動に適した状態の場所になるよう準備に多くの人手と工夫をかけました。
■イベントを実施して良かった点
・鵜殿のヨシ原の独自性、希少性の一つに、ヨシが雅楽楽器「ひちりき」のリードに古来、最適とされていることがあります。里山と同じように人が草を刈って利用することで自然環境が守られてきました。SAVE JAPAN プロジェクト2013の昨秋プログラムで活動した場所では、ヨシが良く育っていました。昨年に実施して成果のあった場所で今年も活動ができたので、継続した人の関わりが自然環境を守ることを、理解していただけたと思います。
■savejapanプロジェクトでの資金が活きたと感じた点
・鵜殿ヨシ原のヨシは4~5mと高さがあり太く堅いです。草刈りカマで刈るには慣れが必要です。初めての方が多いので、事前に機械で刈り倒して運び出して活動しやすいように準備を行います。この準備を行うことで、以前から安全に活動を続けて来られました。これには人手と費用がかかりますのでSAVE JAPAN プロジェクトの支援がなければ実施は難しかったです。
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■イベント実施日(その2)
2014年1月26日(日)10:00~12:30
■当日の大まかなスケジュール
【01 鵜殿のヨシ原、堤防からの眺め】 | 【02 10:00 オリエンテーション開始。損保ジャパン(株)酒井さんのご挨拶】 | 【03 10:30 作業開始、ヨシを集めて根元で揃えます】 |
【04 作業中、揃えたヨシを直径18㎝に束ねます】 | 【05 作業中、束ねたヨシを運びます】 | 【06 11:00 ヨシ束もって集合写真】 |
【07 11:45 鵜殿ヨシ原研究所・小山所長のお話しを聴く】 | 【08 11:45 鵜殿ヨシ原研究所・谷岡さんのお話しを聴く】 | 【09 12:15 全員集まって集合写真】 |
■イベントを実施して
・参加人数:69人(大人69人、子ども0人)
・アンケート回答数:57通(大人:57通、子ども0通) ※82.6%
参加した満足度(大人):78.9%
※「満足」26(45.6%)、「やや満足」19(33.3%)、「どちらでもない」10(17.6%)、「無回答」2(3.5%)
■参加者の感想
・自然観察がわかりやすかった。(40代・女性)
・うどのの広さや刈るのが大変なのを知った。(50代・女性)
・初めてヨシの中に足をふみ入れ、貴重な体験ができました。ありがとうございました!(50代・女性)
・かまの作業も、もう少しできたらよかった。
(60代・女性)
・めったにない経験(ヨシ刈り)が出来ました。(60代・男性)
・広々とした河川敷でこのような活動が続けられているのを知り勉強になった。鳥の観察などを、時間をとってやってみたかった。(60代・男性)
・初めてよし刈りを体験して、夏に使うヨシズを作るのも大変さを知った。(60代・男性)
■イベントを実施して苦労した点
・面積が78haと広大な鵜殿のヨシ原ですが、2014年は2013年の台風洪水で冠水しヨシ群落も多く倒れたので、ヨシ刈りに適した場所が限られました。大勢の参加者に4mを超えるヨシを集めて束ねて運ぶことを安全に楽しんでもらえるよう、当日の運営に苦心しました。
・人数が多かったので、やむなく、少し離れた2ヶ所で活動しました。まとめなどでは合流しましたが、参加者間の交流も図れるような内容をもう少し入れられたら良かったです。
■イベントを実施して良かった点
・参加者の感想に、「ヨシ原焼き(火入れ)が行われることや、雅楽のことで知っていたが、ヨシを刈ったり育てたりする活動に初めて参加して、火入れの意味、影響を知ることができた。」とありました。都市河川の河川敷で野焼きを続けることには社会の理解が必要です。草地や水辺が少なくなっているので、ヨシ刈りなど自然に関わり守る活動を続けてきて良かったと思いました。
■savejapanプロジェクトでの資金が活きたと感じた点
・秋の観察会、冬のヨシ刈り、全てに通じてですが、協働団体(大阪ボランティア協会)と活動できたことで活動の実行力、専門性、広報、事務の向上が図られ課題解決につながりました。
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■イベント実施日(その3)
2014年2月8日(土)10:00~12:30
■当日の大まかなスケジュール
【01 鵜殿のヨシ原に雪が積もりました】 | 【02 10:30 堤防より、鵜殿のヨシ原を眺めます】 | 【03 10:50 堤防を下流に歩きます。どこまでも広がる鵜殿のヨシ原】 |
【04 「鵜殿のヨシ原」の説明看板(高槻市教育委員会)】 | 【05 「鵜殿葦の原」の石碑】 | 【06 「すだれ屋」の名残り】 |
【07 「鵜殿ヨシ原保全事業」の説明看板(国土交通省)】 | 【08 ふりかえり中】 | 【09 12:15 全員集まって集合写真】 |
■イベントを実施して
・参加人数:58人(大人58人、子ども0人)
・アンケート回答数:44通(大人:44通、子ども0通) ※75.9%
参加した満足度(大人):61.4%
※「満足」6(13.6%)、「やや満足」21(47.7%)、「どちらでもない」11(25.0%)、「やや不満」4(9.0%)、「不満」1(2.35%)、「無回答」1(2.35%)
■参加者の感想
・広い鵜殿を歩き、鳥の姿をみることができた「ケリ」。(60代・女性)
・内容はよかったが、雨が降りさむかった。(60代・男性)
・堤防工事の説明があったこと。(60代・男性)
・雨でヨシ刈の体験ができなかったのは残念でした。ヨシ原の説明とヨシ原を見られたこと、野鳥に出あえたのは嬉しかったです。(70代以上・女性)
・ヨシ刈りを体験したかった。(70代以上・男性)
■イベントを実施して苦労した点
・天候が朝は雪、開始時刻には雨に変わりました。天気に応じて複数の活動内容を用意すること、判断と参加者への事前連絡に工夫が必要でした。
・当日の活動の予定はヨシを集めて草原の環境を守る内容でしたが、雨で気温も低かったので、観察会と室内でのまとめに変更しました。
・堤防から河川敷のヨシ原を説明しましたが、ヨシ原との距離もあり、初めて来られた参加者の方にどのように理解してもらうか苦心しました。
■イベントを実施して良かった点
・観察会の内容に、堤防強化工事を担当者から説明を受けて見学することを加えました。
・昨年の台風洪水で淀川流域が冠水したこともあり、参加者の防災への関心は高く、室内でのまとめの際にも質問が寄せられました。防災と自然環境の保全はどちらも重要なことなのでこの機会に理解を深めていただけたようで良かったです。
■savejapanプロジェクトでの資金が活きたと感じた点
・プログラムは秋から冬にかけての実施でしたが、広報に時間と人手をかけることができました。問い合わせの中で、複数の方から、友人や仲間をたくさん誘いたいので、事前に鵜殿を見学されたいとの要望があり、複数回にわたり鵜殿を案内し活動の説明や資料の提供を行いました。その結果、参加者が増加しました。また、雨の中でも参加者が多くありました。
・問い合わせを実際の参加につなげるには、種々の工夫が必要で費用もかかります。今まではこれが課題でしたが、SAVE JAPAN プロジェクトにより改善ができました。ありがとうございました。