SAVE JAPAN プロジェクト 2014

三重 大杉谷自然学校

鳥羽の海岸と藻場を守ろう

第2回 アマモ場の生き物観察とゴミ拾い

■イベント実施日: 
2014年9月23日(火・祝)10:15-14:30

■当日のおおまかなスケジュール

会場は海の博物館。アマモ場とはどんなところでしょうか。アマモ場が減少している状況、アマモ保護活動の取組、6月に採取したアマモの種の様子などのお話を聞いた後、観察道具を持ち、アマモ場まで15分ほど歩いて移動しました。

危険な生き物や生き物の扱いについて注意を聞いた後、網を使って様々な生き物を捕まえて、観察しました。イカやエビ、魚の稚魚など多くの生き物を見つけることができました。6月に比べアマモの背丈が低くなり、生き物も少なくなっていましたが、この時期に多く見られる生き物などがいることを専門家の方から聞きました。

昼食を浜で食べた後、午後はアマモ場のゴミ拾いを行いました。砂に埋まっているタイヤや網など、大勢の力で協力することで多くのゴミを撤去することができました。

最後に博物館でアマモ場での活動についてふりかえり、終了しました。

オリエンテーション アマモ場へ移動 アマモ場に到着
生き物探し エビの赤ちゃん コシマガリモエビ
専門家による解説 ゴミ拾い ゴミ拾い

■イベントを実施して

参加人数: 36名(内、子ども10名)
アンケート回答者数: 33名(内、子ども9名)
満足度: 満足18%、やや満足5%、どちらでもない1%、やや不満0%、不満0%、無回答0%

■参加者の感想

・普段行っていない事にきちんと時間をかけて取り組むことで関心がもてた。青空の下は気持ち良い!!(40代・男性)
・本でしか知らなかったアマモを見ることができたから。また、磯場にはよく行くが、磯場に住む生き物とは違う種類の生き物(ヨウジウオやヒメイカなど)を多く観察できたため。解説していただき、観察セットがあったのもよかった。(30代・男性)
・初めて見る生き物、アマモ場の生物が見られてとても楽しかったです。(40代・女性)
・アマモ場の生物相等、専門家の方の同行で知見を深められたのが一番。(50代・男性)
・魚をつかまえるのがたのしかった。(小学6年生)

■イベントを実施して苦労した点

プログラムの関係上、潮の干満に合わせて実施日を設定する必要があったため、日程や時間の調整に苦労しました。
また、活動場所とトイレが遠いため、長時間の活動となると、参加者の移動に負担がかかってしまうことが課題です。

■プログラムを実施して良かった点

アマモ場やアマモの存在を知らない方に関わりを持っていただき、環境への理解を深めてもらえました。
また、参加者同士が共通の目的を通して、新たな出会いがあり、親交を深めてもらえたこと。アマモ場での生き物観察後、アマモ場のためのゴミ拾いをすることで、生き物と人の暮らしについてつながりを深め、普段の暮らしでゴミを出さない、ゴミを落とさないよう意識を高めてもらうことができたと思います。

■特に、寄付が活きたと感じた点

寄付金を利用して、隣接する博物館へ入館し、海の環境について理解を深めることができました。
また、海に詳しい専門家を講師として呼ぶことで、参加者が普段はなかなか知ることができない海のことについて詳しく知ることができました。
さらに参加者へアマモ場について紹介した冊子や下敷きを配布し、理解を深めてもらうことができました。