SAVE JAPAN プロジェクト 2014

三重 大杉谷自然学校

鳥羽の海岸と藻場を守ろう

第3回 アマモの種を植えよう!

■当日の大まかなスケジュール

海の博物館でアマモ場とはどんなところか、アマモ場が減少している状況、アマモ保護活動、今日の種植え作業について講師の方にお話を聞きました。その後、種植え用の道具を持ち、アマモ場まで15分ほど歩いて移動。

到着した後は、まず、海岸の石を集めてもらいました。ガーゼに砂と石、種を包み、アマモの種入り泥団子が完成です。全員で100個の団子を作成し、箱に詰めました。この箱は漁協の方に船を出していただき、ダイバーの方にアマモの繁殖を試みている場所へと沈めていただきます。
6月、9月に比べ、アマモ場の生き物たちがどうなっているか、博物館の方にアマモ場の生き物を捕まえていただき、エビの小さな赤ちゃんの姿などを確認することができ、この時期にしかいないアマモ場の生き物の話などをお聞きしました。希望者は持ち帰ってアマモの成長を観察できるキットも作成しました。

博物館に戻り、6月から行ってきたアマモの保全活動全体のふりかえりを行い、終了しました。

オリエンテーション 【道具を配布】 【石集め】
【オリエンテーション】 【道具を配布】 【石集め】
【泥団子作り】 【アマモの種と泥団子】
【団子作り説明】 【泥団子作り】 【アマモの種と泥団子】
【専門家による生き物の解説】
【専門家による生き物の解説】 【持ち帰りキット作成】 【記念撮影】

■イベントを実施して

参加人数:26名(内、子ども3名)
アンケート回答者:25名(内、子ども2名)
満足度: 満足 57%、やや満足 30%、どちらでもない 13%、やや不満 0%、不満0%、無回答 0%

■参加者の感想

・アマモに対する関心度が高まった。持ち帰って育てるので楽しみ。(女性・30代)
・海草の重要性を理解できた。(男性・40代)
・今回のような地道な作業によって将来へと美しい海を残すことができること、そのすばらしさを学べました。(男性・20代)
・カリキュラムに無理がなく、ゆっくり参加できた。(男性・40代)
・いつも山にばかりいるので海という場、アマモ場、生きものが目の前にたくさんいること、たくさん新鮮でした。(女性・40代)

■イベントを実施してよかった点
アマモ場やアマモの存在を知らない方に関わりを持っていただき、環境への理解を深めてもらえた。

■イベントを実施して苦労した点
種植えはこの時期にしかできないが、海からの風も冷たく寒いため、参加者の負担となった点。また、集客にも苦労した。3回シリーズでアマモ場への理解を深めてもらうプログラムだったが、継続的に関わりを持ってもらうことが難しかった。

■特に、寄付が活きたなーと感じた点
寄付金を利用して、隣接する博物館へ入館し、海の環境について理解を深めることができた。また、海に詳しい専門家を講師として呼ぶことで、参加者が普段はなかなか知らない海のことについて詳しく知ることができた。また、アマモの持ち帰りキットを希望者に持ち帰っていただくことができ、家に帰ってからも、毎日観察することでアマモへの興味関心を高めてもらうことができた。