岡山 高梁川自然学校設立準備委員会
高梁川上・中流域の環境保全と暮らしを学び・体験しよう!
今、生物のために出来ること②~ウスイロヒョウモンモドキの草原をつくる~
◆当日のスケジュール
8:30 倉敷駅集合
移動中のバス車内にて、ウスイロヒョウモンモドキの生態講義
(講師:倉敷芸術科学大学教授河邉誠一郎氏)
10:00 集合・作業説明
10:30 ウスイロヒョウモンモドキ生息地の草刈り作業
12:00 昼食(けんちんそば)、記念撮影 / 新見市草間土橋交流センター
13:00 草間台自然環境の観察(羅生門)
14:00 閉会
◆写真
背丈の高い葦やススキが生い茂ります。 大学生も、地域の方とともに汗をかきました。
里山保全の取組みについて説明を伺います。 おいしい昼食をいただいたあとの、笑顔です!
国の天然記念物に指定されている「羅生門」にて、自然観察を行いました。
◆イベントを実施して
・参加人数:53名
・アンケート回答者:17名
・参加された方の満足度(割合):満足8名、やや満足7名、どちらでもない2名
◆参加者の感想
(アンケート結果より抜粋)
・絶滅しかけている生物の力に少しなれたため、やりがいを感じた。(10代男性)
・ウスイロヒョウモンモドキも含め環境保全していく。その後にはどんな世界が待っているのか、地球のあり方を考える時間がもっとあれば嬉しい。けんちんそば美味しかった。(30代男性)
・地元の方のおもてなし。自然に対する知識、興味が増した。(30代男性)
・天候にもめぐまれ昨日の寒波の雪もなく作業が出来た。お昼のけんちんそば、本当に、うまかった。(70代男性)
◆イベントを実施して苦労した点
積雪の時節であり、当日にならなければ現地での作業が実施可能な状態であるかの判断が難しかった。決定した作業日程自体を前倒しすることは地域の事情並びに作業現場の環境上難しいため、中止の場合の判断や参加者への連絡体制等、地域との密な連携のもとで、来年度以降も継続的な実施を目指していく。
◆イベントを実施して良かった点
ウスイロヒョウモンモドキの実物が見られる内容ではなく、体力的にも厳しい草刈り作業という内容であったにも関わらず、大学生や地域の方をはじめ多くの方にご参加をいただくことができた。生物が暮らす環境への関心の高まりと共に、地域への関心の強さを実感する機会となった。
作業のあと国の天然記念物に指定されている「羅生門」へ足を運び自然観察を行ったことで、草間台という土地の豊かさ、貴重な生態環境について理解を深めることができた。
プログラム全体を通じ、活動のフィールドを同じくする大学教授や住民の方々が実施へ向けた準備や調整を担ってくださったことで、参加者に対し地域の自然環境の大切さがより実感できるような時間を提供することができた。
◆特に寄付が活きたと感じた点
中型のバスをレンタルすることで、公共交通機関の十分でない土地での活動へ、自家用車を持たない方や大学生に多くご参加いただくことができた。また講師や協力団体に対して適正な謝金を支払うことができ、環境保全を担う人材育成のほか、活動を受け入れていただく地域への負担を軽減することができた。