SAVE JAPAN プロジェクト 2014

栃木 見て、感じて、守ろう!「サシバと里山の仲間たち」実行委員会

サシバ+クマタカの環境保護活動と生きもの観察会

サシバ、クマタカを近くで見てみよう&シンポジウム レポート

当日の大まかなスケジュール
12:15 受付け開始(サシバのさっちゃんお出迎え)
   サシバ、ノスリ、オオタカのはく製等の展示品見学
   サシバ、クマタカについての説明会
13:00 開会式 市貝町町長の挨拶
       オオタカ保護基金 遠藤代表による説明
       SAVEJAPANプロジェクトの意義と説明
13:15 環境教育を通じた持続可能な地域づくり
    立教大学 教授 阿部 治
14:50 都市と自然を結ぶに関しての事例報告
    静岡県のホールアース自然学校の活動事例報告
15:30 市貝町で保全活動している人たちのパネルディスカッション
    小貝小学校、サシバの里協議会、子育てネット羽ばたき
16:40 意見交換
17:00 閉会
     

イベントを実施して
 参加人数 64人
 アンケート回答数 53名
 満足度 満足 29名 やや満足 19名 どちらでもない 1名(中学生以上回答者)

サシバのさっちゃんがお出迎えです。 こんな風景いつかは見たいです。 守るべきものにやっと会えた?

参加者の感想
 ・地域を大切にする子供づくりをこれからも進めてほしい。(40代女性)
 ・市貝町の方の地元を愛する気持ち、サシバを守ろうとする気持ちに触れ、胸が熱くなりました。(50歳女性))
 ・市貝が好きになった。地域活動の更なる活性化を期待しています。(50歳男性)
 ・市貝町の環境と経済が両立するまちづくりを進めていくことが大切だと感じた。(60代女性)
 ・人間と動植物がお互いに良い社会を作っていかなければと思った。(50代女性)

イベントをして苦労した点
 希少生物の鳥の環境保護活動をしていて残念なのは、対象となる鳥が運が良くないとみることができないことです。運よく見ることができても、高い空を飛んでいて、詳細な姿を黙視できません。自然保護に関心のある初心者をターゲットにしていることもあり、保護をする対象物が身近に感じないと、気持ちも入らないものです。
 今年度の対象生物は、昨年も取組んだサシバとニューフェイスのクマタカです。その二つのはく製とその周辺にいる生物の標本や水槽に水生生物を展示しました。
しかし、クマタカは直前になってはく製の所有者の都合で展示中止となってしまいました。そこで、ノスリとオオタカのはく製を展示することにいたしました。同じ猛禽類といってもそれぞれ特徴があって比較するとなかなか面白いものでした。クマタカのはく製の展示中止というトラブルがありましたが、それ以外は特にトラブルなくイベントを進行することができました。

■イベントを実施して良かった点
 少し前の環境教育のイメージは、動物を保護しろとか、川をきれいにしようという個別に守ろうというイメージがありましたが、今の環境教育は「人間も動物も植物も、いなくなってしまってはお互い健全に生きることが出来ないですよ。」ということです。多種多様な生物が、バランスよく共存して遠い未来まで継続可能な、社会をつくっていこうというものです。
 サシバを守ろうというところから、ここまで発展したことを考えるきっかけを作れたのは、とても意義が深いと感じられました。 

     
   人間と動物の共生のヒントが沢山ありました。  段々と参加者から活発な意見が出てきました。

特に寄付が活きたと感じた点(SAVEJAPANプロジェクト寄付金)                                 

このSAVEJAPANプロジェクトを通して、3年をかけてサシバの里山保全活動を行ってきました。最初は小さな活動でしたが、市貝町町長の理解や活動の中心であるオオタカ保護基金の尽力によって、町おこしにサシバをシンボルとして、道の駅にサシバの名前が付いたり、サシバの里協議会ができたり、年数回のイベントなので力は大きくはありませんでしたが、よそ者がイベントにより集まり、市貝町の環境を素晴らしいと評価され、地元の人たちが地元の良さを認識し、自然と経済の両立を目指す牽引力の一つになったと少し自負したい気持ちです。
「この寄付金が本当に活きているなあ。」と感じます。         

         
           今年度はこれにて終了。来年度もまた笑顔で会えるといいですね。