SAVE JAPAN プロジェクト 2013

山口 山陽小野田市自然保護協議会

南と北で美しい蝶・アサギマダラを守り、世界の稀少野生生物を保護しよう!

稀少な生物「カブトガニ・クロツラヘラサギ等」を知ってみて!見てみて!

■イベントの概要

冬の寒風が身を引き締める天候のなか、今回は私たちの生活する「すぐそば」に生息する(けれど稀少な生き物も含まれる)野鳥や、生きているカブトガニを間近で観察する会を開催しました。

実際の観察会の前に、まずは生き物のことをわかりやすく学ぶための学習会を実施。前回のイベント「アサギマダラ」観察会の報告から始まり、今日の主役である「カブトガニ」の生態とその保護活動を詳しく解説、そしてもう1羽?の主役「クロツラヘラサギ」の解説とその特性がわかりやすく学べる紙芝居の上演を行いました。

その後、地元で運営されているカブトガニの展示館へ移動し、生きているカブトガニを間近で観察、その後地域に流れている厚狭川沿いをみんなでバードウォッチングに出かけ、本当に自分たちの住むまちなかに色々な野鳥が生息していることがわかりました。

 

■イベント当日の様子とスケジュール

0.受付(9:00~9:30)

 

1.ご挨拶(9:30~9:35)

 

2.稀少生物に関する学習会 → 座学・紙芝居(9:35~11:10)

   ○カブトガニの生態解説(by 山口カブトガニ研究懇話会)

  

 ○クロツラヘラサギの紙芝居「クロちゃんのくちばし」(by 葦の会)

  

 そのほか、以下のような催しもありました。

 ○クロツラヘラサギのことを詳しく知ってもらうための解説(by NPO法人野鳥やまぐち)

 ○前回実施したイベント「アサギマダラ観察会」の報告と保護の取り組み商会(by 本山会)

 

3.カブトガニ観察会(11:10~12:00)

 

 

4.クロツラヘラサギなどの野鳥観察会(12:45~16:00)

 

 

5.閉会 

 

 

■イベントを実施して

1.参加人数:32名

2.アンケート回答数:27名(うち1名はこども)

3.参加者満足度:

 満足:62%、やや満足34%、どちらでもない4%、やや不満・不満・無回答:0%

 

■参加者の感想

○野鳥の実物を見ることができてよかったです(70代以上、男性)

○クロツラヘラサギの生態がよくわかったから、満足(50代、男性)

○生息している現場ではじめて野鳥を観て、感動しました(50代、女性)

○アサギマダラやカブトガニについて、より知ることができた(30代、男性)

○家族で野鳥や自然を観察して、楽しむことができた(50代、男性)

 

■イベントを実施して苦労した点

○クロツラヘラサギなど今回観察の対象とした生物が見られるシーズンを考えて今回のような

 開催時期にしましたが、冬空の寒いなかでどれだけ参加募集があるか心配でしたが、

 なんとか想定に近い人数にご参加いただけました。当日の天候も概ね好天に恵まれて

 助かりました。

○野鳥の観察会については、地元を流れる河川沿いをゆっくりと歩きながら随時バード

 ウォッチングするような形にしましたが、日頃は自然に触れながら一定の時間と距離を

 歩くのに慣れていない方もいるかと思い、全体的なペース調整を図るのに気を配りました。

 それでもやはり「疲れた~」と疲労の様子を見せる人も出て、最終的にはアンケート回答を

 見る限りでは概ね満足してくださったようですが、様々な方のペースや調子に合わせる

 ことの難しさを改めて感じました。

 

■イベントを実施してよかった点

○前回のアサギマダラ観察会では、実際に山をハイキングしながら蝶を観たので、みどりが

 豊かな山へ入っていって希少生物を観られた、という印象を持たれた方が多かった思います。

 今回はわざわざ「自然のゆたかな場所へ赴く」というより、「自分たちが日頃生活するエリアの

 なかで普通に目にする川付近を改めて観察する」という感じで、そのぶん自分たちの日常

 風景に稀少生物が生息していることの驚きを覚えた方が多かったようでした。

 その点、自分たちの日常のなかに自然が息づいていることを感じていただけたので、自然

 (環境)の捉え方や自然保護の考え方もより深めていただけたのではないかと考えています。

 

■特に寄附が活きた点

○特定の生物を保護する活動団体に複数参画してもらい、参加者の方々に色々な生物のことを

 学んでもらえる会を実施することができました。