SAVE JAPAN プロジェクト 2013

埼玉 エコネットとみおか

再生した「くぬぎ山」の希少生物を見つけよう観察会

シュンランとオオタカを見つけよう~「くぬぎ山」で珍しい生き物を発見しよう

■プログラム実施日
2014年3月23日(日)9:30~12:00

 

■当日の大まかなスケジュール
貸し切りバスで、新所沢駅を8時55分に「くぬぎ山」(狭山市堀兼)へ向けて出発。2月計画「冬の観察会」の大雪とはうって変ってぽかぽか陽気の最高の観察会日和となった。家族単位5班に分かれて「くぬぎ山」を探検した。木々が芽吹き始めシュンランがあたり一面咲き競うなか、5人の博士たちが、クイズ形式で植物の説明を行ったので非常に分かりやすかったと評判だった。

出発会場に残ったスタッフは、トン汁を作ったりマシュマロバーベキュー用の炭火を起こす等準備におおわらわだった。1時間ほどの観察会で、絶滅危惧種の「シュンラン」や「コゲラ」などを観察することができた。観察の後は、各自がコンロで焼いたアツアツのマシュマロをほおばりご満悦。さらにトン汁を食べて心身ともに温まり12時に無事終了した。帰り際に堆肥の中で育った「カブトムシの幼虫」を子ども達に「餌」と一緒に配った。夢中になっているうちに解散時間になってしまうほど内容が魅力でした」とアンケートにあるように十分満足していただいたものと思っている。


■当日のスナップ

全員で記念写真。木が邪魔だけど、ご愛嬌だね。 このトン汁すごくおいしいよ。お変わり自由だよー。
このクイズの答えはあの木にあるよ。確認してみてね。 アンケートもしっかり書こうね。

私たちの「くぬぎ山会場」にはこんな遊び場もあるよ。
観察会から帰ってきた後のほんの少しの空き時間
も有効に使いました。

これがシュンランだよ。 ワーカワイイ!!。

マシュマロを焼くのって初めて。ちょっと怖いネ。 カブトムシの幼虫がごろごろ出てきます。お土産用に優しく袋詰めします。

 

■イベントを実施して
・参加人数:総数69名 (参加者51名、スタッフ18名)
※参加者51名(大人:26名、子ども:25名)  

・アンケート回答数:41枚 
※(大人:22枚、子ども:19枚)

・満足度:満足(18)、やや満足(4)、普通(0)、やや不満(0) 計22件
 


■参加者の感想
【大人】
・植生の豊かさを改めて見直しました。(70代:女性)
・鳥や虫があまり見られなくて残念でした(40代:女性)
・身近な林の中にたくさんの興味深い生物の有ることが良く分りました。(60代:男性)
・大人も子どもも夢中になっているうちに解散時間になってしまうほど内容が魅力でした(30代:女性)
・普段は目に留めない植物や木の穴などを見られて新鮮でした。シュンランは感動しました((30代:女性)
・子ども達と一緒に勉強ができて良かったです。どんぐりの帽子の殻の種類は知らなかったです(30代:男性)
・ガイドさんの説明がとても分りやすく楽しめました。新しい発見がたくさんあり子ども達にも良い体験になりました。(40代:女性)
 

【子供】
・探検が楽しかった。(7歳)
・マシュマロを食べたこと(9歳)
・なぞなぞが面白かった (7歳)
・いろんなクイズがあって楽しかった(6歳)
・マシュマロが美味しかった。コゲラがかわいかった(10歳)
・自然の中で、珍しいものやいろんな体験ができたので楽しかった(9歳)

 


■プログラムを実施して苦労した点

*子どもたちの参加を募集するため下記の方法を取り入れた。
1)カブトムシの幼虫のお土産や、マシュマロバーベキューのおやつタイムを取り入れる
など子供が興味を持ちそうなプログラムにした。
2)チラシにも工夫を凝らし、イラストで内容が分かるようなチラシを作製した。
3)学校へのチラシ配布を行った。

*観察会を楽しくするためにクイズを取り入れた。
1)小学校低学年をターゲットに4ページものを作成。
2)クイズは次のように使用した。
ポイントで博士が問題提起する ⇒ みんなで考えてもらう ⇒ 博士が現物を
示して正解を教える 
※大人も知らないことばかりで、熱心に考える人が多かった。

*アンケートの回収率を上げるために下記の方法を取り入れた。
1)バインダーを含め筆記用具を十分にセッティングした。
2)アンケートに記入しやすいようフォーマットを工夫した。
3)アンケートを記入しやすいタイミングをはかった。
4)アンケートを提出してからおやつを受け取るという動線を作った。


■プログラムを実施してよかった点
*満足・ほぼ満足あわせて100%の参加者に喜ばれたこと。
*かつて「産廃銀座」と呼ばれていた「くぬぎ山」を、本来の雑木林に戻った姿を確認していただいた。
*それでもまだ一部で続いている不法投棄や林の伐採などについて考えてもらえた。
*「エコネットとみおか」と「さいたまNPOセンター」との連携がうまくいったこと。
1)メールを使っての情報共有と事前打ち合わせが十分行われた。
2)当日の観察会の運営が協力して行われた。
3)事前の連絡と連絡体制がとれた。
*「エコネットとみおか」の組織がフル稼働出来たこと。
*たくさんの動植物が確認できたこと。
 1)植物
  シュンラン・オウグイスカグラ・ツクシ
  落葉(コナラ・ホウ等)
  木 (コナラのの木肌・シロスジカミキリ幼虫の食跡)

 2)昆虫
  ルリタテハ・甲虫類(ゴミムシ等詳細名前不明)
  幼虫:カブトムシ・コガネムシ

 3)鳥
  ハシブトガラス・コゲラ
  コゲラの巣
  カラスの食跡(カブトムシ)

※「くぬぎ山」の魅力を知ってもらうため、クイズ形式で説明する手法を採用した。

 

■特に寄付が活きたと感じた点
1)デザイン性の高いカラーチラシと、学習用教材として「くぬぎ山の希少生物マップ」を制作出来たこと。(カラー版 、残部は「エコネットとみおか」へ寄付)
2)送料を心配せずにいろいろな団体・関係者に送付できた。
3)優秀な自然観察指導員を確保することができ、観察会の内容が楽しくかつレベルの高いものに
なった。
4)「くぬぎ山」は交通が不便なので貸切バスを利用することができた。
5) 携帯マイクを購入することが出来、大人数でも対応できた。

 

■参加者募集ツール
子ども達に的を絞ったチラシを作成し、市内の小学校に配布した。その他いろいろなツールを
活用したが、小学校への配布が一番威力を発揮した。チラシを配布して2週間で75名の申込みがあった。
1)チラシの配布・・・申込み19件
(ⅰ)所沢・狭山市内の小学校(3200枚通)
(ⅱ)所沢市内の学童クラブ(1200枚)
(ⅲ)労働組合(2組合:20通)
(ⅳ)前回参加者・・・申し込み2件 
(ⅴ)所沢ナチュラリッコクラブ(20通)
2)友人・知人への働きかけ・・・申込み1件
3)所沢市内の学童クラブ(4ヶ所)への訪問勧誘・・・申込み1件
4)インターネット(イベントバンク)・・・申込み0件     
5)SAVEJAPANのWeb・・・申込み1件
6)地域ミニコミ誌(ショッパー)・・・申し込み2件
7)所沢市広報・・・申し込み1件
8)彩の国緑のサポーターズクラブ メルマガ・・・申し込み1件
9)三富ネット・パルシステム ホームベージ・・・申し込み0件
10)メール配信・・・申し込み1件