SAVE JAPAN プロジェクト 2014

滋賀 伊庭内湖の自然を守る会

伊庭内湖でヨシ刈り体験

ヨシ刈りイベント参加と伊庭内湖の自然を満喫!

■当日の流れ

 9:00~12:00  ヨシ刈りイベントへ参加

12:00~13:00  昼食

13:00~14:00  伊庭内湖の自然を守る会の活動紹介と野鳥の状況報告

14:00~15:00  自然観察会

■活動の様子

 午前中の活動は、「ヨシ刈りイベント」への参加です。

 多くの廃棄物や家庭ゴミなどが散乱する伊庭内湖をなんとかしようと、清掃活動やヨシ刈りなどの活動を続けている伊庭内湖の自然を守る会。ヨシ刈りは当初は会での活動でしたが、地元や事業所などにも働きかけ年々参加者が増加、各種団体が参加する協議会の主催へと移行しています。

 受付が始まりました。当日は急な寒波の襲来で、寒さが身に沁みます。予報では雪マークが出ています。ヨシ刈りが無事できるといいのですが・・・・。

 主催者の「伊庭の里湖づくり協議会」からご挨拶がありました。そして、作業についての説明です。イベントに参加されている方の多くは何度も経験されている様子で、うんうんうなずきながら聞いておられます。SAVE  JAPAN  プロジェクトの参加者は、初めての方も多く、周りの方が鎌を気軽に持ち歩いている様子を見ただけでびっくりしていました。

 ヨシを刈り取り、まとめて置き、2か所をひもで縛ります。

 歩いて今日の作業をする場所へ移動し、土手を下りていきます。さあ、ヨシ原へ。

  ヨシの根元に近いところを束ねて握り、鎌の刃を引くように切ります。慣れるまでにはちょっと時間がかかりますが、コツをつかむとザクザクと切っていくのが楽しくなります。前へ横へと進みながら夢中になって切っていきます。

  だんだん体も温まってきました。そうこうしているうちに、空から白いものが・・・・!! 雪が降ってきました。それでも、誰も手を止めようとするとする人はいません。顔を上げてあたりを見回すと、雪が降っている様子がいい感じで、素晴らしい景色です。

 何やら「巣」のようなものを発見!未完成の巣のようですが、生きものの存在が感じられるワクワクドキドキする一瞬でした。

 束ねたヨシを1か所に集めて、立てていきます。

 ヨシが集まってくると壮観です。大勢の人たちの作業の賜物とはいえ、ひとりひとりの達成感も高いです。後ろの風景、開始時の写真と比べると、刈り取られた様子がよくわかります。

 全員で記念写真の撮影。ほんとうにたくさんの方が参加されています。

 地元の方が準備してくださった「おにぎり」と「豚汁」がふるまわれます。おいし~い!!暖かい豚汁が冷えた体に沁み込んで、気持ちまで温かくなってきました。「たくさんありますから、おかわりしてくださいね」という魅力的なお誘いに、遠慮なく2杯目の豚汁をいただきました。地元の方の温かいおもてなしに感謝。

 午後からは場所を移動して、伊庭内湖の自然を守る会の活動と伊庭内湖の様子を紹介していただきます。そのあと、野鳥観察です。

 長年取り組んできた清掃活動のおかげで伊庭内湖は美しさを取り戻してきており、それは、見られるようになった生きものが増えてきたことでも実感できるとのことです。調査や観察会などのイベントを通し、地域の方や事業者へも働きかけ、美しい伊庭内湖をとの思いが広がってきているのだなあと思いました。

 お待ちかねの野鳥観察会。午前中に降っていた雪も上がり、日も差してきました。準備してくださった双眼鏡を覗きます。

 この日は、伊庭内湖でヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモなど多くの種のカモが見られました。空を見上げ「あれ、ツグミかな?」という声が上がると、皆がその方向を向いて双眼鏡を覗き込みます。スタッフの方が「あ~、たしかにツグミだね」と確認してくださいます。ミサゴも確認できました。そして頭上を横切っていくチュウヒを双眼鏡で追うことができました!!2回も!!短い時間で何回も見られるということはあまりないのだそうです。満足度が高い!!

  午前中のヨシ刈りから午後の野鳥観察会まで、伊庭内湖での楽しい一日でした。そして、多くの方々の努力によって、生きものたちが生息する環境が守られているのだなあと実感した一日でもありました。

■イベントに参加して

参加者人数 大人10名
アンケート回収数 大人10名
満足度(アンケートの回答から) 満足5名、やや満足3名、無回答2名

■参加者の感想

身近にこんな素晴らしい自然があるなんて、うらやましい限りです。(60代女性)
自然環境を守り、次世代に残していきたい。(60代男性)
最初はよくわからなかったが、教えていただいてよくわかった。(40代男性)

■イベントを実施して苦労した点

ヨシ刈りイベントは大人数だったので、SAVE JAPAN プロジェクトの参加者がその中に紛れ込んでいる状態でした。せっかくイベントに参加されていたのに、その様子を確認ができなかったのが残念でした。
昼食をふるまっていただいた後ヨシ刈りイベントの参加者は解散で、SAVE JAPAN プロジェクト参加者への会場移動の周知が難しかったです。

■イベントを実施してよかった点

参加者は少なかったですが、その分丁寧に教えていただき、観察会の満足度が高かったようでした。観察会が終わった後のコーヒーとお菓子での懇談も、アットホームで質問や意見が楽しく交わされました。
寒い中でのヨシ刈りで大変でしたが、大人数での作業だったため成果が一目瞭然で、達成感を得ることができました。

■特に寄付が活きたなーと感じた点

野鳥の観察では種類の判別が難しいですが、きれいなパンフレットを作成できたおかげで、その場での確認と後から思い出すためのツールとして役立ちました。