北海道 カラカネイトトンボを守る会 あいあい自然ネットワーク
石狩湿原の自然にふれあう体験学習~石狩川に育まれた身近な自然を知り、その大切さを学ぶ~
ビオトープ整備と自然体験教室in茨戸川
■タイムテーブル
9:30 集合場所から活動場所までバス移動⇒受付
9:45 開会式
10:00 活動開始
12:30 昼食、振り返り(アンケート記入)
14:00 終了・解散
■イベント概要
7つのグループに分かれて活動しました。
【1.カヌー】水面から見る茨戸川の風景を楽しみました。
【2.水質調査、水の中の生き物調査、ヨシ抜き】茨戸川の環境を調べ、茨戸川の河川環境整備としてヨシ抜きを行い、多様な生き物の住処を作る活動を行いました。
【3.とんぼの学校の草刈り】とんぼの学校全体や植樹した木の周りの草刈りを行うことで、ビオトープの環境を維持します。
【4.土壁(カワセミの営巣地)の整備】来年の営巣に向け、土壁をより垂直になるよう削り、草取りも行うことで、カワセミの営巣地を整備しました。
【5.ビオトープの整備(ヒメカナダモ除草)】外来植物を除去し、池の水面を広げます。
【6.かえるの学校の草取り】ヨシの繁茂を抑制し、エゾアカガエルの産卵場となる池の維持を図ります。※活動場所が離れていたため、写真を撮ることはできませんでした。
【7.湿原植生(ヒヨドリバナやノハナショウブなど)の植栽】湿原植物の再生活動として、苗を移植しました。
昼食では焼き肉を食べながら振り返りを行いました。
改めてカラカネイトトンボを守る会についての説明を行いました。
参加人数 103名(大人87名、こども16名(未就学児2名))
アンケート回答者数 69名(大人61名、こども8名)
満足79% やや満足13% どちらでもない5% (大人のみ集計)
■参加者感想
・水辺の生き物の生態や自然の大切さを学びました(40代男性)
・野生生物がすめる環境を整備し、生き物たちを守ることは私たちの楽しみでもあるなあと実感しました。(30代女性)
・子どもとともに参加して、地元の自然を守る大切さを実感できた(30代男性)
・ひとと自然の共生について考える機会を与えていただきました。ありがとうございました。(60代男性)
・希少生物を守るお手伝いが出来ていると思ったらうれしいです。今回はカヌーにも乗れました。楽しかったです。(50代女性)
■イベントを実施して苦労した点
活動場所が7か所に分かれており、それぞれの場所が炎天下だったため、参加者の体調には気を遣
いました。活動場所に日陰がほとんどなく、汗をかく作業だったため、給水をこまめに行い、熱中症に気をつけました。
100名を越える大人数での作業だったため、参加者が退屈することのないよう、作業時間やカヌーの時間、昼食の時間を設定することに苦労しました。あらかじめ目安のスケジュールはありましたが、分かれた活動場所での作業の進捗状況を考え、適宜スタッフで相談しながら、臨機応変に対応しました。
■イベントを実施して良かった点
草刈りや池の整備、植物の移植など、人力で行わなければならない作業を行い、参加者に生物の生息環境を維持することの大切さを実感してもらうことで、身近な環境について考えてもらえたのではないかと思います。また、参加者には作業だけではなく、カヌーや川の中の生物探しなど、身近な水辺に親しみ、楽しんでもらうことができました。
■特に寄付が活きたと感じた点
カヌーの手配や草刈の道具などを充実することが出来、参加者が自己負担なく、安全に体験してもらうことができました。100名を越える参加者の中、給水用の飲み物、昼食などを、余裕を持って用意することができました。