山口 山陽小野田市自然保護協議会
南と北で美しい蝶・アサギマダラを守り、世界の稀少野生生物を保護しよう!
アサギマダラなどの珍しい生き物、みんなで知ろう・呼び寄せよう作戦
■イベントの概要
これまで、過去に開催イベント会場は、いずれも山や川を中心とした自然環境のなかのフィールドでした。今回はフィールドを敢えて市街地に設定し、町を行き交う人々に対して地元の希少生物やゆたかな自然の姿をお目にかけ、生物・自然への関心を高めてもらうことを狙ってイベントを実施しました。
場所はJRの駅前で、当日はフリーマーケットでにぎわう道沿いの施設にスペースを設け、そこで事前に募集していた「このまちにある自然環境やそこで生息する生物をテーマとした写真・俳句」を展示し、道行く人々にご覧いただきました。
一方、展示に加えて施設内では複数の稀少生物(アサギマダラ・クロツラヘラサギ・カブトガニ)のことが分かりやすく学べる紙芝居を連続上演。加えて施設外では、アサギマダラが好んで寄って来るフジバカマの木をみんなでプランターに植えつける催し(アサギマダラ呼び寄せ作戦)も開催しました。
■イベント当日の様子とスケジュール
0.受付、写真・俳句の展示開始(9:00~)
○地元で生息する希少生物と、自然のすがたを活写した写真展(応募作品の展示)
○地元の自然景観と生物の生態を詠んだ俳句展(応募作品の展示)
1.開催挨拶、イベントやプログラムの説明紹介(9:30~9:40)
○SAVE JAPANプロジェクトの趣旨をみなさんに説明
2.フジバカマの植え付け「アサギマダラ呼び寄せ作戦」(9:40~10:10)
○アサギマダラが大好きなフジバカマを、みんなでプランターに植え付け
3.いろんな生物、楽しく知ろう「紙芝居」連続上演(10:10~11:20)
○アサギマダラの生態が自然と学べる紙芝居(by 語り部の会)
4.写真・俳句の表彰、閉会
■イベントを実施して
1.参加人数:51名
2.アンケート回答数:43名(うち2名はこども)
3.参加者満足度:
満足:51%、やや満足34%、どちらでもない:15%、やや不満・不満・無回答:0%
■参加者の感想
○写真展がよかった。地元にこれだけ多様な生物がいるとわかった(60代男性・満足)
○紙芝居の上演は、子どもも興味深い様子で聞いていたし、間に出てくる
生物の生態に関するクイズが結構ためになった(50代女性・満足)
○子どもと一緒に参加したが、紙芝居が楽しかった様子で、展示されている
写真に対しても「これなに?」と興味を示していた(40代男性・やや満足)
○アサギマダラのかわいいバッジがもらえて、孫が喜んだ(60代女性・やや満足)
■イベントを実施して苦労した点
○多くの人が行き交う道沿いにある施設の内外でイベントを実施したため、特に自然ゆたかな
フィールドまでは足を運ばない層の市民にも、地元の自然環境や生息する生物のことを
PRできた点はよかった。その一方、道沿いの歩行者が施設内に入りやすいように
出入り口をオープンにしたまま紙芝居の上演をおこなったので、やや騒がしいなかでの
催しとなった。
○上述した内容とも重なるが、道ゆく人にできるだけ催しを楽しんでもらおうとして
一定の区切られたスペースの中に誘おうとしたが、少し見渡して立ち去る層も少なくなく、
スペース内外で人の出入りが多くなって一時慌しくなった。
状況を見計らって、ある時刻からはスペースの出入り口を閉めて催しを続行したが、
そうなると来客の流れもなくなるという難しさもあった。
■イベントを実施してよかった点
○上記のとおり、市街地を会場としたことで催しが安定的に行いにくくなった面もあったが、
「自然保護は気になるが、わざわざ川や山まで出かける意向まではない」という層に
PRや働きかけができた点はメリットだったと考えている。
○フリーマーケットなどを目当てに来られた市民の方々にもアプローチできたが、加えて
地元の方々(フリーマーケットを出展する側)にも本イベントの催しに参加してもらったり
取り組みを知っていただいたりできて、地元住民の層にもアプローチができた。
■特に寄附が活きた点
○特に子ども(連れ)に対しては紙芝居の催しが訴求効果をもっており、紙芝居の上演団体
にしっかりと参画願う事業体制を組むことができた。
○日常でアサギマダラをより身近に感じていただくための記念品 (アサギマダラの缶バッジ)を
作成することができ、このグッズを使ってPRすることができた。