SAVE JAPAN プロジェクト 2013

滋賀 近江・オオムラサキを守る会

国蝶オオムラサキを通して自然をみつめよう オオムラサキ自然観察会

オオムラサキを通して、自然を見つめよう!

■実施日   2013年7月7日(日)

 

■当日はこんな感じでした

 

会場の多和田会館。SAVE JAPAN プロジェクトののぼり籏と実施団体「近江オオムラサキを守る会」作成の横断幕がお出迎え。

会場内は人でいっぱい!!今日のプログラムへの期待が高まっています。

 

自然観察会を行う「かぶと山」へ向かいます。細い山道を一列になって登っていきます。

  

 
 
 

細い山道に縦長になり、オオムラサキの生態やとりまく環境などについての説明が始まりました。そして、待望の「オオムラサキ」。飼育されたオオムラサキが放蝶されると、歓声があがり、みんなが写真を撮ろうと集まります。

そしてその横で・・・自然繁殖したと思われる蝶が飛来!! 少々高めの木の上に止まり、じっとしています。みな、指さしながら場所を教え合い、ここでも歓声があがります。そして、羽根を広げた写真を撮ろうと、じっと身構えます。 でも蝶はなかなか羽根を広げてくれず、思った写真が撮れません。それでも時間になり、後ろ髪を引かれる思いで山を後にしました。  

 

予想以上に多くの方に参加していただき、狭い山道は危険との判断から、人工樹液づくりとハンドペアリングは室内で行うことになりました。

会場に戻り、記念撮影です。  

 

人工樹液づくり。ペットボトルに乳酸飲料、柑橘系のジュース、酒などを入れ水で薄めて作ります。これでいいかな?はにおいを嗅いで確かめます。そして味も確かめて。

分量などのしっかりとしたレシピがあるわけではなく、あくまでもカンが頼りなんだそうです。蝶も「今日のは濃いな」とか「アルコール分が多いな」とか思っているのかも!?

 

  この人工樹液を手にのせて、そこに蝶を止まらせます。口吻を伸ばして樹液を吸ってます!! 自分の手の上で蝶がミツ(人工樹液)を吸っているなんて、すごい体験です。 

そしてハンドペアリング。これは難しいので、スタッフの方が見せてくださいます。

オオムラサキの交尾についての説明があり、ハンドペアリングの方法について教えていただきました。オスとメスの蝶を持ち、近づけていくとオスがカギを出してメスを押さえようとします。そして交尾へと移るのだそうです。交尾のためにオスとメスがじっとしている時間は4~5時間。今日は、これを見守る時間はありませんでした。

 
 

講師の講話「私が花を愛するわけ」は、ご自身の体験を交えたユーモアたっぷりのお話で、あっという間に時間が過ぎました。子どもたちも大喜び。

そして地元小学生による「楽しいかぶと山」「オオムラサキ賛歌」の合唱。続いてソプラノ歌手の独唱と、会館は美しい歌声と暖かな空気に包まれました。

 

■イベントを実施して

 ・参加人数   116名 (大人77名 子ども39名) 

 ・アンケート回収数  大人47名  子ども20名

 ・満足度(大人)  満足 27  やや満足 18  普通 1  無回答 1   

 

■参加者の意見(アンケートの自由記入欄より抜粋)

飛んでいるオオムラサキを見られたのがうれしい
短時間で詳しく生態の説明をしていただき、また体験もできてよかった
幅広い年齢層が、気楽に肩肘張らずに参加できるイベントで楽しかった
滋賀県に住んでいながら、オオムラサキのことを知らなかった
全部たのしかった

 

■イベントを実施して苦労した点 

自然観察会の場所が登山道の途中なので、大勢の参加者が列になって説明を聞くという状況にならざるを得なかった。ヘッドセットマイクとスピーカーを使用したので声は届いたが、「見る」方は難しかった。
予想以上の参加者で、人工樹液づくりと給餌・ハンドペアリングの場所を急遽変更した。参加者の誘導に手間取ってしまった。
写真を撮りたいという方にとっては、じっくりと身構えてベストタイミングを捉えるという時間的な余裕がなかったので、消化不良気味だったかもしれない。
途中で帰る人も多く、最後のアンケート記入・回収時には、全参加者の2/3以下の人数だった。

 

■イベントを実施してよかった点

子どもたちが楽しそうに蝶に接する姿が大人にも伝わり、雰囲気がとてもよかった。
自然観察会、体験、講話、合唱など、多彩なメニューでイベントを組んだので、参加者それぞれの興味に応じて関心が高まった。
蝶の数が減少している話を聞き、身近な自然に関心を持っていただくことができた。

 

■特に寄付が活きたと感じた点 

公共交通機関での参加が難しい場所で、今まで断念していた方も、JR駅からマイクロバスでの送迎が可能になり、参加してらうことができた。
チラシをたくさん準備することができ、多くの方にPRすることができた。
スタッフに関わってもらいやすく、大勢の参加者に安心・安全に参加していただける体制をとることができた。

マフラータオルを作成し、参加者全員に配ることができた。家に持ち帰り使っていただくたびに、今回の自然観察会のことを思い出してもらえるのではと思う。とてもいい機会を与えていただき、大きな喜びとなった。