SAVE JAPAN プロジェクト 2014

滋賀 富之郷里山クラブ

みんなで里山に入ろう! ~キキョウを守る防護柵づくり~ 

近江牛のおにぎりを食べて、貴重な植物の保護柵作りをしよう!

■当日の流れ

10:00~12:00  自然観察会

12:00~13:00  昼食 近江牛のおにぎりとクロモジ茶

13:00~14:00  保護柵づくり

■活動の様子

前回のイベントは6月でした。同じ場所でも、景色が違います。当日は秋真っ盛りで、紅葉がとても美しく参加者を迎えてくれます。

集合場所から移動する間も紅葉の中を進みます。そしてごあいさつと、今日のスケジュールや注意事項のご案内。

以前防護柵づくりをした場所で、かわいらしいキキョウが咲いたとの報告がありました。これは防護柵の成果と思われるとのお話です。こういったことを積み重ねていくことが大切なんだなと思います。

11月に見られる植物について、丁寧に説明してくださいます。参加者から「きちんと教えてくださるから、ありがたいわね。自分たちだけだと素通りしてしまうものばかり!」との声が聞こえました。身近で見る植物たちも、ちょっとしたエピソードなどを交えて説明してくださるので、印象に残ります。でも「植物の名前、全然覚えられないんです」との声には、「植物の名前は年の数だけ言わないと覚えられないとも言われているんですよ」とのこと。あ~、そうだったのか!ちょっと恥ずかしいけれど、わからない時は何回でも聞いて覚えていけばいいのかと思えました。

観察会が終わって、お昼の時間です。近江牛のおにぎりと、この周辺で摘んできたクロモジを煎じてくださったお茶がふるまわれました。

おいしいおにぎりと香ばしいクロモジ茶で、満面に笑みがあふれます。勧めてくださるままに、1コ、2コ、3コ・・・・・。心もお腹も満たされていきます。

午後からは保護柵づくりです。これから柵作りをする場所がロープで囲われています。

保護柵作りの手順は前回と同じです。手順の説明後、参加者全員で作業を進めていきます。

集合写真を柵の前で撮りました! お顔が影になってしまって申し訳ないのですが、今回は「柵の前の写真」をご披露いたします。

身近な場所で、今まで当たり前にあった植物が希少種となっていることを、2回のプログラムで実感することができました。そしてそれを残していくためには、地道な作業が必要であることが解かりました。そのためには、まず「関心を寄せること」が重要です。楽しく過ごしたみなさんの心の中に関心が芽生えた秋の一日でした。

■イベントを実施して

参加者人数 大人17名
アンケート回収数 大人17名
満足度(アンケートの回答から) 満足14名、やや満足3名、どちらでもない・やや不満・不満0名

■参加者の感想

自然(山、山野草)をとても感じることができ、環境保全に関心がもてた。(50代男性)
一人では何もできないが、こういうイベントに参加すれば楽しく活動できる。(60代男性)
植物の大切さを知り、保護柵づくりに共感できました。(60代女性)

■イベントを実施して苦労した点

2回目のプログラムが台風の影響で中止となったため、代替日の開催までに日が開いてしまいました。そのため、保護柵作りをした成果をどのように伝えるかに悩みました。結果としてはスタッフの方の説明でみなさん納得してくださったので、よかったです。

■イベントを実施してよかった点

前回のイベント時よりも「保護柵作り」の意味合いが参加者に伝わり、共感いただけたようです。
準備してくださったおにぎりに、みな「おいしい!」と声をそろえておられました。前回もそうでしたが、おいしいものをいただくと、自然の恵みへ感謝の気持ちが高まるように感じました。
アンケートの感想に「環境保全への関心」という言葉が見られ、趣旨が伝わったかと思います。

■特に、寄付が活きたなーと感じた点

2回連続で「保護柵作り」に取り組みましたが、このような場面で作業することによって多くの方が環境保全に関心を寄せていただけたのかなと感じました。それほど難しくはないため団体内で作業していたものを、今回のプログラムで実施したことで一般の方に対してもオープンとなり、関心が高まるという成果がありました。